ペンのデジカメも初代のEP-1からもう何台も後継器が登場しましたが,銀塩ペン特にF、FV、FTファンの自分としては,当然ながら後継世代には機能的には及ばないですが、ハーフの一眼ペンFシリーズの趣を踏襲した初代のEP-1が歴史的な変遷を知る上では必須だし,所有する悦びも格別な訳です。銀塩ペンの一眼が好きなら交換レンズが防湿庫の中にゴロゴロとある訳です。
以前から気になっていた,マウントアダプターをやっと手に入れました。勿論,高価なヤツじゃなく多分中国製のPIXCOというヤツです。これで銀塩ペンの交換レンズをマイクロフォーサーズ規格のEP-1で使用可能になります。
1/50sec, 8F, iso1600
元々EP-1には17mm2.8Fの単焦点パンケーキレンズが付属していましたが,これを外してペンFの標準レンズを装着してみました。ちょっと鏡筒が長い感じもありますが,さすが「先祖のレンズ」、相性の良さを感じます。銀塩ペンの標準レンズはハーフの38mmの焦点距離ですが,35mm換算では50-55mmの標準レンズの画角となります。そしてマイクロフォーサーズ規格では100-110mmの望遠レンズとなります。まず,これで撮影して見ました。末っ子,Uチャンのドアップも望遠ならではです。
1/100sec, 1.8F, iso1600
1/25sec, 16F, iso1600
フォーカスはAFが使えず,ファインダーのないEP-1では液晶画面でピントをあわさなくてはなりません。これが老眼には辛いところです。絞り優先(AE)が利きますので,絞りを変えるとシャッタースピードを決定してくれます。フィルム感度も勝手にあがるので、暗い部屋の中でも無理のないシャッタースピードで結構いい写真がとれます。開放(1.8F)と最高に絞った(16F)で比べても被写界深度の差は歴然です。銀塩ペンでしか使用出来ないと考えていたレンズ群がこうやってデジタルで使い物になる。少し得した気分です。ペンF⇒マイクロ3/4のアダプター,なかなかのスグレモノですね。こんどはM42⇒マイクロ3/4のアダプターを手に入れておびただしい数のペンタックスのレンズ群にも陽の目を見させてやりたいなんて思っています。