67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

Basieites

2006-04-30 21:41:23 | jazz & vocal
Basie Reunion
(Prestige 7147)
 

 Ellingtonバンド出身者はよくエリントニアンと言われますが、BasieバンドについいてはBasieites(日本語表記をあまり見た事がな いですがベイシーアイツでよいのかなぁ?)と記載されています。こういったBasieitesの兄弟盤がprestigeにスタジオ録音されています。も う一枚は"FOR BASIE(7172)"でありますが、カバーの秀逸さで行くと断然、こちらのBasieReunionに軍配が上がります。ネットの特性上視覚的要素が 優先されますので今回はこちらをアップする事にいたしました。    パーソネルは"FOR BASIE(7172)"とほぼ同じで、シャド・コリンズ(tp)、ポール・クイニシェット(ts)、フレディー・グリーン(g)、ナット・ピアース (p)、ジョー・ジョーンズ(ds)は共通です。ここではさらにバッククレイトン(tp)、ジャック・ワシントン(bs)が加わり、ベースがエディ・ ジョーンズに変わります。演奏は、御大ベイシー抜きの再開セッションと言った趣きでBasieitesのリラックスしたスタイルの演奏がとても聴きやす く、ナット・ピアースの御大を意識したプレイなどニンマリです。グリーンの作り出すザッ・ザッ・ザッのリズムが入るともうベイシーバンドそのものですね。 フロントはミュートを積極的に駆使するクレイトンのtpが好調です。また、このセッションにあわしてオクラホマから出てきたと言うジャック・ワシントンの ソロが聴ける点も特筆ものです。彼のソロはベイシーバンドではほとんどなかったと言われており貴重です。
 ジャケは彼らの古めかしいポートレイトを使用したもので、こうした50年代のミュージシャンのファッションから当時のアメリカのジャズ事情を垣間みる事 が出来ます。prestigeの黄黒Bergenfield, NJのセンターレーベルで美しいコーティングカバーです。

今日はキャンプ!

2006-04-29 05:01:50 | キャンプ

 今日は今シーズン初めてのキャンプです。昨晩、準備しようと思ってましたが結局疲れて何もせず就寝。ヤバ~!なんにも準備してないよう~!
買い出しにも行ってないし、一眠りしたら準備開始の予定です。こういうときに重大な忘れ物をしてみんなの怖ーい視線を浴びる事だけはさけたいですね。”いらんものを一杯持っていって肝心なものを忘れる”という指摘が怖いです。幸い、県内なので2時間のドライブでつける筈。途中にスーパーあるし何とかなるか!
 でも天気がねえ・・・。雨になると行動範囲は狭まるし、ウエスティのドライブは厳しいし、道具は濡れて掃除がたいへん、何よりも家のちびっ子ギャングの着替えなど持ち物が増えるしで大変です。ネットで天気見ると、雨雲があるのが足摺近辺だけと言うツキのなさ・・・
 何とか晴れてくれ!!!!画像は今晩のたき火用に準備したスノーピークのたき火台です。うまく使えるかどうかも心配ですね。
神様お願い、晴れてくれ~~~!!!

Jimmy Raney featuring Bob Brookmeyer

2006-04-29 04:20:31 | jazz & vocal
Jimmy Raney featuring Bob Brookmeyer
(ABC-paramount ABC-129)


 昨日のスタンレイ・タレンタインのCTIレーベルを起こしたCreed Taylorが手がけたレーベルにABC-paramountがある。テイラーはこのABC-paramountの前は、Bethlehem labelを手がけており、この流れを汲む渋めのラインナップが並ぶ、自分に取っては愛すべきレーベルです。
  今日はそんな中から一枚UPします。Jimmy Raneyは同じギターリストでもケニー・バレルやグラント・グリーンのようにあまりブルージー印象が薄く、どちらか言うとタル・ファーロウ 的な印象のあるプレイをするギターリストで、60年台の日本ジャズギターシーンでもビリー・バウアー(この人も渋いギターリストですねぇ!)とともにプ レーヤーに人気のあったいわゆるPlayer's Playerであったといいます。1956年の録音でここではバルブトロンボーンのボブ・ブルックマイヤーが全面にフィーチャーさ れ、いつものもこもことしたボントロを聴かせてくれます。これにレイニーがおとなしめのシングルトーンを中心としたギタープレイで絡んでいく構成です。ピ アノは白人の ディック・カッツとこういった渋めのセッションでは抜群のセンスを発揮するハンク・ジョーンズが曲によって参加する格好です。ベースはこの時代に活躍の多 いテディ・コティック、ドラムがオシー・ジョンソンとこれまた通好みのラインナップです。 このころ名をなしたギターリストはケッセルをはじめほとんどが白人プレーヤーですよね。みんな大好きなウェスはもちろん、バレルはかけ出し、グリーンも名 前すら出てきてない時代のジャズ・ギターのスタイルを示した好盤と思います。クリード・テイラーらしいアルバム造りのコンセプトのようなものを感じます ね。
 ABC paramountのオリジナルと思いますが、A-1, B-1に残念ながらのskipありです。カバーはなかなかアーティスチックで鑑賞に堪えますよね!

CTIのスタンレイ・タレンタイン

2006-04-28 02:22:11 | jazz & vocal
Sugar/Stanley Turrentine
(CTI 6005)

 ええ?!なんで。と思われるかもしれません。今日は、やや電気サウンドを交えたスタンレイ・タレンタインを行きたいと思います。 まず、このアルバムを制作したCTIですが、Creed Taylor Issueの略になります。Bethlehem, ABC paramount, Impulse, Verveでプロデューサーとして活躍した彼が、A&Mに移籍し設立したジャズ専門レーベルで、ウェス・モンゴメリーの“ア・デイ・イン・ザ・ラ イフ”を発表し、イージーリスニングジャズなる新しいジャンルを作り出した事でも知られていますね。
 さて、今日はブルーノートで素晴らしいアルバムを連発したスタンレイ・タレンタインのCTI作品”シュガー”です。オルガンのブッチ・コーネル、ロン・ カーターのベース、ビリー・ケイのドラムが作り出すファンクなリズムに乗って、スタンレイがアーシーで骨太のテナーサックスを聴かしてくれます。A-1の タイトル曲”SUGAR"はノリの良いテーマを持った佳曲で、スタンレイ、フレディ・ハバードのトランペット、ジョージ・ベンソンのギター、エレピのロ ニー・スミスと各人が乗りにのったソロを取っていきます。とにかく黒人らしいファンクを感じる良い演奏ですね。 B面全部を締める、コルトレーンのインプレッションズも新主流派よりの演奏で各人のロングソロが堪能できます。当然ですが録音も素晴らしいですよね。カ バーもアメリカンアフリカンのソウル、ブラックイズビューティフルを象徴するものですね。
 CTIと言われると、軽視されがちで中古屋さんで1000円もしない値段でゴロゴロしていると思います。このアルバムはゲイトフォールドのコーティング ジャケットで黄緑のセンターレーベルです。これがオリジナルですかねぇ?誰か教えてください!だれも知らないですかねぇ?何と言ってもCTIですものね。

才媛、ダイナ・ショア

2006-04-27 00:00:38 | jazz & vocal
Dinah Sings Some Blues with Red/Dinah Shore
(Capitol T1351)
 

 悦楽アルトサックスも昨日のベニー・カーターで一息つくことにしますね。今日は白人女性ボーカルのダイナ・ショアで行きましょう。ブルースのうまい白人 歌手でバンダービルト大学を卒業した才媛です。アメリカでは有名なラジオ番組”ダイナ・ショア・ショウ”やTV番組”ダイナ”をもっており、彼女のインテ リジェンスが余すところなく表現され人気があったようですね。ゴルフ好きの方には、彼女の名を冠したゴルフトーナメントがある事でも知られていますよね。
 今日はインスト好きの方が多いので編成の小さいものをセレクトしてみました。バックはヴァイブのレッド・ノーボ五重奏団です。アルトは一息つくつもりで したが、ジェリー・ドジオンがアルト、フルートでクレジットされています。ダイナのボーカルはコントロールされたスタイルでここにおさめられたブルージー ナンバーをこなしていきます。"Do Nothin' Till You Hear From Me"のドジオンのアルトの間奏も輝かしいトーンで、ブルージーなヴォーカルとともにベストトラックです。また、ベースのイントロに導かれて始まる "It's Alright With Me"やドジオンのフルートが活躍する”Skylark"の歌唱もいいですね。  
 RCAの”ブルースの花束”と並んで自分が好きなダイナのアルバムです。
 キャピトルのレインボウオリジナルとおもわれますがPREVIEW COPYです。

Benny Carterのアルトサックス

2006-04-26 00:15:29 | jazz & vocal
MOONGLOW love songs by Benny Carter and His Orchestra
(Verve MGV-2025)

 basslefさんに悦楽アルトと指摘されましたが、アルトサックスとなるとこの人を忘れる訳には行きません。既に取り上げたジョニー・ホッジスウィリー・スミスに このベニー・カーターを加えた3人は、パーカー以前には最も人気のあったアルトサックス奏者であったと思われます。最も、カーターはアルト以外にもクラリ ネット、テナーそして以外にもトランペットまでこなしてしまうプレイヤーです。また記憶が間違っていなければ彼のバイオリンもなかなかのものです。アレン ジャー、バンドリーダーとしての才能もホッジス、スミスと異なるところです。ホッジス同様に、カーターの音色はとても美しくこれぞアルトといった芳醇な味 わいがありますよね。
 このカーターのアルトをフィーチャーし(他の楽器はやってません!)ラブソングばかりを集めたのが"MOONGLOW"と題された今日のアルバムです。 演奏曲目も"Moonglow", "My One and Only Love", "Love Is Here To Stay", "Tenderly", "Undecided"と続きます。B面にはいり、B-1の"Laura"!これがすばらしい!!!こんな美しい音色のアルトプレイは聴いた事がない。い きなりB面から行くと簡単にテンカウントです。"Laura"に関しては、サイドメンはいつものverveおなじみのピーターソン、レイ・ブラウン、ハー ブ・エリス、バディ・リッチにボントロにビル・ハリスです。ハリスの硬質のソロと流麗なカーターのアルトソロとの対比も好ましいものです。他の曲もワン ホーンでDon Abney(P), G.Duvivier(b), Louis Bellson(ds)の渋いバックがつきます。こういうLPがノーグラン~クレフ~ヴァーヴの真骨頂ですよね。  T字のVerve INC.です。見つければ買いですよ!!!

FUNKY!!! The Cannonball Adderley Quintet

2006-04-25 02:37:46 | jazz & vocal
Them Dirty Blues/Cannonball Adderley
(Riverside 1170)


 アルトサックスプレイヤーはパーカーとその後継者が多くをしめますが、これ以外ではホッジス、ベニー・カーター、ウィリー・スミス、ポール・デスモン ド、オーネット・コールマンなど個性的な音色やフレージングを待つプレーヤーが多く、ジャズの中でもスタープレイヤーの多い楽器です。パーカー派のなかに もイミテーターと揶揄されるスティットやウッズをはじめ、幾多のアーチストがおりますが、中でもアート・ペッパー、キャノンボール、先日、夭逝したマク リーンはファンが多いと思います。
 さて、本日はキャノンボールです。アルトにしては豊かな低音、音量、早いパッセージどれをとっても一流である事がわかります。このアルバムは、自分の記 憶では長い間国内盤が発売されず入手が困難だった想い出があります。あるアメリカのレコードショップで購入した記憶があります。オリジナルメンバーでコル ネットの弟のナット、ピアノにティモンズ、ベースにサム・ジョーンズ、ドラムがルイ・へイズの五重奏団です。何と言っても素晴らしいのは、彼らのヒット曲 が次から次へと演奏されるという点です。ワークソング(ナット作曲)、デルデッサー(ジョーンズ)、ダットディア(ティモンズ)、ジャニーン(ピアソ ン)、タイトル曲のゼムダーティーブルース(キャノンボール)という各メンバーが作曲したファンキーナンバーの演奏が聴かれる点でしょう。 ブルーノートのサムシン・エルスや他のリバーサイドの各アルバム、マーキュリーの諸作、キャピトルのマーシー・マーシー・マーシー等、キャノンボールは ヒットアルバムが大変多いアーチストでどれをとっても聞き所がそれぞれにありますよね。でも自分にとってはキャノンボールと言えばFUNKY度でNO.1 のこのアルバムがベストですね。
  後期リバーサイドのマイクとリールがなくなったソリッドブルー&シルバーロゴのセンターレーベルでステレオ盤です。
  皆さん、キャノンボールといえばどの盤がお好みですか?????

モノラルで聴くブルーベック

2006-04-24 05:10:28 | jazz & vocal
Gone with the Wind/Dave Brubeck
(Columbia CL1347)


 モノラルシステム導入して、モノラル録音ばかりがターンテーブルに載る事が多くなっている。今のところはマイルスをはじめいろんなモノ盤を引っ張りだし て聴いているが、一番印象が変わったのがデイブ・ブルーベックの演奏です。中域が厚くなったためか、ジョー・モレロのドラムはよりサトルに、ブルーベック のピアノはグッと輝かしくなり、デスモンドのアルトはより音が閉まり力強くなった気がする。音は印象でかなり変わるので、わからないがBRUBECKのコ ロンビアモノラル盤はこんなに素晴らしかったっけ?なんて一人で悦に入っている。

 でもって今晩は彼らの"Gone with the Wind"です。ブルーベックは我が国では(多分他国でも)テイクファイブのブルーベックとして知られていると思います。テイクファイイブはデスモンドの 曲なのですが、ブルーベックといえばテイクファイブの方程式が頭に焼き付いて離れないジャズファンは多いと推測されます。このアルバムではフォスターのス ワニー河や草競馬、Georgia on My Mind, Ol' Man Riverなど古いアメリカのトラディショナルと言うべきチューンがセレクトされておりコンセプトはまさにアメリカ南部です。ブルーベックのアルバムの中 でも、アメリカを強く感じさせる好盤と思います。日本ではテイクファイブ以外、ほとんど無視状態ですが彼らこそアメリカ・ジャズの伝導師なのかもわかりま せん。事実、国外でのツアーやライブが多いですよね。ジャケットについても、全員がスーツ姿でIVY Flavorを感じさせる良いジャケ写ですね。ブルーベック万歳!!!です。

チコ・ハミルトン5重奏団

2006-04-23 04:49:48 | jazz & vocal

Ellington Suite/Chico Hamilton(World Pacific Record Stereo-1016)

 ユニークな室内楽的サウンドでチコ・ハミルトン・スタイルを築いた59年録音のアルバム。リード(フルート、サックス)、ギター、ベース、チェロ、そし てリーダーがドラムと言う極めて異色な楽器構成がこの室内楽的サウンドの源になっていると思われます。特にジム・ホールのギターとフレッド・カッツのチェ ロがポイントになっているのは言うまでもありません。リード奏者も、初代のバディ・コレット、ついでポール・ホーン、次いで有名なドルフィ、その後の チャールス・ロイドと全員がフルートプレイを得意としているのが特徴です。
 このアルバムはコレット、ホール、カッツ、カーソン・スミス(ベース)、ハミルトンのオリジナルメンバーに曲によってポール・ホーンが参加すると言うメ ンバーでエリントンナンバーを組曲風に演奏していくアルバムです。フロントカバーはLAで活躍した日本人ペインターSueo Serisawa氏です。(他にもパシフィックアルバムに使われています。) バックカバーはリチャード・ボックで、メンバーの精悍な表情が撮られており好ましいものです。



 彼らのアルバムでは”イン・ハイファイ”が有名ですが、このLPも曲目が"Take the A train", "Perdido", "Begining To See The Light", "In a Mellow Tone", "In a sentimental Mood", "It Don't Mean a Thing"など皆さんご存知のエリントンナンバーばかりで、彼らの演奏の中ではおそらく最も親しみやすいアルバムに仕上がっており、自分のターンテーブ ルに載る回数も最頻です。ホールのソフトで尖りのないギタープレイは既にこの時代に確立されていますね。リードでは"In a sentimental Mood"の美しいアルトはコレットと思いますが、フルートになるとコレット、ホーンの区別がつきません。おそらく皆さん敬遠しているアーチストと思いま すが、こうやって聴いてみると十分に鑑賞に堪えうるものです。お試しあれ!!!

ARTHUR PRYSOCKの声

2006-04-22 04:49:43 | jazz & vocal
ARTHUR PRYSOCK/COUNT BASIE
(Verve V6-8646)

 たまに無性に聴いてみたくなる黒人男性のヴォーカルがあります。ブルースシンガーですが、ちょっと”ぴんから兄弟”風の風貌です一回耳にすると”オ オっ”と印象づけられる声の持ち主です。太いバリトンで出てくるA面1曲目の"I Could Have Told You So"の第一声を聴くと、もう完全にノックアウトです。1965年の録音でバッキングは当時のベイシーバンドです。この頃になるとベイシーバンドも一時の ようなスタープレイヤーが少なくなってきますが、強烈なスイング感を生み出すフレディ・グリーンのギターやブラス、ホーン陣のアンサンブルは健在です。ベ イシー自体も例のスタイルのピアノと、オルガンプレイを聴かしてくれます。
 gatefold jacketでフロントカバーの笑ったBasieとPrysockの表情がいいですね。見開きの中の画像もとぼけたベイシーの表情があったりしてとてもリラックスしたセッションであった事を伺わせます。レーベルはVerve, T字のMGMです。
 決して、メジャーな歌手、アルバムではないですが、こういった黒人歌手のバリトンはたまに聴くといいですね。アーシー、ソウルフルっていう言葉が正にピッタリという感じですね。チャンスがあれば聴いてみてください。第一声に感動する筈です。