(Pacific Jazz PJ-57 jp.reissue)
個人的にLAのライトハウスというと、92年在米時によく食べにいったバイキング形式のサンタモニカの寿司屋を思い出します。独身で滞在していたことも有、日本食に飢えてる自分にはとってもありがたい店でしたね。ジャズでライトハウスというとサンタモニカから太平洋沿いに少し南下したハーモサビーチのハワード・ラムゼイのジャズクラブ“ライトハウス”、数々の有名ジャズメンのライブが行われレコーディングされており、やはりカリフォルニアのジャズの一大中心地であったと思われます。本日はテキサス出身のコンボ、ジャズクルセイダーズのライブアルバムをアップしますね。
このアルバムは68年の録音ですが、数年先のフュージョン時代の洗練された音楽とは全く異なるソウルフルでアーシーな演奏は力強くとてもファンキーですよね。特にフロントのフェルダー、ヘンダーソンのプレイが好きで堪りません。メンバーはWilton Felder(ts), Wayne Henderson(tb), Joe Samle(p), Victor Gaskin(b), Nesbert "Sticks" Hooper(ds)の五重奏団です。bassは入れ替わりがありますが他のメンバーは固定しておりジャズクルセイダーズのサウンドは一貫しています。A-1のCongolese Sermonのアーシーな雰囲気にはいきなり1ラウンドで先制パンチを受けたような衝撃がありますよね。低音を生かしたヘンダーソンのボントロとフェルダーのやや線は細いですがコルトレーンマナーのテナーが最高です。ブルースのA-3の"Blues For Ramona", B-1"Weather Beat"のサンプルもいいですね。そして最後がマクリーンの"Appointment In Ghana"で幕を閉じる構成もハードバップファンにはこたえられませんね。
所有盤はキングレコードがまとめて¥1800で再発したシリーズの一枚です。NJFのライブと並ぶクルセイダーズの代表作といえると思います。