Jazz Oasis/Charlie Barnet
(Capitol T1403)
チャーリー・バーネット楽団は戦前に人気を博したバンドで当時はエリントン楽団やベイシー楽団もその人気には一目置かざるを得なかったらしい。特に39年の”チェロキー”の演奏が大ヒットし一躍スターダムにのしあがったのだと言います。このバンドからスターになったアーチストとしてはベースのオスカー・ペティフォードやボーカルのリナ・ホーンがいたと言うからそれなりの有名バンドだったのでしょうね。モダンエイジになってっからは恐らく本邦では顧みられることがなかったアンダーレイティッドプレイヤーです。本日は1960年,カリフォルニアの砂漠のリゾート,パームスプリングスでのワンホーンカルテットのライブ盤をアップいたします。
バーネットは恐らくテナーとアルトを駆使してスタンダードを次から次へと演奏して行きます。リゾート地でのクラブのライブらしい楽しい演奏が聴けるのがいいですよね。冒頭の”It's Only A Paper Moon"から "Things Ain't What They Used To Be", "Take The 'A' Train", "On The Sunny Side Of The Street"、”In A Mellow Tone"と続く演奏はジャズを楽しむ格好です。B面も同様で"Night And Day", "Honeysuckle Rose"と唄モノ満載です。バックのトリオはArnold Ross(p), Bob Burteaux(b), Roy Roten(ds)という顔ぶれです。バーネットの演奏もそれなりなんでしょうが、拾い物はピアノのロスです。リナ・ホーンのピアニストとしても知られていますが,スィンギーなシングルトーンを中心としたソロはついつい身体を揺さぶられてしまいますね。隠れた名手です。(リズムセクションについてはカバーには全く記載なしです。)
所有盤はキャピトル,レインボウのモノラル盤です。ジャケは冴えないですが,リラックスして聴けるリゾートのジャズって感じかな・・・。