Eight By Eight/Don Fagerquist
(Mode MOD-LP#124)
(Mode MOD-LP#124)
ウエストコーストジャズはイーストに比べて編成の大きいバンドが多いように思うのは自分だけでしょうか?そのトランペットセクションにはきらりと光る好プレイヤーが何人か存在します。彼らはリーダーアルバムが少なく知名度の点ではイーストのコンボのトランペットプレイヤーには劣るかも知れません。一昨年、仙台カウントで初めて聴いたドン・ファガーキストのモード盤もそんなリーダーアルバムの一つです。この流麗できれいな音色のトランペットは、思わず自分をボックス席から立たせレコードの方に歩ませた事は言うまでもありません。最近、このアルバムをオリジナルで手に入れたので今回アップしたいと思います。
メンバーはDon Fagerquist, Ed Leddy(tp), Bob Enevoldsen(vtb), Vince Derosa(frh), Herb Geller(as), Ronnie Lang(bs), Marty Paich(p), Buddy Clark(b), Mel Lewis(ds)と9人がクレジットされています。おそらタイトルの”Eight By Eight"というのはオクテット(8人)で8曲をという意味だと思うのですが、メンバーはどう数えても9人なんです。どういう事???まあ、硬い事は言わずこのスタンダード8曲の演奏を聴いてみましょう。ややファンキーなメルのドラミングから繰り出されるすばらしいスウィング感とファガーキストの美しい音色、ホーンセクションによる厚いアンサンブル、各自のソロが実に心地よいですよね。8曲はA面が"Aren't You Glad You're You", "Easy to Love", "Smoke Gets In Your Eyes", "All The Things You Are", B面が"The Song Is You", "Time After Time", "Easy Living", "Lullaby Of Broadway"という皆さんご存知の曲ばかりです。個人的には"The Song Is You"がベストトラックですね。ゲラー、エネヴォルドセンの好演も光りますね。
前述のように、周囲が赤の黒ラベルのモード、モノラルオリジナルと思います。モードと言えば、Evaのイラストカバーが有名ですが、このアルバムのようなBill Boxのモノトーンのイラストカバーもこのレーベルの顔だと思います。
PS:仕事から帰って、自分のblogを見ていると、なんとjazz&vocalのカテゴリが1000になっていました。偶然気がついたのですが、よくぞここまで続いたものですね。これからもコツコツとアップを積み重ねていきたいものです。