67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

白人版マックス・ローチと言われた名ドラマー

2008-04-30 01:29:45 | jazz & vocal
Stan Levey/5
(Mode MOD-LP#101)


 ウエストの3大ドラマーというと誰もが思い浮かぶのがまずシェリー・マンでありましょうが、あとの2人はいずれもマイナーレーベル「Mode」に同じようなEva Dianaのイラストで描かれたポート例とのカバーをもったアルバムを録音しているStan LeveyとMel Lewisがあげられると思います。本日はこのStan Leveyにスポットを当ててみましょう。スタンは元々、フィラデルフィアの出身でウエストに移り住みマンのあとにケントン楽団のドラマーを務めたプレイヤーで、以前にNYでバップドラマーとして勇躍したことから「白人版ローチ」の称号を与えられるに至ったと考えられます。マンに比べグルービーなシンバルレガートが特徴ですね。大男でヘビー級のボクサーとして活躍した経歴もあるようです。

 さて本日のアップは彼のモード盤です。ベツレヘムにも好録音がありますが、モ-ドの101盤、カタログからいくとあのハービー・ハーパーに続くリリースですよね。メンバーはベツレヘム盤でも競演したConte Candoli(tp), このアルバムのペンをふるい、このアルバムの次にモードにリーダーアルバム(MOD-LP#102)を残したRichie Kamuca(ts)をフロントに置き、Lou Levy(p), Monty Budwig(b)が脇を固めたクインテットです。KamucaのペンによるA-1の"Stan Still"からウエストの名手たちによるバピッシュな演奏が聴かれます。A-2の"Waht Can I Say"では音量豊かなバドウィックのウォーキングに乗ってのカンドリのミュートが最高です。A-3の”ラバカン”でも急速調のカンドリが素晴らしいですね。B-1の"Ole Man Rebop"におけるシンバルレガートこそスタンの真骨頂ともいうべきプレイですね。B-2の"Old Folks"のルーのピアノ、カミューカのプレイも良いですし、Kamucaのワイフの名を冠したB-3の"One For Joan"でのスタンとのフォーヴァースも聞き物ですね。

 所有盤は白いラベルのモードのモノラルオリジナルです。例によってEvaのイラストのフロントカバーとバックカバーのブルーロゴのライナーなどモードならではの作りですね。大好きなレーベルの一つです。

今日で4月も終わりです!

2008-04-30 00:44:35 | Weblog

GWが始まった!
お天気に恵まれ、29日は初夏のような一日でした。
もちろん、仕事で朝から職場へ出勤です。
休みということで、天気も手伝いカフェオーレで出勤してみました。
帰って来たあと、自宅前でパチリ!
桜が終わりましたが、門の周りに植わったツツジが美しく撮影してみました。
さて5月です。土曜からの4連休も、4日/5日のみがOFFです。
5/8からは横浜出張です。神奈川に転勤になったkubottchiさんにあってこようと思います。出張も含めると上旬だけで4日も職場から逃れることになります。
たまには良いですね。
4.5日は家族サービスですが、何か予定を作らなければ・・・

月末に四月の思い出を・・・

2008-04-29 00:05:48 | jazz & vocal
I'll Remember April/Patti Page
(Mercury MSR60081)


 四月は学校が始まり末娘の入学なんかもあっていろいろイベントがあってあっという間でした。季節もよくなって、空冷ワーゲン乗りには絶好の季節です。3月末まででなんとか3台のワーゲンの修理も終わり機関的に絶好調の空冷サウンドが本当に気持ちいいですね。結構雨が降ったりしたのですが、週末には晴れて2回もアウトドアさせていただき有意義な月だったですね。でも異様な熱さの夏はも言うすぐそこで、キャンプ場の虫もふえてきましたね。雨が多かったせいか新緑は例年よりきれいな気がします。今月は大定番のベイシーの四月の思い出でスタートしましたが、雨の四月となると傘が印象的なカバーのパティ・ペイジでも聴いてみましょう!

 これは自分的には完全にジャケ買いの一枚です。平成5年のSJ社の増刊「ジャズボーカル名曲名盤」の岩波氏の「美形歌手美麗音盤表紙図鑑」(なんか中国語みたいな12字熟語???ですが)の中で紹介された一枚です。上目遣いのパティの美しさと右上に配された傘の相性が何故か絶妙で大好きなカバーで欲しくて探していたアルバムです。四月の雨とか花とかを題材にした曲を集めたアルバムで、オケがバッキングです。適度にハスキーで艶やかな声は美しく、彼女の表現力豊かなボーカルがきかれます。特に、有名曲の"On The Sunny Side Of The Street"や"I'll Remember April"収録されたB面が好きですね。

 所有盤はマーキュリーのステレオ、黒ラベルです。やはりボーカルはジャケ買いですね(笑)。

「アラバマに星落ちて」のケリー?の「うなり」

2008-04-28 02:56:07 | jazz & vocal
Cannonball Adderley Quintet In Chicago/Cannonball Adderley
(Mercury MG20449)

 レギュラーバンドのボス抜きセッションというのは、リーダーの統制から解き放たれたリラックスしたプレイが聞き物となりますが、マイルス・デイビスのバンドでも御大抜きのセッションでは、各プレイヤーの奔放なプレイを聴くことができますよね。代表的な録音は、VeeJayのPaul Chambers名義の"Go..."と本日アップの"Cannonball Adderley Quintet In Chicago"であろうと思います。Cannonballは両セッションに参加していますが、前者がトランペットにFreddie Hubbardを御大の代わりとして起用しているのに比べ、本アルバムではマイルスセクステットマイナスワン的なメンバーでボス抜きという点ではより自然な形であろうかと思います。

 改めてメンバー紹介をしますとCannonball Adderley(as), John Coltrane(ts), Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Philly Jo Jones, Jimmy Cobb(ds)の五重奏団でありリズムセクションは先述の"Go..."と同じです。このアルバムでは、コルトレーンを聴ける点で人気はさらに高いと言えるのではないでしょうか?そしてA,B面に一曲ずつ配されたスタンダードの名演が聞き物です。A面の"Stars Fell On Alabama"とB面の"You're A Weaver Of Dreams"の2曲です。個人的にすきなアラバマのプレイはCanonballのワンホーンで聴かせるこの曲屈指のインストバージョンと言えます。艶やかなアルトの鳴りが楽しめるほか、ケリーのピアノがまた最高の出来です。自分もしばらく気づいてなかったのですが、ソロのバックにかすかに聞こえる唸り声が聞こえるような気がします。おそらくケリーのリラックスしたプレイででてきた声でありマイルスとやるときにはまずあり得ない”うなり” ですね。


Cannonball Adderley Quintet In Chicago/Cannonball Adderley
(日本フォノグラム SFX-10542)

 所有盤は上の国内盤再発ステレオ盤とトップのモノラルのMercury盤ですが、国内盤のときには全く気づいていなかったのですがこのモノラルではかなりはっきり聞こえますね。その気できけば国内盤ステレオでも確認できるのですが・・・。国内盤ではジャケのブルーがかなり薄い感じです。マーキュリーのブルーの鮮やかさがこれまた良いですね。

Dorisのノスタルジー溢れる10インチ

2008-04-27 05:14:24 | jazz & vocal
You Are My Thrill/Doris Day
(Columbia CL6071)


 レス・ブラウン楽団で国家的評価を得たドリス・デイは、やはりアメリカを代表する歌手、女優、ダンサーですよね。今までにも10インチ、12インチを織り交ぜ何枚かをアップしましたが、10インチ盤に見られるアメリカン・ノスタルジック・フィーリングはカバーデザイン的にも素晴らしいものが有りますね。本日アップの"You Are My Thrill"もそんな素晴らしい雰囲気のカバーが印象的です。このアルバムこそ、ドリスのfirst LPなのです。録音は1949年と思います。輝かしい歴史のはじまりですね。

 バックはオケの演奏ですが、曲によってはThe Mellowmenのバックコーラスが加わっています。A-1のタイトル曲"You Are My Thrill"から、intimateなドリスのボーカルが聴かれます。続く"Bewitched", I'm Confessin'", "Sometimes I'm Happy"も好トラックですね。B面では"You Go To My Head", "I Didn't Know What Time It Was", "When Your Lover Has Gone"のバラードに於ける感情表現の素晴らしさには後の大成功の予感を思わせますね。


Daydreams/Doris Day
(Columbia CL624)


 後に上の12インチとして再発されますが、地味なカラーリングながら、やはり10インチの粋なカバーが秀逸ですね。所有盤はバーガンディラベル、シルバーロゴのモノラルオリジナル10インチ、背景がブルーのドリスの笑顔が捉えられた6eyeのモノラル12インチです。

食べた、弾いた、唄った!ギターキャンプ第3弾

2008-04-27 03:42:27 | キャンプ

 久々でもないですが、ギターキャンプ春の陣です。自分にとっては2W連連続のキャンプで、ちょっとお疲れ気味ですね(笑)。昨週は家族、今日は職場の仲間です。場所はいつもの”かわうそ自然公園”です。 春と言っても夜は冷え込みますね。来週からは暖かくなるようですが、鍋をつつきながらのアウトドア大宴会でした。このメンバーで秋から初めて3回目です。秋(11月)、冬(2月)、春(4月)とやってきましたが相変わらずたのしい一夜でした。いつもフライデイナイトにやるのですが、仕事の「うさ」うさはこの一夜で吹き飛んでしまいます。ギタ-4本でバンバンでる“みゆき、たくろう、ユーミン、陽水、かぐや姫、ビートルズ、S&G”、最後はド演歌、歌謡曲まで何でもござれです。野外用のボロギターもここに持ってくると良く鳴りますね。ランタンの優しい灯りの中で気のあう仲間とのこんな宴会も良いものですよ!。



 今回は鍋を二つ。和風は福岡から調達した鴨鍋、洋風はチーズフォンデュという組み合わせです。なかなかの美味でした。 チーズフォンデュのワインがきつかったなぁ・・・。



 うちの料理長のN氏の勇姿です。もちろんギタリストでストリートでも弾いていた経歴もあるそうです。結婚を控えて、いい写真が撮れたと本人も満足気のショットです。



 そして自分のコールマンのキャンプオーブンでスモークの達人T氏の指導のもと、ガンガンとスモークをやってみました。豚バラ肉、鰹、イカ、角天、ボイルエビ、ジャガイモまで投入してうまい薫製が出来ました。 夜中には職場の重鎮I氏まで乱入し、マイペースの”東京”を唄っていきました(笑)。カラオケより全然気持ちいいとのことでしたよ・・・!。結局、深夜3時まで、唄い、語り、飲んで、食って朝飯食って帰ってきました。朝は、Tシャツ一枚でもOKでしたね。次は、夏ですね。多分、BBQです。来秋まで、おいしい鍋は封印です。

グリフィンの初リーダーアルバム

2008-04-25 00:39:47 | jazz & vocal
JG/Johnny Griffin
(Cadet LP 624 jp.reissue)


 グリフィンは日本でも結構人気のあるテナープレイヤーで、BN、リバーサイド、渡欧してからの新しい所ではブラックライオン、スティープルチェースなどに人気盤がたくさんありますよね。エネルギッシュにくねくねとうねるテナーは一聴すれば彼とわかるフレージング、サウンドであり、モンクとの競演やロックジョーとのテナーバトルなどにも好盤が目白押しですよね。シカゴ出身のグリフィンが1956年、シカゴのレーベル”アーゴ”に初リーダー盤を録音したことはごく自然な成り行きですが、当時から彼のスタイルは既に確立されており、同郷の名手ジュニア・マンス、ウィルバー・ウェアを加えたこの演奏は堂々たるものです。JGのロゴを使ったカバーもなかなかに格好いいですね。

 メンバーはGriffin(ts), Mance(p), Wilbur Ware(b), Buddy Smith(ds)のワンホーンカルテットです。A-1"I Cried For You"からグリフィンらしいエキサイティングなソロが素晴らしいですよね。また、マンスのソロはケリーを彷彿とさせるようなスウィンギーなソロで乗っています。B面トップのグリフィンのオリジナル"Bee-Ees"での奔放なGriffin節がてんこもりです。続く"The Boy Next Door"と"These Foolish Things"の二つのスタンダードではミディアムテンポ、スローバラードへの卓越した解釈が聴け、どんな曲調もすばらしい対応が見られデビューから既に確固たるpersonalityをもっていたことが容易に理解できます。

 所有盤は70年代中期にビクターから再発された国内盤ですが、オリジナル盤ではこの紫と黒に塗り分けられたところが開き、中にアーゴのプロモーションEPが付録として入っていたと言います。自分はもちろん見たこともないのですが、ブログをお読みの皆さんにはご存知の方もおられるかもしれませんね。

こんなモデルさんまで唄っちゃった!

2008-04-24 04:17:31 | jazz & vocal
A Slow Hot Wind/Jacqueline Peters
(Warner Bros. W1597)


 ワーナーブラザーズというレーベル、インストものも含めて西海岸系の良いアルバムが多いなあ・・・。インストものではマーティ・ペイチ、チコ・ハミルトンなど、ボーカルではなんと言ってもジョニー・ソマーズの諸作でしょうか?ジョビンのアルバムなんかもあってなかなか粋なラインナップですね。本日はLA生まれのモデルさん"Jacqueline Peters"の知ってる限りでは唯一のアルバムをアップしてみます。ジャズ批評では“吐息派”なんてくくられてますが、適度にハスキーなボーカルはボーカルファンなら一聴に値するものではないでしょうか?。

 バッキングはMilton Delugg, William Staffordのオケです。ジャジーな曲もありますが、POPボーカルの範疇に入れられるべきアルバムかもしれません。A面ではHenry Manciniのタイトル曲A-5の"A Slow Hot Wind", Gordon Jenkinsの"A-1"Blue Prelude"やA-3のおなじみの"Goodbye"などなかなかの好唱を聴かせてくれます。B面の"Just You, Just Me"のジャジーなボーカルも忘れることができないですね。B-3の"Love Me"やB-4の"This Is New"はボッサで当時の世相を反映した選曲で、テナーのバッキングが効果的です。B-5の"Nobody's Heart"のintimateなボーカルも良いですね。B-6の"I Fall In Love Too Easily"の柔らかな語り口も好きですね。

 所有盤は、WBのモノラル盤でゴールドのセンターラベルです。おそらくオリジナル盤ですかねえ?こんなモデルさんも結構うまいボーカルを聴かすところが、アメリカショービズの特徴なのかも知れませんね。

Hampのスターダスト

2008-04-23 02:08:11 | jazz & vocal
Gene Norman Presents Just Jazz/Lionel Hampton All Stars
(Decca DL9055)

 バイブラフォーニストでは初めて聴いたのがミルト・ジャクソンでしたが、次に出くわしたのがこの大御所”ハンプ”ことLionel Hamptonのバイブでした。もちろん彼の演奏では今もなお最も有名と思われるスターダストライブです。1947年、パサデナのCivinc Auditoriumで行われたライブ録音で、メンバー全員の素晴らしいソロの受け渡しが聴けますよね。

 オールスターズのメンバーはLionel Hampton(vib)をリーダーとしてソロ順に紹介するとまずアルトの至宝Willie Smithです。初めてSmithのこのアルトを聴くと”なんて艶やかなアルトだろう!”って思うこと間違いなしです。 つづいてベツレへムにリーダー盤のあるCharlie Shavers(tp)が続きます。低音フレーズをいれ、聴衆にアピールするところが楽しいですよね。続く、Corky Corcoran(ts)。この名手たちにあっては比較的地味な存在ですが、太い音色を持ったなかなかいいテナーです。そして歌うベーシストSlam Stewartに引き継がれます。このユニゾンでハモるスタイルはおなじみで、メジャー・ホリーやオマスズさんに引き継がれていきますよね。Tommy Todd(p), 名手Barney Kessel(g)とソロが展開され、御大ハンプにソロがわたります。うなり、笑いを交えた鋭いアタックのソロはいつ聴いても新鮮です。ソロ後半部で管楽器がカウンターメロディを吹奏される中、ハンプがソロをとるくだりが好きでたまりませんね。何回聴いても飽きない名バージョンのスターダストです。そしてドラムスはLee Youngというオクテットです。


The Original Lionel Hampton Stardust/Lionel Hampton
(Decca VIM-5505 jp.reissue)

 所有盤は12インチのデッカ、モノラル盤ですが、以前は上の国内再発廉価盤で聴いていました。もちろん初めて聴いたのは新潟のジャズ喫茶”フラッシュ”でした。ハンプが入った演奏はこのスターダストだけですが、これでもうおなかいっぱい!のちに日本のバラエティ番組のハシリとなった“シャボン玉ホリデイ”のエンディングテーマに使われハンプが出演したって話も残っていますよね。こんなすばらしいバージョンはまずないでしょうね!

ロンドン発の可憐なボーカル

2008-04-22 00:20:16 | jazz & vocal
For The First Time/Shelley Moore
(Argo LP4016)

 先日はパリからのVicki Venetをアップしましたが、今日は英語圏、母国イングランドからのヨーロピアンボイスです。フランス語のような、言語そのものに存在する異国情緒は味わえませんが、このShelley Mooreの可憐なボーカルもなかなかのものです。米国デビューとなったアーゴ盤で1961年録音です。

 メンバーは米国デビューにもかかわらず、Ramsey Lewis(p), Eldee Young(b), Isaac Holt(ds), Eddie Harris, Plas Johnson(as, ts, fl:記載なしですが), John Collins(g)というジャジーなコンボ演奏です。A面ではタイトル曲"For The First Time"とラストの"So In Love"がいいですね。特に"So In Love"では原曲の美しさを残した歌唱が印象に残ります。オブリを入れるコリンズのギターが絶妙ですね。B面topの"The Thrill Is Gone"ではサックスのオブリが冴え渡り、ルバートからインテンポになる構成も素晴らしいですね。アルバム最大の利きものだと思います。B-3のバラードの"Summer Love"も彼女の表現力が十分にとらえられています。

 所有盤はARGOのモノラル盤で深いグリーンのラベルです。シェリーの可憐なボーカルを楽しめる好盤とおもいます。