67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

サニー!!!

2007-02-28 05:21:18 | jazz & vocal
The Spoiler/Stanley Turrentine
(Blue Note BST84256)


 ルードナに続きBlue Noteの8ビートの好アルバムをアップしますね。スタンレイ・タレンタインのアルバムの中ではあまり取り上げられる盤ではないかもしれませんが、このあたりのスモールビッグバンド(ノネット)のアレンジを効かせたソウルフルなアルバム作りが彼には最も合っているかもしれませんね。メンバーはBlue Mitchell(tp), Julian Priester(tb), Stanley Turrentine(ts), James Spaulding(as, fl), Pepper Adams(bs), McCoy Tyner(p), Bob Cranshaw(b, fender-b), Mickey Roker(ds), Joseph Rivera(shakers, tambourine)のノネットです。

 Mickey Rokerの激しいダンシングビートとマッコイの強烈なコンピングにのって各人のソロが展開されていく"The Magilla"はアルバム全体のアレンジを担当するデューク・ピアソンの佳曲です。A-2の"When The Sun Comes Out"はスタンレイのバラードプレイにスポットがあたります。A-3の"La Fiesta"はチックのカモメ盤のものとは同名異曲ですが、スタンレイがパナマでローカルバンドと共演したときに仕入れて来たと言うマイナーラテンの美しい曲です。B面トップはこのアルバムのハイライト、"Sonny"と綴られていますがBobby Hebbの大ヒット曲"Sunny"です。この曲のジャズバージョンの白眉とも言うべき演奏でスタンレイの圧倒的なソウルフルなプレイが素晴らしいですね。クランショウはfender bassを使用しておりBNの8ビートジャズの典型ともいえるこの時代ならではの演奏が聴かれます。A-3, B-1でのマッコイのソロの美しさも特筆モノです。ぜひ聴いてみてみてください。

 所有盤はBlue NoteのLibertyラベルのステレオ盤です。スタンレイのアルバムでも好きなカバーの一つです。特に鈍く金色に光るテナーのベルが美しいですね。

サーキュラー階段とひな祭り

2007-02-27 00:09:35 | jazz & vocal
It's Late/Ilene Woods
(Jubilee JLP1046)


 "It's Too Late"は70年代を代表するポピュラーシンガー,キャロル・キングの大ヒット曲ですが,ジャズ/ボーカル界では"It's Late"といえばIlene Woodsを忘れてはなりません。マイナーレーベルJubileeを代表するボーカルアルバムとしては何と言っても,エセル・エニスの"Sings Lullaby For Losers"が有名だと思いますが、このアルバムも内容,カバーとも秀逸で魅力的な好盤です。全体的にteal~jadeの中間のような背景の中、美しいサーキュラー階段の途中で立ち止まるイレーヌが中央に映し出されたカバーデザインにも惚れた一枚でもあります。

 キュートでややハスキーなイレーヌのボイスはジャズ批評誌ではシンデレラボイスと評されていますが,まさにそのとおり!A-1の"It's A Blue World"から可憐な彼女の世界に引き込まれていきます。A面ではA-3の"When Your Lover Has Gone, A--4の"If I Love Again"のくだりが最高です。B面のB-3"I'm Old Fashioned"や“I Remember You"も好トラックと思います。Bill Cliftonのアレンジのストリングスがバックに入ってますが 、この可憐な歌声にはピッタリと行った感じです。



 サーキューラー階段といえば北米スタイルの輸入住宅である我が家にも、一応あるのです。スペース的にはとっても無駄が多いのですが,上がりやすく見た目にこだわり施工時に奮発したモノです。うちのは単に90°回ってるだけですがイレーヌの上がった階段はどうだったのでしょう?上には凄いベッドルームがあったりでしょうか?。うちは物置と化した子供部屋ですが・・・(涙)。季節柄,末っ子の雛壇が階段を上がるイレーヌの代わりです。

 国内盤は確か特典盤として配布された物があると思いますが,所有盤はJubileeのブルーレーベル,シルバーロゴのモノラル盤です。カバーの$3.98ステッカーが痛々しいですね!



PS : blog仲間のNotさんから、このアルバムのセンターラベルがマルチカラーのモノがあるというコメントを戴きました。オリジナルに強いNotさんの方がこの辺りについては詳しいと思います。一つヒントはジャズ批評No.78の記載では番号が「JGM 1046」となっており自分のJLP1046とは異なるのです。よくわかりませんが,自分の所有盤がオリジナルか否か全くわかりませんが,参考までに自分の所有盤のラベルを追加アップしておきます。

ジャズ批評に掲載!

2007-02-26 22:32:28 | jazz & vocal

 皆さん、いつもご訪問いただきありがとうございます。
 ジャズ関連ですが,この度日本のジャズ愛好家の方々に広く読まれている(?、ですよね。)「ジャズ批評No.136」のブログ紹介ページ(p.137)に掲載されちゃいました。やっと田舎の高知でも今日になって書店に並んだので一冊購入してきました。掲載の経緯は今年の1月20日すぎに自分のブログにもリンクしてくださっている福島のバブさんから連絡が入り,ジャズ批評誌が掲載したいといってますと嬉しい情報を頂いたのが始まりでした。校正のメールのやり取りの後、ほぼオリジナルの形で2006年12月8日の「GNPが誇るハスキーヴォイス」のページを掲載していただくことになりました。このページを指定して来たのはジャズ批評さんの方でしたが、どこが良かったのでしょう?今,考えてもわかりかねます。
 
 皆様の暖かいコメントが糧になり,懸命に更新を重ねた成果が掲載されるということは素直に嬉しく思います。暖かいコメントを戴いた方々にこの場を借りて御礼申し上げます。最近ネタ切れ気味ですが,今後も可能な限り更新をと考えております。よろしければ引き続き、熱いコメントを頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

ELIZABETHを聴いてくれ!

2007-02-26 02:38:19 | jazz & vocal
Midnight Creeper/Lou Donaldson
(Blue Note BST84280)

 1954年、ブラウニーを相手に火の出るようなライブをバードランドで演ったドナルドソンでありますが、BN1500番台の終わり頃から,すでにコンガを交えた録音を行い、1500番台には少し似つかわしくない、ソウルフルな味をだしていましたよね。時代は流れて60年代後半、多様な時代で,モード,新主流派がメインのBNですがモーガンのサイドワインダーの流れを受けたジャズロックも一つの確固たる流れであったと思います。アーゴからBNに復帰したルーは"Alligator Boogaloo"(4263), "Mr. Shing-A-Ling"(4271)とこの流れのアルバムをレコーディングしていきます。これに続くアルバムが本日紹介の"Midnight Creeper"です。

 メンバーはこの時代のドナルドソン得意の編成とも言えるLou Donaldson(as), Blue Mitchell(tp), Ronnie Smith(org), George Benson(g), Leo Morrris(ds)の五重奏団です。ミッチェルは前作"Mr. Shing-A-Ling"に続いて,スミス,ベンソンは"Alligator Boogaloo"以来の登用です。モリスは当時のドナルドソングループには欠かせない存在でした。収録曲はアーシーでグルービーな曲が多く"Midnight Creeper", "Bag Of Jewels", "Dapper Dan"などでの8ビートに乗ったメンバーのソウルフルな演奏が聴かれます。特筆すべきはA-3の"Elizabeth"でしょう。ルーのオリジナルの悪く言えば安っぽさが堪らない美しいバラードで、ルーの朗々と鳴るアルトを堪能できます。このルーの"Tour de Force"とも言える一曲でも買いですね!

 カバーはgatefold。当時のBNを反映して,黒人美女を使用したカバーで揺れるローソクの炎とタイトルの"Creeper"にあわせて黒猫をもってきたデザインで60年代の香りプンプンの粋なカバーですね。所有盤はリバティ,ステレオ盤です。強めのring wearが残念です。

ECCテスト~高知城

2007-02-25 19:16:37 | Volkswagen

 今日はうちの子供達が通っている英会話スクールの外人との面接試験があるとのことで朝から高知市へ。試験ときいて一番プレッシャーがかかっているのは自分だったりする。66bugが彼らを試験場まで運ぶとあって,エンジンがかからないなんてのはシャレにならず,この意味でも余計なプレッシャーがあったりするわけです。ワーゲン乗りの辛いところです。肝心要で働けないと,また家族の信頼をうらぎってしまいかねませんからね!でも今日は(当たり前ですが)元気に大役を果たしてくれました。ほっ!朝,エンジン始動を確認してのワンショットです。彼らには全くプレッシャーなんて感じられません!!!



 試験は、彼らの話では“そう問題なかった!”とのことでした。じゃあ,bugもパーキングに入れてあることだし,行くかっ!って感じで近くの高知城へ。自分も久しぶりの訪問です。いろいろ城も見て回ったのですが、こうして見ると高知城も立派ですね。追手門から天守閣まで、結構きれいに復元されていて美しいです。別名“鷹城”ともいうらしいですね。横に居たガイドさんがそんなこと言ってました。大河ドラマ「功名が辻」のおかげもあって結構肌寒い一日でしたが県外観光客も多かったですよ。追手門を入ってすぐにある昔の百円札に登場した板垣退助先生の像の前で一枚パチリ。奥に見える天守閣が美しいです。高知にお越しの際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

コールマンオリジナルマグ

2007-02-25 18:54:56 | キャンプ

 いつもblogにコメントしてくれる岐阜在住のワーゲン乗り,kubottchiさんから貴重なコールマンのマグが送られてきました。彼は若いのですが,とても気配りが出来るナイスガイで今年の年始早々にも74bugで拙宅を訪問していただきました。



 マグは20年代の女優アンナ・ニルソンをfeatureした広告をあしらったもの(top)とやはり20年台の人気映画”ちびっ子ギャング”のキャラクターの画像を載せたもの(just above)です。反対側にはお決まり、我々にとっては黄門様の葵の御紋のごとき力のあるコールマンロゴがプリントされています。

 また,これでおいしいコーヒーが飲めます。 kubottchiさん,この場を借りて御礼申し上げます。

フラワーベースを楽しむ

2007-02-25 18:36:16 | Volkswagen

 ビンテージ空冷フォルクスワーゲンの特徴の一つに、ボディの鉄板が折れかえって出来ているメタルダッシュがありますよね。あんまりいじってなければ,うちの66bugのように速度計が一つだけ,他にはアイボリーのノブが数個見られるだけで極めてシンプルなレイアウトです。これに彩りを添えるのがフラワーベースあるいはバッドベースと呼ばれるダッシュにマウントする花瓶です。

 花瓶は1949-65の間、いくつかの会社から売られていたようですが、ドイツ政府が事故の時のドライバー,パッセンジャーの怪我を恐れ、使用を禁止したと言います。このため、現在当時のモノとして残っている花瓶は少なくいずれも貴重です。

 以前のログで,いくつかコレクションしたものをアップしていたのですが,以前のログにあるように多くは白ベースのモノです。今回少し珍しいモノを入手しましたので取り替えてみました。バランス的には白い物が美しいかも知れませんがこのベース,若干チップがあるのですがこれはこれで美しいですね。カフェオレの黒いダッシュにいいかも知れないなんて思っています。

コテコテブローもいいもんだ!

2007-02-25 00:07:00 | jazz & vocal
Wild Bill's Beat/Wild Bill Moore Quintet
(Jazzland JLP938)


 先日,リンクさせていただいているNotさんのページでサンジェルマンのJMのログがありましたが,そのコメントの中で、自分とかbassclefさんとかNotさんの時代には『「ポピュラー過ぎる」という理由で避けていた。』(by Not)、『「ファンキージャズ」「ソウルジャズ」的な流れを相当に軽んじていましたね。』(by bassclef)なんて記載がありました。確かにそうでしたね。なんか、この辺りを聴いていると「こいつはジャズがわかってないんじゃ?!、ジャズはもっとスノッブな音楽なんだぜと言わんばかりに、フリーだモードだ、当時の自分にゃー訳のわからん音楽と暗く紫煙がもうもうとする空間でまずいコーヒーを相手に対峙していた自分が居たのを思い出します。上記2人の正統派(と思います)ジャズファンと,ちょっと違ってたのかも知れません。自分の場合、ジャズの聴き始めにとっても好きだったのがキャノンボールの「マーシー・マーシー・マーシー」でした。やっぱり下地にファンク,コテコテ系が好きなところがあったのでしょうね(笑)。「マーシー」については既に別ログでアップしていますのでそちらも参照を!そして95年,30年前では考えられない名著(?)「コテコテデラックス」がジャズ批評から発売され,これには正直いって阿鼻叫喚,自分の琴線が多いにくすぐられ「コテコテ路線=恥ずかしくない」を再認識したわけであります。

 前置き長過ぎですが,今日はその「コテコテデラックス」にも見開き2ページで紹介されたムーアのテナーです。疲れをしらぬコテコテブローが聴けるアルバムなのですが、一時はジャズシーンを離れロックンロール畑から帰って来たムーアをとらえた演奏です。メンバーはJunior Mance(p), Joe Benjamin(b), Ben Riley(ds), Ray Barretto(conga)のワンホーンです。サイドAはオリジ中心の演奏ですが,サイドBでは当時Cannonballのグループにいたマンスの差し金か?"Things Are Getting Better"が聴かれますし,彼の最大のヒット曲"Bubbles", スタンダードの"Just You , Just Me"などバラエティにとんだ選曲でやっています。結局,なにをやってもブローの連続,金太郎飴的ですがこのアーシーさが好きですね!

 所有盤はジャズランド,バーガンディのオルフェウム、ステレオ盤です。コテコテ系愛好者御用達盤です!!!

センスを感じるルーのピアノ

2007-02-24 06:40:52 | jazz & vocal
Jazz In Four Colors/Lou Levy Quartet
(RCA LPM-1319)

 ウエストを代表するピアニストといえば、ブルーベック,ホーズ,マーティ・ペイチ,アンドレ・プレビン,ビクター・フェルドマン、ジェラルド・ウィギンス、ピート・ジョリー、クロード・ウィリアムソン,ジミー・ロウルズ、クレア・フィッシャー・・・思いつくだけでも一杯いますが、白人が多くブルーベック,ホーズを除けばモダンジャズ史に名を残すような革命的な仕事をしたプレーヤーは少ないですよね。多くは,ケントンなどビッグバンド出身だったり、土地を反映して映画の仕事の合間にジャズを演奏するという楽譜に強い?プレーヤーが多いのも特徴でしょうか。

 本日アップのルー・レヴィーもそんな一人だと思います。凄いアドリブをするわけでもないですが,何となくセンスを感じるピアニストですよね。結構リーダーアルバムもあるのですが、彼の参加したアルバムではゲッツの「ウエスト・コースト・ジャズ」,そうですあのDSMの印象的足イラストのカバーの名盤が有名ですよね。 本日のアップはくつろいだピアノトリオ+1の演奏です。メンバーはレヴィー,リロイ・ヴィネガー(b)、スタン・リーヴィ(ds)のトリオにラリー・バンカーのヴァイブを加えたカルテットです。このトリオ+1のレコーディングの仕掛人はRCAの音楽監督とも言うべきショーティ・ロジャースであり、バンカーとの共演で極めてウエストコースト的なくつろいだセッションとなっています。サイドAはマイルスの"Tune Up"から始まり,テーマの美しい"Without You", ラテンタッチの"Star Eyes", サイドBではバンカーをフィーチャーした"Imagination", ヴィネガーのWalking Bassとスタンのブラッシュワークがいい"Gal In Calico"等佳曲揃いです。各面ラストは"The Lady Is A Tramp", "Indiana"でバンカーぬきの演奏です。 ビッグネームではないですが,こんなくつろいだアルバムもたまにはいいですね。バンカーのファンには必聴でしょう。

 カバーもカラフルで好きなのですが、ヴィネガーとバンカーの写真を入れ間違えたまま作成されています。このアバウトさがアメリカですよね。所有盤はRCAのnipper dog, モノラルオリジナル盤です。

セント・ジェームス病院

2007-02-23 00:03:56 | jazz & vocal
When There Are Grey Skies/Red Garland
(Prestige 7258)


 サッチモで有名な曲ですよね。コロンビアのアール・ハインズとの共演盤やデッカのタウンホールコンサートのヴァージョンが良く知られていると思います。哀愁のあるテーマが本当に印象に残るトラディショナルの佳曲です。しかしながら我々ジャズファンには何と言っても本日アップのレッド・ガーランドトリオの演奏であろうと信じています。これはどのジャズガイド本にも載っていますよね?!

 メンバーはガーランド,ウェンデル・マーシャル,チャーリー・パーシップのトリオですよね。A-1の静かなソニーボーイも有名ですよね。こんな演奏がA面冒頭に配されることは珍しいのでは?これも名演として知られていますが,2曲目の「My Honey's Lovin' Arms」を挟んで問題のSt. James Infirmaryは現れます。マイナーなこの曲をトツトツと弾いていくガーランドのピアノ、しびれます。そして自分にとって「うんうん」と言う瞬間が現れます。それはパーシップのブラシが入ってくるところでゾクゾクする瞬間です。当初は,再発ステレオ盤(カバーはB&W)で聞いていましたが、この盤でのその瞬間がより強烈です。 最近入手したBergenfield, NJのモノラル盤(カバーの上半分がピンク)でもパーシップが出る瞬間はいいのですがステレオ盤のようなビビッドな印象はやや希薄です。この瞬間のためにターンテーブルに載せるのですが、これに似たような瞬間はマルの超有名盤レフトアローンでも味わえます。トリオ演奏の後、マクリーンがアルトで出る瞬間です。やはりゾクッとしますね。ともに素晴らしい! 下の画像がステレオ再発盤です。



 初めて新潟ジャズフラッシュで聞いてから、もう30年近くになりますが,ターンテーブルに載せるたびにこの瞬間を味わえる幸せ,ジャズを聞いててよかったと思わせる瞬間ですね。