67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

Kronenberger Volkswagen Treffen in Okayama 2006

2006-07-31 12:31:29 | Volkswagen


 長く全国各地に大雨をもたらした今年の梅雨もやっとあけ、猛暑の夏がやって来ました。四国の片田舎に暮らす67camperには、唯一と言ってもいい恒 例のVWイベントです。8:30に岡山集合とあって、5時半に高知道にあがりました。今年はbugでの参加で機動力は最高、でも早起きの子供たちのは狭い 後部座席はキャンパーに比べると快適さに欠けます。吉備SAまで一気に走り抜け,朝食後ドイツの森へ。いつもの仲間がもうかなり来ていました。今年は台数 が多い感じがします。徳島のHさんのスプリットを除くと,自分の年式が最古との事で年式順にならんだmid'60からearly'70のムシ・むし・虫! タイプ2はlateバス2台、アーリーバスが1台。タイプ3は2台でともにノッチバックでした。カルマンも一台。後は高年式中心にムシ・むし・虫でした。



 昨年知り合いになったkubottchiさんも'74年式で岐阜から里帰り。モールがはずれたので、岡山滞在中にリペアするとか。相変わらず元気そうで,帰りには岡山市内でおいしいアイスコーヒーをごちそうになりました。



 帰りは恒例のキャラバンで山陽インターまでツーリング。IC直前のセブンイレブ駐車場で解散となりました。来年また,皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

ブルース・シンガー”Ida Cox”

2006-07-31 05:00:38 | jazz & vocal
Blues for Ramport Street/Ida Cox
(Riverside 9374)

 リバーサイドはモダンジャズ3大レーベルの一つですが、トラディショナルのアルバムも結構リリースされていますよね。ただcontemporary seriesと呼ばれる12インチ(201~499)では極端に少なくなります。このアルバムもメインストリームからは少しはずれた感じがする盤で、ブ ルースシンガー、アイダ・コックスが唄うブルースばかりを集めたアルバムです。

 アイダ・コックスは19世紀末の生まれで生年月日も明らかでないのですが,このアルバムが収録された1961年には既に70歳前後であったと推測いたし ます。元々は戦前に活躍したシンガーで,テネシー・ノックスヴィルで静かに暮らし休業状態にあったのをカムバックさせ、ニューヨークに呼び寄せ、バックに コールマン・ホーキンス5重奏団をつけて世に出した録音です。ホーキンスに加え,ロイ・エルドリッジのtp、サミー・プライスのp、ミルト・ヒントンの b、ジョー・ジョーンズのdsという素晴らしいメンバーで、御大をはじめロイのミュートやサミーのピアノがアイダの声に絡んでいき、強裂なブルース・ フィーリングを醸し出しています。Blues for Ramport Sreet, St. Louis Blues, Wild Woman Don't Have the Blues, Mama Goes Where Papa Goesなどのエモーショナルな歌唱は記録としてもとても貴重なアルバムだろうと思います。

 メインストリームのリバーサイドを主に聴かれている方には,相手にされていないアルバムかも知れませんが,ライナーもオリン・キープニューズ自身が書い ておりこのアルバムに対するリバーサイドの入れ込みようも感じます。ステレオ,ブラックレーベル、シルバーロゴのセンターレーベルです。

危険な関係

2006-07-30 04:20:23 | jazz & vocal
My Dear Little Sweetheart/Johnny Smith
(Roost LP2239)


 Johnny Smithといえば完璧なピッキングから繰り出されるギター独特の美しいハーモニーが売りの白人ギター奏者ですよね。多くのアルバムがこのRoostレー ベルから発表されており,ゲッツと共演したmoonlight in Vermontでその名声は不動なものになっています。他にもRoostには珠玉のスタンダード集とも言えるべき数枚のアルバムがあり,その演奏もさ ることながらどれもが美しいジャケットを持っており,ジャケット愛好家にも堪らない魅力のあるギタリストだと思います。

 本アルバムも例に漏れず、その魅力はカバーが一番,演奏2番と言った感じでしょうか?Howard Terpningがイラストで描いた彼の愛娘”KIM"の美しいカバーが実に印象的です。アルバムタイトル"My Dear Little Sweetheart"も娘Kim Smithのことですよね。A-1にタイトル曲を配して彼女に対する深い愛情を表現したコンセプトです。他の曲もIndian Summer, Softly As in A Morning Sunrise, All The Things You Are, Flamingo, Spring Is Here, Violets For HER Furs, It never Entered my Mindsといったスタンダード曲で、スミスの美しいギタープレイが聴けます。Irwin Kostalのfull stringsがバックをつとめています,ギターVSストリングは、時にスミスのようなスタイルのギターには”危険な関係”と思います。レギュラートリオ (g,b,ds)でストリングスに挑戦していますが,時に音色的にブレンドしがちで、スミスのスタイルには少し厳しかったのかなぁと考えてしまうのは自分 だけでしょうか?やっぱり、ウェスのようなダイナミックなプレイがストリングスにあうのでしょうかねぇ?

 何れにしろ,このアルバムではカバーのイラストが売りでしょう。きっとジャケ買いしてしまった人もいるのでは?なんて想像してしまいます。ROOSTのモノラル、オリジナルと思います。

カーメン・マクレーのメタリックボイス

2006-07-29 01:42:23 | jazz & vocal
Birds Of A Feather/Carmen McRae
(Decca DL78815)


 ビリー・ホリデイを別格と考えると黒人女性ボーカルで広く聴かれているのはエラ,サラ,カーメンとなると思いますが、最も過小評価されているのがカーメ ンだと思います。あの金属製の声,聴きようによっては金切り声とも言える彼女の声質で好き嫌いが別れると思います。decca、kappに名作がいくつか ありますが、book of ballads, by special requests, after glowの3枚は万人が認める名盤ですよね。彼女の場合は,もともとピアニストを目指していた事もあり,弾き語りが得意な事でもエラ、サラとまた違った魅 力がありますよね。この時代ではアフター・グローで彼女のピアノを聴く事が出来ますし,以前にアップしたダグのライブでは全編彼女の雰囲気あるピアノ&ボーカルが聴かれます。

 本日アップのアルバムはDeccaに録音された,”鳥”特集です。すべての楽曲タイトルに鳥関係の言葉が入っています。ラルフ・バーンズが率いるオケか らピックアップメンバーで伴奏されていますがマンデル・ロウのギターでの渋いバッキングが光ります。そして"the tenorman"とクレジットされたテナー奏者(べン・ウェブスターと思います)がすべての曲でソロをとっていきますが、そのハードドライヴィングかつ ウォームなサウンドも聴きものです。冒頭のスカイラークに始まり,A Nightingale Sang in Berkeley Square, Bye Bye Blackbird, Flamingo, Baltimore Orioleと渋い選曲でカーメンのジャジーなボーカルが楽しめます。

 Deccaのステレオ盤で、ブラックレーベル,シルバーロゴです。よく鳥関係の曲がこんなにある物だと感心してしまいます。まさにタイトルの"birds of a feather"という感じです。

ガーランドのゴム毬ブロックコード

2006-07-28 00:22:02 | jazz & vocal
Can't See For Lookin'/Red Garland
(Prestige 7276)


 ガーランドのピアノを初めて聞いたのはもちろんマイルス・デイヴィス5重奏団の演奏でした。ブロックコードを多用するスタイルは御大のお気に入りだった のでしょう。じゃあ,彼のトリオを初めて聞いたのはやっぱりマイルスのマイルストーンズのBilly Boyでした。マイルスのバンドでは御大がソロを吹き終わるとサッサと舞台の袖に消えていきますから、残ったコルトレーンカルテット,ガーランドトリオの フォーマットは日常茶飯事であったのだと思います。

 ガーランドトリオの演奏はPrestigeに多くあり、Groovy, Red Garland Piano, A Garland of Redとどれをとっても彼の魅力を充分に表現したアルバムでしたが、カバーデザインに優れたGroovyが何と言っても有名ですよね。他にも魅力的なアル バムが目白押しで、どのアルバムでも彼のリリカルなシングルトーンとゴム毬のようなブロックコードのコンビネーションが聴けます。以前にアップした, Rojoはコンガ入りの好アルバムでした。この辺りのややマイナーなガーランドにも注目したいものです。

 今日のアルバムは"Can't See for Lookin"というトリオ盤です。ホーンを配したアルバムもprestigeにはありますがガーランドはやっぱりトリオです。片面2曲ずつという、長尺 のトリオ演奏で彼のスタイルをすべて見せてくれますよ。ベースはポール・チェンバース,ドラムはアート・テイラーの勝手知ったるトリオです。と特にB面の Blackoutでのグイグイ引っ張っていくチェンバースのベースも聞き物です。ラストのエリントンナンバーのCastle RockでのブルースフィーリングあふれるガーランドのピアノはGroovyのC-jam bluesを彷彿させます。

 prestigeのブラックレーベル,シルバーロゴのステレオ盤です。このレーベルは60年代初頭のレーベルでステレオ盤のみで自分のコレクションでも数少ないレーベルです。

アマチュアナイト優勝歌手、Betty Roche

2006-07-27 05:16:45 | jazz & vocal
Singin' & Swingin'/Betty Roche
(Prestige 7178)


 エラ,サラは黒人を代表するジャズシンガーですが、彼女らもハーレムアポロ劇場のアマチュアナイトの出身者だったと言うのをどこかで読んだ記憶がある。 このアマチュアナイトはスターへの登竜門と言われるコンテストでジェームス・ブラウンやマイケル・ジャクソン、日本人では平井堅を生んだことでも知られて います。90年前後だったと思いますが67camperはこのアポロ劇場のアマチュアナイトを現地で観ていました。スゴイ熱気で、次から次へとダンス, 歌、演奏などが繰り出されるショーに唖然としていました。まさに,アメリカ芸能界の底辺の広さを感じる素晴らしい一夜でした。  

 今日の主役、Betty Rocheもこのコンテストの優勝者だったようです。彼女はエリントン楽団のボーカルをつとめ,"HiFii Ellington Uptown"では"Take the A Train"ですごいスキャットを聴かせてくれていた実力派です。その後ベツレヘムに吹き込み一旦は休業状態にあったようですが、ここで共演しているギ ターのBill Jenningsの取り計らいでプレステッジへの録音が可能になりカンバックをはたします。その記念すべきアルバムがこれです。ジミー・フォーレストのテ ナー,ビル・ジェニングスのギター,ウェンデル・マーシャルのベース、ロイヘインズのドラムに加え,何とジャック・マクダフのオルガンがバックをつとめ、 やや控えめながら的確なコンピングを入れてBettynのボーカルをサポートしています。収録曲もスタンダードばかりで聴きやすく、A面はCome Rain or Come Shine, A Foggy day, Day By Day, When I Fall in Love,B面はBlue Moon, Where Or When, September song, Until The Real Thing Comes Along, Billie's Bounceのラインアップで、ハスキーでウォームな声で時にはスキャットとを交えて唄いきっています。カムバックにかける意気込みの伝わる好アルバムと 思います。  

 Prestigeの黄黒センターレーベルのモノラル・オリジナルです。コーティングカバーで渋いグリーンのモノトーンのカバーデザインも秀逸です。

バラの花束とシアサッカーのジャケット

2006-07-26 04:29:39 | jazz & vocal
Dearly Beloved/Stanley Turrentine
(Blue Note BST84081)


 ブルーノートのスタンレイ・タレンタインのリーダーアルバムはこれまでホレス・パーラン・トリオと録音されてきましたが、最初にオルガンを加えて録音し たのがこのアルバムのようです。といってもここで共演している"Little Miss Cott"ことShirley Scottのリーダーアルバムでは既に両者の共演が見られるので、この時期頻繁に交流していたのでしょう。このあたりの共演が結婚に一役かったのは容易に 想像ができますね。この時期prestigeと契約していた関係で変名を使用したとギトラーはライナーノートで解説していますよね。

 メンバーはタレンタイン,スコット,シルバーのバンドからロイ・ブルックスがドラムで参加しています。あれ~!スコットがbass奏者を使ってないぞ! これはめずらしい。スコットと言えばいつもstring bassをメンバーに入れているのに、どうしてこのセッションだけ足をつかったのでしょうね?このアルバムの1週間まえに録音された"Hip Soul(Prestige 7205)"では上記のメンバーにHerbie Lewis(b)がクレジットされているのです。どうしたんでしょうね?だれかご存知の方がおられたらご教示ください。足技も充分で,いつものカルテット のように聞こえ、そう違和感は感じませんが・・・。演奏曲はオリジナルを排し、"My Shining Hour", "Dearly Beloved"や"Yesterdays" のスタンダードや"Troubles of The World"のスピリチュアルが中心でメロディックな仕上がりです。

 演奏も好きですが、コーティングカバーでこの色彩感が豊かなカバーはBNでは珍しいですよね。赤いバラを持ってシアサッカーのコットンジャケットを着たアイビーガイのタレンタイン,決まってるよね~!!!
 盤はリバティのステレオ盤です。

トニー・ベネットと世界の旅へ

2006-07-25 02:57:18 | jazz & vocal
Songs For The Jet Set/Tony Bennett
(Columbia CS9143)


 こう言う企画ものは比較的良くジャズでは見られ,有名なものではシナトラのモノ、当ブログでアップしたものではルビー・ブラフのモノなどもそうですね。 このトニーのアルバムも良く出来たもので行き先は月やdreamlandまでさまざまで、バックカバーにはこのトニーのトラベルスケジュールが表で示され ていたりしてうれしくなりますね。カバーのエアリアルフォトは今はなきパンナム提供による,おそらくリオデジャネイロの付近の夜景と思います。ベネットの 世界を旅する企画ものでありながらカバーで示されたように、ベネットのボッサアルバムと考えても良いと思います。  

 曲ではジョビンのジェット機のサンバ(Samba do Aviao), How Insensitiveがやはり気になります。LPのタイトル曲と思われる"Samba do Aviao"では飛行機が離陸する音まで収録されており、アルバム造りに対する意気込みも感じられます。さらにトニーが得意とする"Fly Me To The Moon"も収録されておりこの3曲でfeatureされるアル・コーンのテナーが素晴らしい間奏を入れてくれます。バックはドン・コスタ楽団とベネット のレギュラートリオと言うべきラルフ・シャロン・トリオがつとめます。他にも"Sweet Lorraine"やシェルブールの雨傘から"Watch What Happens"などベネットのボーカルは旅をテーマにするだけあって、とてもリラックスしており彼の魅力を堪能できる好アルバムに仕上がっています。

 盤は米コロンビアの2eye、ステレオ盤のdemonstration copyで、元々モノ盤のカバーですがステレオ盤のシール貼りのカバーになっています。ベネットも多作ですが、トップクラスにランクされるアルバムと思います。

"SWING THE BLUES"

2006-07-24 00:15:37 | jazz & vocal
Lionel Hampton Big Band/Lionel Hampton
(Clef MGC670)


 "SWING THE BLUES"これはライオネル・ハンプトンが自身の音楽の成功について解説した時にのべた3ワードだと言います。彼の音楽哲学を表した言葉のようです。バ イブラハーピストとして有名ですがある時はドラマー,ピアニストそしてここではビッグバンドのバンドリーダーやシンガーとしての彼の"SWING THE BLUES"を聴くことが出来ます。ビッグバンドをハンプが初めて率いたのは1940年とのことで,それまではグッドマンのバンドの一員だったようです。 ほんの最近までジャズフェス等にビッグバンドを率いて出演していましたよね。確かビッグバンドで来日したこともあったように記憶しています。

 本日のアルバムは1955年録音のクレフ盤です。メンバーは総勢20人の大所帯ですがピアノのDwike MitchellとテナーのEddie Chambleeぐらいしか後のビッグネームとなったプレーヤーがいないのも不思議なくらいです。(知らないプレーヤーばかりなので割愛。すみません)演 奏は聞き所が多い盤です。A面ではお得意の"Flying Home"の強烈なスイング感,これまた十八番の"Midnight Sun"で揺れるようなバックの演奏にのった御大のリリカルなバイブプレイ、"The Blues Ain't News To Me"では御大のボーカルが聞き物です。B面では、冒頭の"Baby Don't Love Me No More"では当時の専属ヴォーカリストVicki Leeのボーカル、御大は得意の”唸り”を発してのバイブプレイで盛り上げます。お次の"Airmail Special"もハンプの十八番ですがこのスウィンギーなプレイもいつも通りです。おそらくドラムのソロは客演したバディ・リッチと思います。

 カバーはお約束のDSMで、毎度ながらこのイラストのセンスには脱帽です。盤はクレフオリジナルのブラックレーベル,シルバーロゴです。ビッグバンドのハンプも良いですよ!

アロハ!Hawaii

2006-07-23 02:36:13 | jazz & vocal
Aloha/King Sisters
(Capitol T808)


 夏休みに突入したばかりですが、学校/幼稚園が休みになって拙宅も朝から子供たちのキャーキャー言う声で賑やかです。皆さん,休みの計画は?長期休暇で 海外旅行なんて優雅なことを予定されている方もおられるかも?今年の夏も四国から出るのは、一度ぐらいでしょうか?仕事柄,長期休暇も望めず国内の暑いと ころから暑いところへエアコンのないvolkswagenで移動するのが”関の山”といった感じの67camperです。自分と似たような環境で海外旅行 もままならないジャズ&ボーカルファンに贈ります。

 ということでハワイアンテイストバッチリの姉妹コーラスグループ,キングシスターズです。タイトルもズバリ"ALOHA"です。ハワイアンギターが清涼 感を与える好アルバムです。彼女ら姉妹はもともとユタのソルトレークシティの出身で姉妹で時代ごとにメンバーを替えながら数々のアルバムをリリースしてい きます。人気が出て,ハワイでバケーションを過ごしたときにそこでのisland songに触発されてレコーディングされたキャピトル第1弾のアルバムです。(所有盤はキャピトルモノラル盤です。)有名なHawaian Wedding SongやAloha Oeなどが姉妹ならではの美しいコーラスで収録されています。ジャズ的と言うにはほど遠いですが、こう言うアルバムもなかなか良いものですよ。

 そして,このカバーの素晴らしさが特筆モノと思いませんか。レイ,クラシックなトランク,彼女らの白を基調としたスタイルとブロンドヘア、ついでに姉妹 なので顔までみんなそっくり!50年代の終わりごろでしょうかねぇ?当時のハワイへのバケーション、NICE TRIPを予感させる美しいカバーに完全にノックアウトです!!!