67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

豪華なメンバーで綴るインストボッサの名盤

2013-03-28 06:03:38 | jazz & vocal

Rio/Paul Winter
(Columbia CL2315)

 60年代初期から中期にかけて,アメリカのジャズプレイヤーはこぞってブラジルを訪れ,現地で誕生したばかりのボサノバを演るプレイやーと親交を持ちました。代表はゲッツ/ジルベルトでしょうが,ジャズでの知名度は落ちますがサックスプレイヤー,Paul Winterもこのブラジル訪問で一定の成功をおさめたプレイヤーだと思います。

 有名なのは以前にアップしたカルロス・リラのボーカルとの共演”The Sound of Ipanema”でしょうが,本日アップの第二作”リオ”もインストボッサですが注目すべき一枚といえるのではないでしょうか?何と言ってもタイトル副題に"Paul Winter and Luis Bonfa・Roberto Menescal・Luis Eca Brazil's Great Young Musicians"とあるように、共演陣の豪華さはボッサファンの琴線を刺激しまくりです。演奏曲もA-1の”Reza"、Aラスのタイトル曲”Rio", B-1の"Avion(ジェット機のサンバ)", Bラスの”彼女はカリオカ”など名曲揃い,決して出しゃばらないWinterのサックスと物悲しく鳴るボンファのギターがいい味を出しています。今回,オヤッと思ったのがB-2の"Adriana"です。ちょっとデスモンドのテイク5を思わせる5/4拍子の名曲です。とにかく聴き所満載のインストボッサの名盤と言えると思います。

 所有盤は,コロンビアの2eyeモノラルプロモ盤です。もちろん録音もバッチリです。65年録音ですが,モダンジャズにはない斬新なカバーもユルいボサのバらしくていいですね。


エバンスの歌伴代表作の一枚だ!

2013-03-26 22:49:11 | jazz & vocal

The Tony Bennett・Bill Evans Album/Tony Bennett Bill Evans
(Fantasy VIJ-4012, jp.reissue)

 ビル・エバンスといえばインタープレイを主体としたトリオアルバムをいの一番に思い浮かべるモノですが、歌伴に回った時の独特のサポートも捨て難い魅力です。最も有名なのはスウェーデンの歌姫,モニカ・ゼタールンドとの共演でしょうが,このトニー・ベネットとデュオアルバムもインタープレイ的な伴奏が健在で代表作に挙げられる一枚ではないでしょうか?

 ご存知のようにデュオアルバムですので、Tony Bennett(vo), Bill Evans(p)の2人のみです。甘いベネットの声とちょっと硬質でリリシズム溢れるピアノとのコラボレーションはさすがとしか言いようがない。収録曲もスタンダードが多く聴きやすいですし,A面ラストの"Will You Still Be Mine"からB面の得意曲である“My Foolish Heart", "Waltz For Debby”と流れるくだりは納得のパフォーマンスであろうと思われます。CDで聴いてりゃこの3曲は連続で聴けるのも良いですね。ジャケ写は全くいかさないため、中古屋のバーゲン箱では良く見かける一枚だろうと思います。

 75年,バークリーのファンタジースタジオでの録音です。トニー好きにもエバンスファンにとっても注目の一枚何だろうと思います。


OB, OGの期待を背負って戦った選手達に感謝したい!

2013-03-25 19:00:11 | Weblog

 オールドファンにはとても有名な「全力疾走の土佐高野球」が復活の兆しを見せた一日でした。第85回選抜高校野球3日目第3試合,我が母校土佐高と浦和学院のカードに合わせて,在校生はもちろんOB, OGが全国から駆けつけました。21世紀枠での出場とはいえ、3/15の組み合わせ抽選でこの日曜日のこの時間をひいてくれた織田主将,「あんたはエラい!」。対戦相手はともかく,この時間なら甲子園に足を運べると思ったOB, OGは全国に一杯いた筈です。自分も,母校の応援に甲子園に出向くのは初めてでした。日曜午後なら朝早く家をでても甲子園につけます!我が家は息子どもが自分と違うG中学/G高校(進学ではライバル高)に通っているため、アルプススタンドで土佐高独特の暗黙の上下関係での応援に耐えられないと判断し,ネット裏から応援させていただきました。

 卒業生誰もが愛する野球部の勇姿をこの目に焼き付けたいと思い全国津々浦々から参集したOB, OGの皆さん、お疲れさまでした。試合は0-4で完封負けでしたが,土佐高らしい試合を目の当たりにして,この学校で6年間(あるいは3年間)学んだことを懐かしく誇りに重い帰路についた卒業生は自分だけではなかったに違いありません。

 やはり母校の甲子園出場は格別です。思い起こせば,自分が高校3年の夏、甲子園で華々しく戦った学友達の記憶が甦って来ます。くしくもこの時と同じ埼玉県代表(75年の相手は上尾高校)との試合であり感慨はひとしおでした。これ以降の高知県の高校野球は明徳義塾の台頭で県内の野球小僧が甲子園で活躍出来るチャンスは減っているのが実情です。夏にまた頑張って、OB, OGを甲子園に呼んでください。「野球部ががんばれば進学も良くなる。」と生徒達に説いていた恩師の言葉,やっぱり本当のような気がしますね。


64年、パデュー大学でのエロール・ガーナー・トリオ

2013-03-23 20:19:37 | jazz & vocal

Erroll Garner Campus Concert/Erroll Garner
(MGM SE-4361)

 日本でも大学の学園祭ではプロのミュージシャンがライブを行う事は今や当たり前ですが,コレもひょっとしたらアメリカの模倣なのかも知れません。50年代から60年代にかけて,デイブ・ブルーベックのバンドなどは大学生に相当にウケたようですし,ジャズメンが大学に出向き大勢の大学生の聴衆の前で演奏する機会が会ったようです。米国の大学には自前の立派なホールが結構あるようで、92年に留学させていただいたUCLAにもRoyce Hall(下図)という立派なコンサートホールがあって、クラシックのコンサートが行われていたのを思い出します。本日は、ピアノのエロール・ガーナーのインディアナ州パデュー大学ミュージックホールオーデトリアムでの64年のライブ録音をアップいたします。

Royce Hall(UCLA)

 多くの学生さんを目の前にして,ピアノに向かいガーナー節を連発するトリオは,Erroll Garner(p), Eddie Calhoun(b), Kelly Martin(ds)と言う面子です。演奏曲はパデュー大学のある"indiana"から始まります。"Stardust"や“MyFunny Valentine"
などスタンダードの多い選曲は学生にとってもうれしいし、自分のような唄モノ好きには堪えられませんね。白眉は"Lulu’s Back In Town"のガーナーのピアノです。左スピーカーから飛び出してくるような録音は良いと言っていいのか悪いのか,この曲のガーナーのピアノは抜きん出て艶っぽく群を抜いてます。

 60年代の大学の雰囲気を捉えたジャケ写も素晴らしいです。まるで"Take Ivy"のワンカットのようです。所有盤はMGMのステレオオリジナルです。余り話題に上るアルバムではないですが聴衆と一体になった大学ライブの雰囲気が楽しめます。


レムの共演なら放っておけないよね!

2013-03-18 23:38:57 | jazz & vocal

Take Care Of Business/Oliver Nelson
(New JAZZ 8233)

 オリバー・ネルソン=「ブルースの真実」なる公式は、ある意味ジャズファンの中では常識だと思います。昔,スウィングジャーナルに「名盤/うら名盤」なる企画があったと思いますが、実際この書物のOliver Nelsonの項目で「うら名盤」の選にはもれていますが,個人的には是非選出してもらいたかったアルバムが本アルバムです。恐らく,もれた原因はオルガンとの共演かななんて勝手に想像しているのですが,New Jazzというのも良いですし、ジャケのカッコ良さ、メンバーにレム・ウィンチェスターが入っている点など個人的にはポイントが高いのです。

 あらためてメンバーを見てみると,Oliver Nelson(ts), Johnny Hammond Smith(org), Lem Winchester(vib), George Tucker(b), Roy Haynes(ds)の五重奏団です。レムとネルソンはMoodsville盤でも共演し、いい味を出していた事を考えるとオルガンのバッキングだろうと関係ありませんね。A-1の"Trane Whistle"を聴けばネルソンは作編曲の才能ばかりが取り沙汰されますがテナー奏者としての魅力も全く疑いありません。レムとの共演となるとやはり放っておけませんね。この曲はコルトレーンへのtributeですし、続くA-2にロリンズの”Doxy"が選ばれているのも京美深いですよね。そういえばネルソンのテナー,トレーン的に聴こえたり,ロリンズ風に聴こえる部分もあって、この両巨頭をアイドルにしていたのかも知れませんね。

 所有盤はパープルラベル、両溝のモノラルオリジナル盤です。音質も言う事なし!ニコッと愛嬌のある笑顔を作ってフロントカバーにおさまったネルソンも好印象ですよね。New Jazzらしいカッコいいカバーだと思いませんか?


心地よいスウィング感はジョーならではだ!

2013-03-16 15:41:46 | jazz & vocal

Jo Jones Trio/Jo Jones
(Everest DBR1023, FSR reissue)

 ドラムのリーダーアルバムというと,とかく実験的なパーカッシブなパートが延々と続いたりして興ざめのアルバムが存在するのも事実です。ブレイキーやローチよりもジャズシーンでの登場が早いベイシーのリズムを支えた名手ジョー・ジョーンズの本日アップのアルバムはそんな心配は全く払拭させてくれるスィンギーでたのしいアルバムです。本日はこのEVEREST盤をアップしますね。

 録音は59年。メンバーはRay Bryant(p), Tommy Bryant(b), Jo Jones(ds)のピアノトリオです。ピアノトリオと言うには,この時期調子の良かったレイが主役を避けているかのような演奏ですし、ジョーのドラムの音がかなり大きく録られているのが特徴です。素晴らしいブラッシュワークとレガート打法が楽しめますので,うるさいと感じる人は少ないと思います。こんなにスウィンギーに叩かれるとついホロッとなってしまいますよね。演奏曲も中間派らしい選曲で"Sweet Georgia Brown", "My Blue Heaven", "Greensleeves", "When Your Love Has Gone", "Embraceable You"と渋い曲が並んでいるのもグッドですね。楽しめる一枚です。

 所有盤は悪名高いFSRの再発盤ですが,オリジナルもこんなにドラムの音が大きく録音されているんだろうか???


ファーマーのトランペットの切れが素晴らしい一枚だ!

2013-03-15 06:08:18 | jazz & vocal

Bennie Green With Art Farmer
(Prestige 7041, jp.reissue)

 古いトロンボニストです!とは言ってもBlue Note, Prestigeに録音がそこそこある事を考えると,50年代の評価がそれなりに高かった事が容易にわかります。ブルーノートを例にとると1500番台のトロンボニストはJJ, Fuller, Greenの3人で簡潔しています。ライオンがこのモダンさにやや欠けるボントロプレイヤーに一定の評価を下していた事が何となく伺えて面白いじゃないですか!?7000番台プレステにもそこそこ録音があり、むしろFullerを凌ぐ勢いさえ感じます。本日は,このプレステッジからの一枚です。

 メンバーはBennie Green(tb), Art Farmer(tp), Cliff Smalls(p), Addison Farmer(b), Philly Joe Jones(ds), タイトルそのままにトランペットのファーマーとの競演が目玉ですね。brassx2の組み合わせはフロントラインとしては比較的珍しいですよね。アーシーなグリーンとソフィスティケートされたファーマーの好対照が新鮮です。特に,ファーマーのtpは切れがあっていいですよね。フリューゲルではやっぱりダメなのですよ!グリーンが相手なら絶対的にtpですね。A-1の”My Blue Heaven"最高です。ピアノのCliffのプレイも一聴に値しますよ。

 所有盤はwave jazz classicsとして再発された盤です。黄色一色のバックに小さくグリーンがレイアウトされたカバーも印象的ですよね!


マイルス絶賛の鬼才の評価って・・・

2013-03-14 20:29:05 | jazz & vocal

At the Blackhawk/Ahmad Jamal
(Argo LPS703)

 マイルスが絶賛したというアーマッド・ジャマル、ARGO/CADETに多くのアルバムが存在しますが,もしマイルスの逸話がなければ,果たしてコレだけ有名になったでしょうか???メンバーのAhmad Jamal(p), Israel Crosby(b), Vernell Fournier(ds)の定番トリオの演奏はエロール・ガーナー似の単なるカクテルピアノとみれなくもないように思うのは自分だけでしょうか?

 絶妙な間とかガーナー風の静寂の中をキラキラと高音が小さな音量で駆け巡るスタイルはジャマル独自のスタイルで好き嫌いは別として他にはない個性なのかも知れませんね。Crosby, Fournierのツボを得たバッキングもいつも健在でどのアルバムを聴いても一定の水準が維持されていると思います。演奏時間が短いスタンダード曲が多く演奏され”コマーシャル”な要素もジャマルのアルバムの特徴ですね。本日はこのレギュラートリオの最後の演奏(Crosbyは62年没)をおさめたサンフランシスコ,Blackhawkのライブです。

 所有盤はカデットのステレオ盤です。ジャマルのアーゴ盤の演奏はどれも似た感じですが,ジャケットはどれも秀逸です。個人的な好みですが,BDシャツを着て横顔をとらえたこのカバーが好きなんですよね。


メンフィスと言えば・・・

2013-03-14 05:22:58 | jazz & vocal

Down Home Reunion/Various Artists
(United Artists LAX3130 jp. reissue)

 アメリカではサウスウエストを代表する大都市ですが,セントルイスと並びブルースの発症の地として知られ,多くのミュージシャンを輩出した土地柄です。プレスリーを筆頭にマディ・ウォーター,ロバジョン,WCハンディ、BBキング,これらのビッグネームゆかりの地がテネシー州メンフィスなのです。ジャズメンもしかり。NYC, LAは別格でしょうが、フィラデルフィアやデトロイトなどと同様なジャズシティでもあります。本日は,メンフィスゆかりのジャズメン総出演とも言うべき再会録音盤をアップします。ジャズファンの方なら,もうおなじみですよね。そうです!UAのダウンホームリユニオンです。

 メンバーは説明不要でしょうが慣例ですので記載しますね。Louis Smith, Booker Little(tp), Frank Strozier(as), George Coleman(ts), Phineas Newborn Jr.(p), Calvin Newborn Jr.(g), George Joyner(b), Charles Crosby(ds)です。"Feauturing Frank Storozier"とありますのでアルトのストロージャーが実質リーダーなのかもしれません。 演奏曲は4曲,エリントンの"Things Ain't What They Used To Be", "Blue'n Boogie", "After Hours", "Star Eyes"といずれ劣らぬ好演ですが、注目はやはりタイトルの雰囲気を最も忠実に表現した"After Hours"でしょう。この曲のレイジーな雰囲気、堪りません。ニューボーンの「タラタラタラ~♪」って言うトレモロが印象的ですよね。VERVEのレイ・ブライアントのような重厚さにはやや欠けますが,この曲の名演としても誰も文句はないような木がするのですが・・・。渋いホーン陣の好演も見逃せませんが,ブッカー・リトルの演奏がおさめられているのも貴重な一枚でしょうね。

 原盤はUnited Artistです。このレーベルらしい渋い一枚ですが,所有盤はキングの1500円,再発廉価盤です。訪れた事がない街ですが,メンフィスのブルース魂がジャズで結集した一枚とも言えますね。


CANADIAN SWEATER COMPANY LTD.

2013-03-05 20:44:07 | ファッション

 アメカジと言えばアメリカンカジュアルの略称でしょうが,カナダ由来のブランドも結構使われていますよね。じゃあカナカジって言う言葉はあるのかないのか・・・?。ニットで有名なKANATAなんていうのもカナディアンアイテムだと思いますが,コレと人気を2分するブランドといえばCANADIAN SWEATER COMPANY LTD.ではないでしょうか?ニットと言うのは酷使するとすぐにへたり込むのが問題ですが,個人的には大好きな素材です。先述のKANATA、以前にアップしたDALE OF NORWAYJAMIESON'Sとか超有名なINVERALLAN、そして本日アップのCANADIAN SWEATER COMPANY LTD.なんかがマストバイアイテムとして知られていると思います。

 このロゴマークやジップに付けられた社名入りの革製タグは見覚えのある方も多いと思います。太い未脱脂の毛糸で編まれたカウチンセーターはとても暖かくまだまだ冷え込む朝夕は使用出来そうです。CANADIAN SWEATER COMPANY LTD.も幾何学的なモチーフやオルテガ風の柄物が得意なのですが,自分が所有するのはシンプルな平編みのジップカーディガンです。飽きの来ないシンプルな佇まいに却って惹かれてしまいますね。