67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

なんでジョー・ヘンなんだ!

2011-06-30 20:46:28 | jazz & vocal

Live At Memory Lane/Nat Adderley
(Atlantic SD1474)

 キャノンボールのキャピトル盤にマーシーx3って言うのがありますが,自分はこのキャノンボール五重奏団の演奏が大好きなんです。勿論,有名なマーシー・マーシー・マーシーのジャズロック的演奏がたまらなく好きなんですが,他にも"Games"や”Fun"などというファンキーな佳曲が含まれているのが見逃せません。このキャノンボールのフロントは弟ナットとのコンビなのですが,ナットがリーダーになってリーダー抜き,ジョー・ヘンダーソンを加えたクインテットの演奏があり、ここで大好きな"Fun"を演奏しているっていうので思わず入手しました。本日はこれをアップです。

 録音は67年,LAはMemory Laneでのライブです。そういえばマーシーx3も臨場感溢れるライブでしたねぇ・・・。メンバーはNat Adderley(cor), Joe Henderson(ts), Joe Zawinul(p), Victor Gaskin(b), Roy McCurdy(ds)の5人です。注目の"Fun"はA-2に収録されています。出だし好調のイントロのファンキーさはキャノンボールバンドに勝るとも劣らないいい感じです。ジョー・ヘンが出て来た途端に興ざめの雰囲気が漂います。音も細いし,テナーのくせにキャノンボールのアルトの足許にも及ばぬ音量です。フレーズもノリノリの見え見えスケールを吹けばいいのに下手に新主流派っぽくこねくり回すものだから困ったものです。同じジョーでもザヴィヌルはこういったセットではドファンキーにやってくれるので申し分なしですね。がやがやしたライブ会場の雰囲気満点なのにジョー・ヘンがぶち壊しです。人選間違いに思えてなりません・・・。

 所有盤は上等なgatefold coverで青/緑のアトランティック,ステレオ盤です。カットアウトが入っていますが,ジョー・ヘンを無視して聴けば結構いけますよ!


ちょっと模様替えです。

2011-06-29 18:13:31 | Volkswagen

なんか梅雨が明けてしまったような・・・。九州南部が16日も早く梅雨明けしたので,高知もそろそろでしょうね。

さて、66bugの室内を思い切って模様替してみました。まず第一弾は,シートカバーです。今までの運転席のビニールレザーが経年変化で穴が開いてしまいました。別にカーショーコンディションのVWでもないデイリドライバー(下駄)ですのでそのままでも良かったのですが、女房が購入当時に作ってくれていた(もう10年前の作品です)コットンフランネルのシートカバーを装着してみました。赤系のタータンで夏場には少し暑苦しい感じですが,暫く付けといてやろうと思っています。朝,出勤前に装着しようとすると紐が抜けていたりで大騒ぎ!朝の忙しい時間帯にやったものだから、女房の顔がひきつっている気配を何となく感じ取っていました。やれやれ。梅雨明けを思わせる強い日射しで汗だくです。9年前にはずして,洗濯し納戸に保管してくれていたようです。感謝!

 第2弾はフロアマットです。購入時バグワークスからついて来たココスマットが10年という経年変化で擦り切れてしまいました。

 ここでとりだしたのがレディーバグが付いたゴム製のマットです。これも10年前に購入して納戸に保管してあったシロモノです。ビンテージスタイルにはほど遠いですが模様替えですからまあこれもありかと・・・。


GOODRICHの「ひげ」ラジアルタイヤ

2011-06-27 21:42:50 | Volkswagen

 ラジアルタイヤに変えて1週間,先々週末にフラットパワーで後輪左右のドラムを入れ替えたおかげで制動時の車体の揺れは殆どといっていいほど感じなくなってしまいました。逆に言えばドラムORホイールの場所がますます限定されて来たかんじで余裕がなく,最早タイヤのローテーションすら出来ません。ラジアルの安心感は雨の高速道路でも実証済みでバイアスのフラフラ感は全くなくなりリジッドないい走りをするようになりました。

 さてこのラジアルにして驚いた点を一つ。このタイヤを装着した事がある方はご存知でしょうがタイヤの接地面をよく見て欲しいです。タイヤ側面に少しヒゲがあるタイヤは結構あるのですが,接地面にこんなにたくさんヒゲがあるタイヤは今まで見た事がありません。これを見た女房に「櫛とハサミを持って来て刈ってやろうか!?・・・」と言わしめたラジアルリボンタイヤなのです。


ゲッツライクなLars Gullinのバリトンサックス

2011-06-25 20:25:15 | jazz & vocal

Baritone Sax/Lars Gullin
(Atlantic 1246)

 アトランティックレーベルは勿論アメリカ本国でも屈指のレコード会社でありますよね。MJQやコルトレーンの重要なアルバムを録音していますしジャズレーベルとしても有名ですよね。一方、アメリカ本国以外の素晴らしい演奏をを積極的にアメリカ本国に紹介した功績も忘れてはなりません。特にセルジオ・メンデスやジョアン・ジルベルトのアルバムなどはブラジルに原盤があり、これをアメリカに紹介し60年代のボッサムーブメントの原動力となった事は結構有名かも知れません。ボッサのみならずヨーロッパジャズを紹介したアルバムもあるのです。

 ヨーロッパのジャズはモダンジャズファンにはやや軽視される傾向にありますが、本日アップのLars Gullinのバリトンサックスなどは演奏レベルも高く,録音された1956年に既に高い水準にあった事がわかります。オリジナルはスウェーデン、メトロノームに録音されたものでGullin以外のメンバーは殆どが馴染みのないメンバーです。Gullinのサックスは柔らかいあたたかみのあるトーンで、マリガンの影響は色濃いものの「ゲッツがバリトンをもったら」的なサウンドでスムースなフレージングでいいですね。収録曲もA面に"Summertime", "A Foggy Day", B面に"All Of Me", "Mean To Me"というスタンダードが配されているのがいいですね。

 所有盤はアトランティックのブラックレーベル,シルバーロゴのモノラルオリジナル盤です。以前から気になっていたものの,なかなか入手に苦労し最近やっとゲットした一枚です。


ジャジーなピアノ弾き語り,Shirley Horn

2011-06-24 00:07:09 | jazz & vocal

Embers And Ashes/Shirley Horn
(Hi-Life HL55)

 シャーリー・ホーンと言うシンガーはビッグネームではないかも知れませんが個人的にはとても思い入れがあるシンガーです。小さな編成,多くはピアノトリオで自分がピアノを弾いて更にボーカルまで聴かせちゃうというスタイルはかなり異色です。彼女自身もシンガーではなくピアニストと呼んで欲しいと言うからかなり異色です。ピアノもジャジーでいいですが,ボーカルもクリス・コナー的で黒人らしからぬ洗練されたスタイルです。本日は,彼女のデビューアルバム,それもHi Lifeというマイナーレーベルで製作された"Embers And Ashes"をアップいたします。

 メンバーはJoe Benjamin(b), Herb Lovelle(ds)に彼女のボーカル&ピアノと言うシンプルな構成です。Hi Lifeも一般受けを狙ったのか?スタンダード曲を多く採用しとても聴き易いアルバムに仕上がっています。A面は"Like Someone In Love"
から“He Never Mentioned Love", "Softly","I Thought About You", "Mountain Greenery", "God Bless The Child"の6曲,B面は"Blue City", "Day By Day", " If I Should Lose You", "Wild Is The Wind", "Come Rain Or Come Shine", "Just In Time"の6曲です。副題に「songs of lost love sung by」と入るように失恋ソングを集めたのも功を奏しているのかもです。個人的にはA-2の“He Never Mentioned Love"やB-2の"Day By Day"等の彼女なりの解釈が好きですね。

 所有盤はレーベルカラーから行くとプロモ盤でしょうか?モノラル盤です。このHi Lifeのモノ盤はStereo-O-Craftというラベルでステレオリリースされている物もあるようです。燃える古い手紙をあしらったカバーもいいですよね。


66bugのブレーキ調整にフラットパワーへ

2011-06-22 21:30:08 | Volkswagen

 夜勤明けで午後から時間が出来たのと,つかの間の梅雨の晴れ間を利用してフラットパワーさんに66bugを持って行きました。というのも,ラジアルタイヤの交換してからどうも制動時の車の揺れが気になっていたのでこれの改善が目的です。同時にバイアス⇒ラジアルの変更をしたもので,車体の揺れがタイヤのせいか?ブレーキのせいか?よくわかりません。

 後輪ブレーキのライニングを何度か調節しても改善の兆しがなく,結局後輪の左右のドラムを入れ替える大手術を施し,制動時の揺れは何とかミニマムになった感じです。ブレーキの調整は本当に微妙ですね。トップ画像は,試運転でフラットパワー前の仁淀川の堤を走行する66bugです。車体と堤のグリーンのコントラストが美しいですね。

 

 先日,ブログ仲間のmittoさんに4Jのホイールはめずらしいのでは?とご質問をいただいた純正ホイルです。やはりサイズはマニュアル通りの4Jx15でした。VWマークもちゃんと確認出来ます。69マニュアルでも4Jの記載がありますが,いったい何年式から4.5Jに変更になるのでしょうね?

 先週末の大雨でアクセルを踏む右足に水滴の侵入があったので、この雨じまいをするのも今回訪問目的です。どんどん水をかけて,ダッシュ裏の配線周りを見てみると真ん中のラジオの箱直上に水滴が・・・。どうもウォッシャーの豚鼻が怪しい!ってことでここにコーキングを施しました。これで改善してくれればいいのですが。次はワイパー。右ワイパが作動させると窓枠まで大きく揺れて,カツカツと異音をたてていたので、ピポットへの締め付けネジを交換し増締めしてみました。パーフェクトです。どうやらもとのネジが長さが足りなかった感じです。吹っ飛ぶ前に処置出来て良かったなぁ・・・。

 お次ぎは三角窓のゆるみです。高速走行時に窓が風にあおられて戻ってしまう状態でした。初めて気付いたのは何年か前の瀬戸大橋でした。走行自体に余裕が持てないこの大橋では三角窓どころではないのですが,最近はこの三角窓の戻りがずっと気になっていました。結局,ドアの内ばりまで外して三角窓の根元を増締めしたらなおってしまいました。さすがに10年をすぎると,いろんなところに緩みが出るものです。今日はブレーキ以外はマイナーなケアでしたが、経年変化,大事に至る前の「転ばぬ先の杖」です。これで暫くは大丈夫そう!雨が降るのが待ち遠しくもあります(笑)。


オフの日曜、雨の朝にはボサノバを!

2011-06-19 07:38:00 | jazz & vocal

Windy/Astrud Gilberto
(Verve V6-8754)

 今日も朝から雨,久々にOFFの日曜日なのにテンションがあがりませんね。朝,雨中の軽い散歩から帰って来てシャワー浴びてアンプに電源を入れて,何を聴こうか・・・?。このマッタリした雰囲気に丁度いいのは、アストラッドのボーカルです。ゲッツ盤のようにジャジーじゃないけど,邪魔にならないオケの伴奏にキュートなボーカルが気持ちいい。黒人のブルース系ボーカルや,白人のセクシーボーカルじゃ絶対ダメですね。雨の日曜朝のボッサいいじゃないですか。

 取り出したのはアストラッドの中でも比較的後期の68年の作品"Windy"です。ブラジル,アメリカだけでなく世界戦略を感じるB-1タイトル曲はアソシエーションのビッグヒットだし、お決まりビートルズのB-3"In My Life"など当時のロックヒットまで入れてポップボーカルと言ってもいい内容のアルバムです。でも基本はビーチにそよぐ風を感じる爽快なボッサだろうと思います。アレンジはボッサ第2世代の雄デオダート、Verveのソフトサウンドなら外せないドン・セベスキーです。A-1はルイス・ボンファの”Dreamy"やA-5の"On My Mind"はデオダートの作品ですし,特にすばらしいのはマルコス・ヴァーリのA-2"Chup, Chup, I Got Away"とB-5"Crickets Sing For Anamaria"の2曲です。スピード感,爽快感は群を抜いてます。個人的にはジョビンの次に来るメロディメイカーだと信じています。

 所有盤はドリルホールが開いたT字のMGM盤です。Howard Terpningのイラストカバーも珍しいですよね。アストラッドの中でも少しマイナーかもしれないですが不思議な魅力を持った一枚ですね。


Old Townのテッド・カーソン

2011-06-15 20:34:43 | jazz & vocal

Plenty Of Horn/Ted Curson
(Old Town OT LP2003 jp.reissue)

 幻のレーベル,オールドタウンのセンターラベルはとても魅力的で一度は本物を拝んでみたいものですが,このレーベルと関連して必ず取り上げられるのがテッド・カーソンの”Plenty Of Horn"であろうと思います。勿論,自分の所有盤は日本コロンビアはが出した再発盤でオレンジのソリッドラベルで全く味気ないものである事は仕方のないところです。でも再発盤とは言えここの主役テッド・カーソンの実力は充分に証明されている好アルバムだろうと思います。

 とにかくメンバーが素晴らしい!Ted Curson(tp), Bill Barron(ts), Kenny Drew(p), Jimmy Garrison(b), Roy Haynes(ds)が基本かなと考えています。リプレイスメンバーでEric Dolphy(fl), Danny Richmond(ds), Pete LaRoca(ds)という布陣です。カーソンのトランペットはジャケにあるように、小振りでバルブが4つあるピッコロトランペットなのです。そして一番無名のプレイヤーがビル・バロンだろうと思います。ご存知の方も多いでしょうが、ピアニスト、ケニー・バロンの兄弟になるプレイヤーです。コルトレーン風のソロが圧巻です。演奏曲も有名なA-1の"Caravan"をはじめ、他のカーソンのアルバムに聴かれるようなアバンギャルドな雰囲気は乏しく聴き易い演奏だと思います。ドリューの明快なタッチのピアノもさすがですね。カーソンのオリジナルが多くセシルテイラー,ミンガスと一癖も二癖もあるグループで活躍し名をあげたカーソンの作曲の才能も味わえる一枚と言えると思います。

 今まで少し敬遠していたラッパですが,改めて聴いてみると,ちょっと本気でDIGしてみたいと思わせるトランぺッターですね。


フルートの枯葉を2枚まとめて聴いてみた!

2011-06-12 08:45:22 | jazz & vocal

Dream Weaver/Charles Lloyd
(Atlantic SD1459, jp.reissue)

 フルートの枯葉といえば、個人的には上のチャールスロイドの演奏なのです。この枯葉はAutumn Sequence(秋の情景)題された組曲風の構成の中心になる部分であり、これに組み込まれたことで知名度的には少し落ちるのかも知れません。ロイドというとフォレストフラワーでの力強いテナーのプレイも勿論捨て難い演奏ですが,この枯葉のアタックの強いフルートは一聴の価値があるのではなかろうか?とくにエピローグから急速調になる部分の爽快さは抜群だ。また,このアルバムでのリズムセクション動きには眼を見張るものがある。敢えてメンバーを紹介すると,Charles Lloyd(ts, fl), Keith Jarrett(p), Cecil McBee(b), Jack DeJohnette(ds)のカルテットです。特にキース、枯葉での従来のジャズの魅力を踏襲するかのようなスウィンギーなプレイもいいし,音を散りばめたかのごとき独自のスタイルはやはり一目をおかざるを得ないでしょうね。


What's New/Bill Evans with Jeremy Steig
(Verve 20MJ0006, jp.reissue)

 対抗馬はジェレミー・スタイグの枯葉です。知名度からはこっちでしょうね。エバンスの枯葉と言った方がとおりがいいかもしれないですかね。いつものスタイルで鍵盤に対峙するエヴァンスとジェレミー・スタイグの横顔をカットしてジャケの端っこに入れたカバーが印象的な一枚です。勿論,当時のエヴァンストリオ(Evans, Gomez, Morrell)にジェレミーが客演し、ジェレミーの名を世に知らしめた大名盤です。有名曲が並ぶ構成も捨て難いですし,何と言ってもエバンス好きには放っておけないアルバムでしょう。ご存知のように枯葉はA面最後にひっそりと納められていますが、ゴメスのピチカートに絡むジェレミーのかすれたフルートサウンドのコンビネーションが絶品ですね。

 所有盤はいずれも国内再発盤です。皆さん,どちらが好みなんでしょうね???


ご存知,バードのワンホーン「ビーコンヒル」

2011-06-11 07:44:54 | jazz & vocal

Byrd Blows On Beacon Hill/Donald Byrd
(Transition TRLP17, jp reissue)

 モーガン,ドーハム,ミッチェル,バード,ファーマー(他にもあるかも)の5人はいずれも優秀なトランぺッターで、各人に有名なワンホーンアルバムがソンザイします。ここに集う皆さんにいちいちアルバム名を紹介するのは愚行でしょうから割愛しますが,最も幻化していて国内盤で紹介されるのが遅かったのがこのドナルド・バードのビーコンヒルだと思います。これが発売された79年,当然新潟で学生生活をしていましたが,この時にリリースされた「幻の名盤1800シリーズ」ではダグ・ワトキンスの「アットラージ」とともにワクワクした気持ちで古町のイシヤマレコードに向かったのを思いだします。

 バードは50年代の後半にスターダムにあがって来たデトロイターですが、このアルバムはTransitionレーベルが居を構えていたボストンでの録音です。56年の録音ですがプレステッジの「インフォーマルジャズ」と録音日が重なり,いわく付きとなっていることも有名な話かもしれません。

 メンバーはボストンで活躍していたポメロイのバンドのピアニストRay Santisi, ドラマーのJim Jitanoに前述のワトキンスがベースを務めるリズムセクションにバードを加えたワンホーンです。演奏曲もスタンダード中心で、"Polka Dots And Moonbeams", "People Will Say We're In Love", "If I Love Again", "What's New", "Stella By Starlight"と親しみ易い名曲がならびます。明快なトーンで歌心溢れるソロを展開するバードの真骨調とも言えるステラの出だし,何度聴いてもゾクゾクしますね。

 勿論,所有しているのは前述の国内再発盤です。バックカバーに何も書かれていないのはワトキンス盤と同じです。一度拝みたいものですが・・・。オリジナルって見た事ありますか?????