Houseparty/Jimmy Smith
(Blue Note BLP4002)
オルガンのジミー・スミスはホレス・シルバー,スリー・サウンズと並んで名門ブルーノートの看板スターです。何と言っても,そのリリース枚数に圧倒されてしまいます。オルガン~ギター~ドラムスというのが基本線ですが,中には重厚なフロントラインを従えてのジャムセッションアルバムがあるのもご存知のとおりです。最も有名なのが以前にもアップした"The Sermon"でしょうが,これと人気を二分すると思われるのが4002番,ハウスパーティーです。本日はこの役者揃いのフロントラインを思う存分に楽しめるこのアルバムをアップいたします。
58年2月のセッションを収録したA面と,57年8月の録音のB面からなります。A面は2曲,一曲目がAu PrivateでJimmy Smith(org), Lee Morgan(tp), Lou Dolnadson(as), Tina Brooks(ts), Kenny Burrell(g), Art Blakey(ds)のセクステットです。モーガン,ルードナ,ティナと流れるソロの応酬が素晴らしく特にティナのブルーで逞しいテナーが聴きものですね。この曲のみでドラムを担当するブレイキーの煽りも最高ですね。2曲目はラバーマン。ルードナのワンホーンでパーカーのスタイルに根ざしたプレイは圧倒的ですね。B面冒頭は唄もの”ジャストフレンズ”です。メンバーはJimmy Smith(org), Morgan, Curtis fuller(tb), George Coleman(ts), Eddie Mcfadden(g), Donald Bailey(ds)のセクステットです。スミスのロングソロもいいですが,こういう曲で抜群の歌心をみせるのがモーガンです。余裕さえ感じる堂々たるモーガンのソロはまさに独断場ですね。フラーのハスキーなソロも好ましいですよね。最後がBlues After Allで締めくくられています。
所有盤は47W63rdNYCのモノラル盤です。さすが,この辺りのモノラル盤の音の厚さには脱帽ですね。