67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

初期のDenny ZeitlinにEvansを感じてみる。

2013-12-31 22:47:08 | jazz & vocal

Carnival/Denny Zeitlin
(Columbia CS9140)

 いつもZeitlinの話になると彼の医師としての経歴が引き合いに出されることが多いですよね。お医者さんのなかにもちょっとピアノが弾ける程度の方はたくさんいるだろうが、やはりZeitlinのレベルまで達するとなるとかなり稀有な存在なんだろうと思います。お医者さんとしてもボルチモアのJohn Hopkinsで医学博士を取得したということなので、かなり優秀なんでしょうね。やはりこの経歴はワールドクラスです。サッカー界ではブラジルにソクラテスって言う選手がいましたが、彼も医師であることがよく紹介されていましたね。ちょうどこれに匹敵するようなレベルの話だと思います。

 個人的には少々苦手のジョージラッセル門下と言いますから、かなり実験的なピアニストのようにも思いますが、本日アップのこの”Carnival”では結構スタンダードをやってて入りやすいアルバムなのかも知れません。そしてZeitlinと言えばCharlie Hadenのベースです。この二人にJerry Granelliを加えたトリオは当時のレギュラーメンバーでColumbiaの4枚のリーダー盤すべてがこのトリオで演奏されています。白人らしいクールで端正、理知的なZeitlinのピアノとHadenのタイトかつ重厚なベースとの組み合わせは最高で、80年台にはまたコンビを組みますよね。A-2の”Will You Still Be Mine”, B面の”The Boy Next Door”, “Minority”, “All The Things You Are”など彼なりのスタンダードの解釈は興味深く、”The Boy Next Door”では一聴ビル・エバンスを彷彿とさせるプレイで気にいってます。

 所有盤はColumbiaの2eye,  ステレオオリジナルです。難しい表情のジャケ写が多い中、ひげもなくニッコリ笑うZeitlinをとらえたカバーが好きですね。自分のライブラリの最後に位置するZeitlin, 大晦日にふさわしい一枚かな?!


リラックスしたバラードプレイはホーキンスならではですね!

2013-12-30 17:14:46 | jazz & vocal

Wrapped Tight/Coleman Hawkins
(impulse AS-87)

 ホーキンスといえば、レスター・ヤングと並んでジャズにおけるテナーサックスの立ち位置を括弧たるものにした巨匠ですよね。彼の影響を受けたテナー奏者はロリンズを始め数えきれませんよね。独特なサブトーンを交えた豪放磊落なプレイはどのアルバムでも平均的なできを示していますが、古い録音はやや鑑賞に堪えないと感じているのは自分だけでしょうか?本日、アップするようなボブ・シールのインパルス盤などではそんな心配は全くいりません。単純に、彼のうなるようなテナーを存分に楽しめます。既にエリントンとの共演盤、ボッサのDesafinadoとアップしてますが、本アルバムも前2者同様にクリアな録音でリラックスしたプレイが楽しめます。

 パーソネルはSnooky Young, Bill Berry(tp), Urbie Green(tb), Coleman Hawkins(ts), Barry Harris(p), Buddy Catlett(b), Eddie Locke(ds)の7人がクレジットされており、トランペッターが交代するセクステットの2つのセッションから構成されています。各面5曲の計10曲構成で一曲当たりの演奏時間が短い感じですが、A-4”Indian Summer”, B-2”Beautiful Girl”, B-4”And I Still Love You”など珠玉のバラード曲が収録されており、ホークの歌心あふれるバラードプレイが聴きものです。ハリスのきらりと光る重厚なピアノも良いですね。

 所有盤はインパルスのオレンジ&ブラックのステレオ盤です。パンチホールがありますが、ジャケ写が抜群にいい感じです。タバコの煙とホークの笑顔が秀逸で煙草ジャケの中でもベスト3に入れても良いのでは・・・?と個人的には思っています。さて、この裏カバーが問題でなぜか「Barry Harris : Bass」。そりゃないだろう・・・!ここでは完全にベースのBuddy Catlettがオミットされているのです。単なるミスプリ?それとも契約とか、なんとか難しい問題でしょうか?Gatefoldの中身にはしっかりとBuddy Catlettがベースとして写っているのに・・・。


アップル商法には閉口だ。27インチiMac導入!

2013-12-29 05:53:30 | Weblog

 職場においてあるeMac、今ではあんまり見かけないブラウン管機です。OS10.3.9の古いマシンで、職場への訪問者が声を揃えて「ビンテージ。最近見かけないね・・・。」というご老体です。もうYoutubeさえサポートしていませんし、少し重いウェブページだとフリーズしてしまいます。でもなんとか使えないこともないので騙し騙しで使用しています。一方、自宅に2007に導入したiMac(21inch、OS10.4.11)のほうでもYoutubeはサポートがなくなりました。さらにこの10月に購入したiPhoneも同期させることができません。ぶつぶつと女房に訴えていたら、ボーナス導入で新調すれば?という回答です。財務省の許可が出た今しかチャンスがないと判断し、iMac(27inch, OS10.9.1)に交換しました。さすがに大きいディスプレイです。近視+老眼の自分にはありがたい大型ディスプレイです。ちょうど年末という大掃除シーズンでもあり、PC周りの掃除ができていいですが、いつもながらPCの入れ替えは大変です。机の上に2台のiMacをならべて外付けHDを介してのデータ移動です。OSの世代差がありすぎて、移行アップデータが使えないし、古いマシンに搭載していたソフトも使えないものがいくつかあります。2008のMicrosoft Officeはなんとかつかえましたが、古いPhotoshopなど使用できず画像の編集は満足にできません。またスタイリッシュに薄くしてある27インチではCD/DVッドライブがないため、純正スーパードライブを追加しました。年末という忙しい時期のPCの入れ替えは結構ストレスになります。もうアップルに何回TELしてヘルプしてもらったことか・・・。アップルさん、そんなにどんどん新兵器を導入しないでください。こっちの頭が追いつきません。すぐにサポートが切れるのも困りますね。たった6年で入れ替えですから、この業界の進歩には閉口してしまいますね。


Peak1 テントの再生

2013-12-28 20:53:46 | キャンプ

 この一週間、仕事がバカみたいに忙しくて、ゆっくりと座っている間もない感じでした。今日は土曜日で朝から女房が玄関アプローチの清掃をがんばってくれてます。「こりゃ、放っとけないや」と考え、敷地の周りの溝の清掃を自分がかってでました。溝掃除のためのスコップを探しに車庫の中をゴソゴソやっていると、まだ一度もキャンプフィールドに連れて行っていないColeman Peak1 alpha2 backpack tentの箱を発見!使いたくてアメリカから購入したのですがストレージに伴う悪臭でどうも使う気になれず、車庫で眠っていました。

 前回、庭で設置したときに思い切って石鹸水につけて洗い、乾燥させてしまっていたのがよかったのか?以前の悪臭は消えています。ただ、石鹸水の影響かコーティングが剥離し粉を吹いていました。捨てて使えなくて元々と考え、本日これを設営、しばらく風を通してみることにしました。2−3日ウッドデッキの上に設営して風をいれてみます。また使用可能になれば夏のキャンプに使ってみたいものです。


ソフトボール&サイクリングの休日

2013-12-24 05:39:23 | サイクルライフ

 23日は早朝からDR.Kのソフトボールの試合です。会場は自宅から15分の漁港にある中学校のグラウンドでした。3校でのリーグ戦方式の対抗練習試合,今年も最後の試合で66bugで送迎です。朝7時の集合にあわせて送っていき,午前中に職場に入りました。仕事をすませて、やや早めに迎えにいきました。既に2試合目が始まっており,DR.Kのチームは劣勢です。小学校の時には水泳で頭角を表したもののVWイベントとキャンプばかりで野球の「野」の字も知らないDR.Kがレギュラーででているのでチームの戦力もそれなりです。

 中1から初めて、今や外野手としてだいぶんそれらしい雰囲気がでて来た感じです。今日は3打席観れましたが,中ライナー(これは芯,食うてた!),遊ゴロエラー,右越え二塁打となかなかの打撃を見せてくれました。キャノン50Dのスポーツモードで撮ればシーンを逃さなくて済みますね。

 14:00に自宅に帰ってランチを食べると早速サイクリングの誘いです。今日は、時間も遅く連休最後で交通量が多いので近回りの安和海岸までとしました。詳細は上記の通りです。

 650ランドナーなのでサイクルウェアでのゴリゴリスタイルは個人的にはドン引きです。しかしながら下りでの最高速は46Km/Hにもなるので、女房のたっての願いもあってヘルメットは着用しています。モンベルのサイクリングキャップとシマノのグローブとの3点セットは冬には必須です。

 最後に安和海岸をバックに記念撮影です。日没が迫ってきつつある午後の海とランドナーとローカル線のこんな雰囲気が好きですね。


ファーマーVSバードのトランペットバトル

2013-12-21 13:29:30 | jazz & vocal

2 Trumpets/Art Farmer and Donald Byrd
(Prestige 7062, jp.reissue)

 ジャズではコンボの中に同じ楽器奏者が2人いて,対決するかのような熱いプレイを展開する企画がありますよね。バトルと言う呼称で知られていますが,多くはテナーサックスのプレイヤーのセッションが多いことは衆知の通りです。トランペットのバトルと言うのはそんなに頻繁に企画されることはありませんよね。カンドリブラザーズというチームもありますが,他に思いつくような組み合わせはありません。一方,プレステッジは7000番台のはじめに特にリーダーを定めないブローイングセッションを録音、リリースしています。バトルと言っていいのかわかりませんが,本日アップの"2 trumpets"もこういったブローイングセッションの一つと考えてもいいのかも知れません。

 しかし,このジャケを見ると明らかに2人のトランペット奏者にスポットが当てられておりバトルという見方もあながち間違いではないでしょう。メンバーはArt Farmer, Donald Byrd(tp), Jackie McLean(as), Barry Harris(p), Doug Watkins(b), Arthur Taylor(ds)のセクステットです。Farmerには"When Your Lover Has Gone" Byrdに“Round Midnight"のスタンダードがフィーチャーナンバーにされており両者の唄心を充分に楽しむことができます。残りのA-1"The Third", A-2"Contour", B-1"Dig"の3曲はマクリーン,ハリスと言った当時の新進気鋭のプレイヤーの溌剌とした演奏がおさめられています。特に,"Dig"でのファーマーとバードは4バースになると区別がつかないほどです。一聴あれ!

 所有盤はビクター音産の1500円廉価盤です。オリジナルは超高価でてがでません。一回見たら忘れない”2”をあしらったジャケのインパクトは強烈ですよね。


初エリントンはこれだったと思います!

2013-12-18 17:49:43 | jazz & vocal

Hi-FI Elligton Uptown/Duke Ellington
(Columbia原盤,CBSソニー20AP1437, jp reissue)

 寒いですね。南国土佐も冷たい雨降りです。おそらく山間部は雪でしょう。昨日からの当直業務で丸一日以上,職場に缶詰状態で雨降りになっていたのも知らないぐらいでした。昨夜は夜中の仕事が多く,ほとんど眠れませんでした。こんな時にはもう考える必要もないジャズってことでモーガンのサイドワインダーなんてのが気分ですが,アルファベット順にはじめた以上,もう少し頑張ってみます。

 でもって今日は"E"。エバンス,エリントン、エリス、アービン,エドワーズなんてのが思い浮かびますが,Betty Rocheのボーカルで愛聴しているA列車を収録した名盤"Hi-FI Elligton Uptown"です。この曲はご存知のようにアレンジャー、ピアノ奏者として1939年に楽団に加わったビリー・ストレイホーンの名曲です。1941年の作品と言いますから,世に出て既に70年を経過しています。現在も,最も有名なジャズ・ナンバーとして知らない人はいませんよね。ここではバンドシンガーのベティ・ローシェの名唱を聴くことができます。"Sweet Georgia Brown"を織り込んだバップスキャットがカッコいいですよね。テナーといえばこの人,ポール・ゴンザルベスの堂々のソロも圧巻です。他の曲でも"The Mooche"や”Perdido"等,重要なエリントンナンバーが取り上げられているのも名盤の証しですね。

 原盤はコロンビアですが,所有盤は例によってCBSソニーがリリースした再発廉価盤です。確か,70年代後半のリリースで金がない時代に何とかエリントンを一枚欲しいなと思い,“マネージャングル”とどっちにするかで迷いに迷った記憶が甦りますね。上目遣いで煙草をくゆらせるデュークを捉えたJay Maiselのジャケ写が渋いです。


ロックジョーのスタンダード集

2013-12-15 23:45:47 | jazz & vocal

"JAWS"/Eddie "Lockjaw" Davis
(Prestige 7154)

 年末でいそがしいですが、毎日アンプに通電するようになってきました。アモンズ,ブルーベック,コリアと来たのでもうお判りと思いますが,A, B, Cと来たので今日は”D”ですね。Dと言えばDavisが真っ先に思い浮かびますよね。大方はマイルスが予想される所ですが,今日はEddie Lockjawの方を行ってみたいと思います。エディー・ロックジョーと聴けばまず頭に浮かぶのがグリフィンとのバトルですよね。それじゃ~ちょっと67camper's Blogらしくないのでユルいオルガン相手の一枚をアップします。

 メンバーはEddie "Lockjaw" Davis(ts), Shirley Scott(org), George Duvivier(b), Arthur Edgehill(ds)の4重奏団です。スコットのオルガントリオでは、ベース奏者を加えているケースがとても多くてスコットのフォーマットの基本とも言える編成ですが,元々はEddie Davis, Scott, Edgehillのトリオが存在し, "Eddie Lockjaw Davis Cookbook(prestige 7141)でここでプレイしているDuvivierが加わったようです。ご存知のようにSonny Clark Trio(Time盤)で知られるベース奏者ですよね。個人的には,生演奏を聴いたことのあるベーシストの一人で思い入れがあります。おそらく1980年頃だったと思いますが新潟イタリア軒で開催されたHank Jones, Duvivier, Shally Manneのトリオのライブでした。少し横道にそれましたが本アルバムでは,一曲のブルースもオリジナルもない構成で8曲全部がスタンダードで占められている所がポイントだと思います。特にB面の”Too close For Comfort"~"Body And Soul"~"But Not For Me"~"Tangerine"と流れるくだりが好きですね。ロックジョーのHawkins~Websterのスタイルを踏襲したサウンド,いいですね。

 所有盤はBergenfield NJのブラックレーベル,シルバーロゴのステレオ盤です。プレステッジのステレオオリジナル盤もいいですよね。Van Gelderの録音、さすがです。


2W連続の早朝サイクリング,かわうそ自然公園へ

2013-12-15 10:49:22 | サイクルライフ

 最近,日曜日ごとにランドナーを走らせています。本日も,我が家の自転車部長がツーリングの誘いです。朝6:30、まだ真っ暗な時間帯からDR.Kが部屋に誘いに来ました。多分,7:00にならないとまだ陽が昇りません。気温は3-4度でしょう、防寒体制を整え出発です。行き先は,いつもキャンプしている津野町カワウソ自然公園です。須崎市内から御手洗川に沿ってのぼっていき田の地のトンネルを越える坂バカ御用達の往路です。帰りは新荘川沿いに下って来るほぼ下りのコースです。この往路の登り、急勾配で結構長いのですがインナーに入れて何とかノンストップで登りきり長いダウンヒルを国道197号線に合流しました。かわうそ公園は当然ながら誰もキャンプはしていませんでしたが、11/22のキャンプの時にはまだ色づいてなかった紅葉も落葉寸前,まだなんとかと言った感じでした。復路は最後までアウターギアだけで走れる15kmのコースです。約2時間のツーリングでしたが、良い汗かきました。あと年内は何回行けるかな~・・・?


やっぱり違う、これジャズか?でも美しい・・・チックのライブ

2013-12-11 22:06:20 | jazz & vocal

Trio Music, Live In Europe/Chick Corea
(ECM 1310, reissue)

 録音が素晴らしいECMの美しいサウンド,ライブだけど黒人ジャズの熱気や憂鬱は全く感じない。普段からケリー,クラーク,トミフラのトリオなどいわゆるモダンジャズの教科書的ピアノトリオばかり聴いていると、このチックのピアノトリオは相当に違った雰囲気ですよね。既存のジャズと言う領域を越えたピアノ~ベース~ドラムの3者がおりなす音の会話,むしろクラシック的な味わいもありますよね。これがやっぱり80年代以降のピアノトリオのあり方なのかも知れません。久々に聴いたチックのトリオの印象です。

 84年ミュンヘンのライブ,余り得意な年代の演奏ではないですが,このメンバーを見たらやっぱり食指が動かされてしまうのはやむおえない所です。チック,ビトウス,ロイ・ヘインズのトリオなのです。もうピーンと来ますよね。Solid Stateのチックの最高傑作とも言える"Now He Sings, Now He Sobs"(68年録音)と同じメンバーです。スタジオ録音とライブという違いこそあれ,トリオのまとまりはさすがです。3者がオリジナルを提供し、スタンダードの"I Hear a Rhapsody"や”Night And Day"を演奏していますが,テーマ以外はほとんどこの有名なスタンダードを演っているとは感じさせない単なるインプロビゼーションのマテリアルという感じです。曲を楽しむよりこの3人の一体となった音のタペストリーを味わうって感じでしょうか?たまには、こういった別の意味でのクールなジャズ?も良いかもです。

 所有盤はECMの再発輸入盤です。此のあたりになると,もはやオリジナルもクソもないですね!