67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

このラウンドアバウトミッドナイトも捨て難い!

2013-06-28 07:22:16 | jazz & vocal

Miles Davis and The Modern Jazz Giants/Miles Davis
(Prestige 7150)

 マイルスにとってモンクの"Round About Midnight"はパーマネントレパートリーとも言える愛奏曲ですよね。勿論最初に思い浮かべるのはColumbiaの例のサングラスジャケのアルバムです。もう全部のソロフレーズをそらんじてしまうほど、新潟ジャズFLASHで聞き続けたアルバムです。一方,本日アップの"Round About Midnight"はバグスグルーブの続編、"And Modern Jazz Giants"のB-1に収録された演奏です。一般的にこのアルバムはモンクVSマイルスのクリスマス「喧嘩セッション」として知られるおり,A-1の"The Man I Love"があまりにも有名でB面が顧みられることはほとんどないと推察いたします。

 コロンビアが56年9月の録音でありますが,こちらのミッドナイトはクッキン,リラクシンと同時期、すなわち1ヶ月後の演奏です。勿論,メンバーは同じ。Columbia盤のような鮮烈さはないかもしれないですが,改めて聴くとよりテーマが簡素化されたり,コルトレーンがよりパワフルになった印象もあり捨て難い魅力がありますね。この録音以外は,バグスグルーブと同じ54年クリスマスの演奏で,こちらについてはもう語り尽くされていますね。自分としては,このラウンドミッドナイトにも注目して欲しいなってちょっと思ったりしています。

 ご存知のように,未発表の演奏のためリリースが遅いのでBergenfield, NJがオリジナルです。コーティングの効いたジャケもさることながら,オリジナル盤の瑞々しいマイルスのラッパ,やっぱり良いですね!


ドーハムを彷彿させるカーメルのバラードプレイ

2013-06-26 20:09:38 | jazz & vocal

Business Meetin'/Carmel Jones
(Pacific Jazz PJ-53)

 カーメルのパシフィック盤と言えば,何と言っても61年のThe Remarkable Carmel Jones(PJ-29)が有名ですが,このアルバムの続編ともいうべき62年のBusiness Meetin'もいい出来です。カーメルは60年代初頭,西海岸を中心に活躍したブラウニー直系のトランペッターで、このパシフィックエラをほとんどテナーのハロルド・ランドを相方に迎えて録音されています。本日は、西海岸注目のこのトランぺッターのパシフィック3枚目のリーダーアルバムをアップいたします。

 このアルバムはある意味,前作Remarkableの続編と言えるアルバムで,前作とほとんど同じメンバーのクインテットとGerald Wilkinsのアレンジによるサックスセクションを含むやや大きめの編成の演奏がおさめられています。やはり,クインテットの演奏が注目度が高いと思います。メンバーはCarmel Jones(tp). Harold Land(ts),Frank Strazzeri(p), Gary Peacock(b), Donald Dean(ds)のクインテットです。カーメルのラッパは一聴したところブラウニー直系なのですが,B-3のバラード"Beautiful Love"ではむしろドーハムを彷彿させるウォームなトーンで迫ります。ランドの堂々たるプレイは言うに及ばず,ファンキーなStrazzeriのピアノ,以外にも端正なプレイを聴かせるピーコックのベースも拾い物的好演だと思います。

 所有盤はパシフィックのブラックラベル,シルバーロゴのモノラルオリジナルです。Remarkableと揃えて楽しみたい一枚ですね。


地味~・ヒースは過小評価ですが,これ良いですよ!

2013-06-22 13:14:35 | jazz & vocal

On The Trail/Jimmy Heath
(Riverside 9486, reissue)

 ジャズ界に於いて,兄弟プレイヤーは結構ありますがジョーンズ兄弟と並んで有名なのがヒーズ兄弟ではないでしょうか。パーシー,ジミー、アルバートの3人,ジョーンズブラザーズに比べるとやや地味な印象がありますが,やはり3人ともモダンジャズの歴史においてはかなり重要な役割を果たしているのではないでしょうか?本日の主役はこのヒース兄弟の真ん中,JIMMY HEATHです。印象が薄いので「地味~・ヒース」なんて書いてしまいましたが,作編曲の手腕も有名ですし,サックスプレイヤーとしても古くから活躍している逸材です。ブルーノートのマイルスとかJJの録音にも頻繁に登用されていますから、実力的にも十分なのでしょうね。本日はJimmy HeathのRiverside盤をアップいたします。

 録音は64年, とにかくメンバーが出色です。Jimmy Heath(ts), Kenny Burrell(g), Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Albert Heath(ds)のクインテットです。A-1のタイトル曲は意表をつく選曲ですよね。"On The Trail", このゆったり感が最高にリラックスできます。 同年3月にケリーが発表した"It's All Right"でも取り上げられていた曲ですよね。バレル,チェンバースはこのときも録音に参加していますよね。おそらくヒースがこれに触発されたのではなんて想像しても楽しいですよね。ヒースのサックスは結構硬質でコルトレーンを思わせる雰囲気を感じるのは自分だけでしょうか?"Vanity", "I Should Care"のバラードも良いですが、B-1のヒースのオリジナル,Gingerbread Boy"がすばらしい!ケリー,バレルの好調度が伝わって来る演奏ですよね。

 地味な印象故,過小評価のサックス奏者Jimmy Heathを代表する一枚と言っても過言ではないでしょう!所有盤はウェイブの再発ですが,米盤はターコイズのRIVERSIDE盤しか見たことがないですが,マイク&リール盤って存在するのでしょうか???


そう言えばケニー・ドリューも生で聴いたよな・・・

2013-06-18 21:19:16 | jazz & vocal

If You Could See Me Now/Kenny Drew
(SteepleChase 15PJ-2005)

 1981年か82年のことだったと思います。ジャッキー・マクリーン・カルテットが来日することになっていた。チケットを買った時には,マクリーン,ケニー・ドリュー,サム・ジョーンズ,ジミー・コブのカルテットであったが、何の理由であったか失念してしまいましたが,マクリーンの新潟公演はかなわず、代役としてシルバーのバンドで活躍したジュニア・クックが入ったカルテットの公演になったことがある。クックの黒いテナーも良かったが,あくまでも代役であり,中心となったのはやはりケニー・ドリュー・トリオの演奏でした。勿論,このトリオだけでも客を呼べるトリオであったし、自分が生で聴いた演奏としては1.2を争うプレイであったと思います。ドリューについては,リバーサイドのトリオ盤とスティープルチェーズのダークビューティーが自分のライブラリーにはあったと記憶しています。本日のアップは人気盤ダークビューティの影に隠れてはいるものの同時期,同メンバーでの録音弟あり2部作として知られる一枚です。

 メンバーはドリュー、ペデルセン、アルバート・ヒース野尾馴染みのトリオです。スタンダード曲が多い選曲が嬉しいですし、やはりドリューを代表するトリオ盤と言っても良いのではないかと思います。特に,ブルーベックの"In Your Own Sweet Way", ダメロンのタイトル曲,エリントンの"Prelude To A Kiss", ロリンズの"Oleo"とジャズメンが書いたナンバーが選ばれているのも興味深いですね。サウンド的にはヒースのドラムがバスバスの音でとられているのが難です(このころのSteeplechaseのヒースの音ですね)が,ドリュー,ペデルセンは息のあったプレイはさすがです。

 所有盤はフォノグラムが出した1500円の廉価盤です。ダークビューティとともにこの時代を代表するトリオ演奏だと思います。


やっと手許に届いた垂涎のテディ・エドワーズ

2013-06-17 20:55:17 | jazz & vocal

Sunset Eyes/Teddy Edwards
(Pacific Jazz PJ-14)

 テディ・エドワーズというサックス奏者,決してジャズの歴史をかえるようなプレイやーではありませんが,個人的には彼のゆったりとしたフレージングやテナー然たる音色が好きでたまりません。どれも有名盤とは言い難いリーダーアルバムはかなりのものがOJCとかで再発されたと記憶していますが,個人的にずっと入手困難でゲット出来なかったものがこのパシフィックの一枚です。先月,縁あってやっと手許にやって来たこの”Sunset Eyes"、内容も満足の一枚でしたのでアップさせていただきます。

 今までも,コンテンポラリー盤などでレギュラーグループについては触れて来たのですがJoe Castro(p), Leroy Vinnegar(b), Billy Higgins(ds)のトリオにリロイの紹介で加わったTeddy Edwards(ts)からなるレギュラーカルテットの息のあったプレイが素晴らしいです。特にB面のSunset Eyes, Teddy's Tune, Takin' Offの演奏は聴き所が多いですよね。ゆったりうねるTeddyのサックスは言わずもがな,Teddy's Tuneのカストロのファンキーなピアノ、Takin' OffのリロイのWalking Bassによるロングソロは一聴に値しますよね。メンバーがリプレイスされたA面も悪くはないですが、やはりレギュラーグループの完成度が高いワンホーンが楽しめるB面が贔屓ですね。

 所有盤はブラックレーベル,シルバーロゴ, 両溝のモノラルオリジナルです。やっと出会えたと言っていい個人的垂涎の一枚です。


恒例「梅雨キャンプ2013」

2013-06-16 17:13:05 | キャンプ

 梅雨にキャンプなど計画すれば,当然雨に遭うことは疑いもないですよね。この6/14~15と恒例のかわうそ公園にキャンプに出かけてきました。週はじめから晴天続きいていましたが、台風3号の襲来もあったりでいつもキャンプの週はやきもきしますね。幸い台風はそれてくれたのですが,何故か金曜午後だけ天気が悪い。やはり雨男は自分かなぁ・・・。空梅雨,干ばつで水不足が心配なら,自分のまわりで何かイベントをやれば雨が臨めそうな気がします(とほほ)。でもって職場を出る時は小雨でした。久々のウェスティのドライブですが,快調そのものです。雨の時期は,湿度が高くうっとおしいですが新緑の季節は木々が美しくていいですね。

 もう,みんな会場入りしており早速設営です。わいわいがやがややりながら,夏バテ解消メニューをガンガン作って行きます。ゴーヤチャンプル,トムヤムクン,恒例の丸鶏、豚角煮などなど。今回も,飲めや歌えやのアウトドア大宴会です。少しは、憂さ晴らしになった感じです。

 あたらしいキャンプ道具もいくつかありましたね。出色のYさんが持ち込んだ,Calela'sの一人用テントです。ちょっと棺桶風(失礼)ですが寝心地いいようです。災害時には何処でも設営出来るのが売りですね。

 結局,夜中は雨にもあわず、梅雨時としてはまれなキャンプになりました。RUNさんによる,現場焙煎の旨い珈琲をいただき、パンケーキ、サーターアンダギをほうばりながらの緩やかな撤収。このゆっくり流れる時間が好きなのですよ!最後に記念写真を撮ってお開きです。皆さん,また秋に企画しますので宜しくです。


パワーアンプのヒューズがとんだ!

2013-06-10 04:53:47 | jazz & vocal

日頃,ジャズレコードを楽しんでいるオーディオですが,ほとんどメインテナンスフリーというか、自分でつつくだけの知識がないことをいつも淋しく思っています。さて,日曜日夜恒例の大河ドラマを見た後、「レコードを聴こうと!」とアンプのスイッチをONにした瞬間、「ボン!」というかなり大きな音が出てパワーアンプの鈍い光が消えてしまいました。大きな音に驚いた長男が「大丈夫かえ?」と部屋に入って来る始末。さてどうしたものか?「また、ペアリングした真空管を購入しないと行けないのか・・・?」と不安にかられ,一本ずつEL34管(4本),プリ管をはずして損傷がないかチェックです。幸い、異常なさそう。

となるとまたしてもヒューズ?。恐る恐るパワーアンプを動かして後面にあるヒューズをとり出してみると案の定,真っ黒です。過電流で焼き切れています。幸い手持ちがあったので差し替えてみると見事復活です(トップ画像)。でもヒューズがどうしてとんだのか・・・?心配のタネです。またいつなるかわかならないし・・・。機械はいつかこわれますが、また悩みのタネが一つ増えた感じです。機械がなければ壊れることはない訳ですが,知識がないくせに道具を揃える,自分の悲しい習性、難儀ですね。


メロディ聴くならやっぱりOSCARだ!

2013-06-09 11:15:33 | jazz & vocal

Oscar Peterson Plays Cole Porter/Oscar Peterson
(Clef MGC-603)

 初めてジャズを認識したのはNHK-FMのジャズフラッシュという番組だったかも知れません。此の中で取り上げられた「Please Request (原題We get Requests)」のドライブ感ありながら原曲のメロディに忠実なジャズ演奏は高校生の自分をグッとこの怪しい,泥沼ワールドに引き込む発端になったことはまぎれもない事実です。いわゆるラジカセでFMを聴いていた訳ですが,何とその心地よいピアノの響きに録音ボタンを押させていましたね。このTDKの白いカセットテープ、今はないですがポリドールが出していた1500円のLPを買うまで、ずっと聴いていたことを思い出します。やっぱり,原曲の美しさを確実に表現してくれるOP, 素晴らしいです。

 だからクレフの時代から,各作曲家別の『Oscar Peterson Plays ~』という企画がある訳で,クレフ時代のこのシリーズ、「背中シリーズ」として知られてますよね。勿論,イラストはDSMです。今日の題材は,コール・ポーターです。本当にヒット曲が多いですよね。ここでも”What Is This Thing Called Love". "Begin The Beguine", "I've got You Under My Skin", "Love For Sale", "I Love You", "Just One Of Those Things", "In The Stlll Of The Night", "Every Time We Say Goodbye"等有名曲目白押しです。この時代ナットキングコールトリオ形式のピアノトリオでOp, Ray Brown, Barney Kesselです。

 所有盤はトランぺッターのクレフ盤です。ドラムなしでもグイグイスウィングするトリオの演奏,気持ちいいです。グランツが裏解説で書いたように,OPのボーカルが聴けるとなお良いのですが・・・。


意表をつく冒頭の”What's New"

2013-06-08 20:39:30 | jazz & vocal

Swing Swang Swingin'/Jackie McLean
(Blue Note 4024, reissue)

 皆さん,ブルーノートのマクリーンにはどんな印象をお持ちですか。泣きのマクリーンと呼ばれる独特のアルトのサウンドは健在ですが,フリーキーなサウンドも混じって来るし,フリーっぽいアプローチもあってプレステッジ時代やサイドメンで参加した1500番台の演奏とは異なった印象を持っているのは自分だけでしょうか?そんな中で本日アップのSwing Swang Swingin'はタイトル通りスウィングすることを念頭においたプレステッジ時代に近いハードバピッシュな演奏で好感が持てます。

 編成もいわゆるワンホーンカルテットのフォーマットで、Jackie McLean(as), Walter Bishop Jr.(p), Jimmy Garrison(b), Art Taylor(ds)のメンバーです。曲もスタンダード中心で意表をつくA-1の”What's New"には驚きです。この曲は,多くのジャズメンが好んで取り上げる曲ですが、なかなかA-1になりえない不思議な曲ですよね。ここからマクリーン節は全開です。他にも"Let's Face the Music And Dance", "Stablemates", "I'll Remember You", "I Love You", "I'll Take Romance"とお馴染みの曲が続きます。マクリーンを代表するスタンダード集と言っても過言ではありませんね。リズムセクションの人選も渋いですね。

 所有盤は再発盤です。オリジナルは高価で手がでませんね。(涙)