Live At Memory Lane/Nat Adderley
(Atlantic SD1474)
キャノンボールのキャピトル盤にマーシーx3って言うのがありますが,自分はこのキャノンボール五重奏団の演奏が大好きなんです。勿論,有名なマーシー・マーシー・マーシーのジャズロック的演奏がたまらなく好きなんですが,他にも"Games"や”Fun"などというファンキーな佳曲が含まれているのが見逃せません。このキャノンボールのフロントは弟ナットとのコンビなのですが,ナットがリーダーになってリーダー抜き,ジョー・ヘンダーソンを加えたクインテットの演奏があり、ここで大好きな"Fun"を演奏しているっていうので思わず入手しました。本日はこれをアップです。
録音は67年,LAはMemory Laneでのライブです。そういえばマーシーx3も臨場感溢れるライブでしたねぇ・・・。メンバーはNat Adderley(cor), Joe Henderson(ts), Joe Zawinul(p), Victor Gaskin(b), Roy McCurdy(ds)の5人です。注目の"Fun"はA-2に収録されています。出だし好調のイントロのファンキーさはキャノンボールバンドに勝るとも劣らないいい感じです。ジョー・ヘンが出て来た途端に興ざめの雰囲気が漂います。音も細いし,テナーのくせにキャノンボールのアルトの足許にも及ばぬ音量です。フレーズもノリノリの見え見えスケールを吹けばいいのに下手に新主流派っぽくこねくり回すものだから困ったものです。同じジョーでもザヴィヌルはこういったセットではドファンキーにやってくれるので申し分なしですね。がやがやしたライブ会場の雰囲気満点なのにジョー・ヘンがぶち壊しです。人選間違いに思えてなりません・・・。
所有盤は上等なgatefold coverで青/緑のアトランティック,ステレオ盤です。カットアウトが入っていますが,ジョー・ヘンを無視して聴けば結構いけますよ!