67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ヘンダーソン/フェルダーのフロントが最高だ!

2008-01-31 00:04:12 | jazz & vocal
The Jazz Crusaders At The Lighthouse
(Pacific Jazz PJ-57 jp.reissue)

 個人的にLAのライトハウスというと、92年在米時によく食べにいったバイキング形式のサンタモニカの寿司屋を思い出します。独身で滞在していたことも有、日本食に飢えてる自分にはとってもありがたい店でしたね。ジャズでライトハウスというとサンタモニカから太平洋沿いに少し南下したハーモサビーチのハワード・ラムゼイのジャズクラブ“ライトハウス”、数々の有名ジャズメンのライブが行われレコーディングされており、やはりカリフォルニアのジャズの一大中心地であったと思われます。本日はテキサス出身のコンボ、ジャズクルセイダーズのライブアルバムをアップしますね。

 このアルバムは68年の録音ですが、数年先のフュージョン時代の洗練された音楽とは全く異なるソウルフルでアーシーな演奏は力強くとてもファンキーですよね。特にフロントのフェルダー、ヘンダーソンのプレイが好きで堪りません。メンバーはWilton Felder(ts), Wayne Henderson(tb), Joe Samle(p), Victor Gaskin(b), Nesbert "Sticks" Hooper(ds)の五重奏団です。bassは入れ替わりがありますが他のメンバーは固定しておりジャズクルセイダーズのサウンドは一貫しています。A-1のCongolese Sermonのアーシーな雰囲気にはいきなり1ラウンドで先制パンチを受けたような衝撃がありますよね。低音を生かしたヘンダーソンのボントロとフェルダーのやや線は細いですがコルトレーンマナーのテナーが最高です。ブルースのA-3の"Blues For Ramona", B-1"Weather Beat"のサンプルもいいですね。そして最後がマクリーンの"Appointment In Ghana"で幕を閉じる構成もハードバップファンにはこたえられませんね。

 所有盤はキングレコードがまとめて¥1800で再発したシリーズの一枚です。NJFのライブと並ぶクルセイダーズの代表作といえると思います。

究極のボーカルメドレー、30曲

2008-01-30 00:57:21 | jazz & vocal
30 By Ella/Ella Fitzgerald
(Capitol ST2960)


 アルバムの収録曲数というのはCD時代になって飛躍的に伸び、どんどんalternate takeを入れるようになりましたが、LP時代ではインストもので片面3曲前後、ボーカルもので5-6曲というのが平均的なところでしょう。本日は、おそらくLP単位では最も収録曲数が多いと考えられるエラのボーカルアルバムをアップします。インスト曲6曲とエラによってメドレーで唄われる30曲、計36曲収録というのは他にはないのではと思います。目移り(耳移り?)してしまう傾向にありますが、円熟味を増したエラのメドレーは飽きさせませんし、結構楽しいですよね。

 録音は結構新しく68年です。バッキングアーティストがコレまた素晴らしくHarry "Sweets" Edison (tp), Benny Carter (as), George Auld (ts), Jimmy Jones (p), John Collins (g), Bob West (b), Panama Francis, Louie Bellson (ds)というメンバーです。3セットの録音があり、68年5月28日がPanama Francis, 29日30日がLouis Bellsonのドラムになっています。そして彼らのインスト曲がきちんと間にはまって、飽きさせない構成はキャノンボール&N.ウィルソンなどでもみられ、キャピトルお得意の手法ですよね。曲目で字数を稼ぐのは恐縮ですがA面がMy Mother's Eyes/Try A Little Tenderness/I Got It Bad/Everything I Have Is Yours/I Never Knew/Goodnight My Love/Four Or Five Times/Maybe/Taking A Chance On Love/Elmer's Tune/At Sundown/It's A Wonderful World/On Green Dolphin Street/How Am I To Know/Just Friends/I Cried For You/Seems Like Old Times/You Stepped Out Of Dreamsの18曲、B面がIf I Gave My Heart To You/Once In A While/Ebb Tide/The Lamp Is Low/Where Are You/Thinking Of You/Candy/All I Do Is Dream Of You/Spring Is Here/720 In The Books/If Happened In Monterey/What Can I Say After I Say I'm Sorry/No Regrets/I've Got A Feeling You're Fooling/Don't Blame Me/Deep Purple/Rain/You're A Sweetheartの18曲でバラードあり、スィンギーなナンバーありで本当に多彩です。円熟したエラの自由自在なボーカルには脱帽です。

 所有盤はcapitol, レインボウのステレオ盤でオリジナルと思います。おそらく曲数ではダントツでしょうね!

自室をFRONT ROOMにしてしまうスコット~タレンタイン

2008-01-29 00:13:43 | jazz & vocal
Queen Of The Organ/Shirley Scott
(Impulse AS-81)


 決して素晴らしい音ではないが、オーディエンスの喧噪がよく録音されているアルバムがありますよね。ビル・エバンスのワルツフォーデビーなどは録音も素晴らしいですが、アーシーなグループ、それもオルガンが入ったグループになると少々の録音の悪さも気にならずライブの臨場感を楽しむことができますよね。今日は、ハドソン川を挟んでマンハッタンの対岸にあるニュージャージー州はニューアークの"The Front Room"でインパルスによってレコーディングされた女流オルガニスト、シャーリー・スコットのライブ盤をアップしますね。

 64年の録音で、メンバーはShirley Scott(org), 当時旦那だった(?)Stanley Turrentine(ts), ShirleyにはつきもののベースプレイヤーBob Cranshaw(b), そしてOtis finch(ds)のカルテットです。A-1は"Just In Time"で挨拶代わりの一曲です。スタンレイとシャーリーのソウルフルなソロはライブならではのリラックスした演奏です。ボブのウォーキングベースもいいいですよね。A-2はエリントンの"Squeeze Me"です。ゆったりしたテンポがのなかにパーカッシブなシャーリーのオルガンが冴え渡ります。B-1"Rapid Shave"はスタンレイがテーマを吹くブルースです。テーマでユニゾンで絡み合うスコット、スタンレイのソロのバックで入れる彼女のコンピングが小気味よいですね。スタンレイのリリカルなソロがいいB-2の"That's For Me"も好トラックですね。

 所有盤はインパルスのブラックabcラベルの再発ですが、自室をFRONT ROOMにしてしまったかのような臨場感がいいですね。インパルスの諸作の中では最高の出来だと思います。もちろん美しいコーティングのgatefold coverです。

66bug, コレで本当の復活か?!!

2008-01-28 23:48:36 | Volkswagen

 今まで空冷ワーゲンは足掛け9年乗ってきましたが、今回ほど恐ろしい思いをしたことはありませんでした。“車が減速できない”これほど怖いことはありません。金曜日のこのブレーキの故障には本当にびっくりしました。フラットパワーのYさんに取りにきていただき、約20kmの道のりを工場まで乗っていってもらいましたが、途中は坂道をふくんだ国道56号、それなりに交通量もあり大変だったと思います。すみません。



 本日、ブレーキシステム修理を終えて引き取りにいってきました。ブレーキペダルの固さに改めて感激です。原因はマスターシリンダー(上図)でした。ついてたのもブラジル製のもので、おそらく7-8年以上は前のものとのことです。コレの交換でブレーキは正常に戻り、帰りは楽々ドライブで66bugを走らせてきました。今回は、これでKAZUさんち訪問予定だったのですが、次回にお預けです。

 やっぱりファーストカー、昨年末からトラブル続きで信頼性を失ってしまいましたがこれでしばらく大丈夫でしょう。いやそう願いたいものです。

グローリーがやってきた!

2008-01-28 00:02:31 | Volkswagen

 「グローリーがやってきた!」といっても自分のじゃありません。うちではエンジンのついたものと口がついたものはもう要らないと女房に毎日のように攻められているのでもう増やす訳にはいきません。さて、このグローリー、自分の町から約70kmはなれた四万十町にお住まいのVW仲間、ギター仲間のKAZUさんの3台目タイプ1です。既に79conv,54ovalと揃えており、さらに今回愛媛から引っ張ってきた黒のグローリーで3台目という重症VW患者の一人です。コレを是非拝見したいということで再び四万十町にお邪魔することになりました。

 今回は我がデイリードライバー66bugでお邪魔する予定でしたが、金曜日ブレーキが抜けてしまい「止まらぬバグ」と化し、フラットパワーさんに緊急入院したことも有り67westyでの訪問です。ついでにギターも一緒に弾きましょうなんて話でマーチンD-18持参ででかけました。10:25待ち合わせの道の駅到着。既にKAZUさんはこられていました。黒のグローリー、やはり高年式ではラストを飾る人気の年式です。例の赤のチェックのシートも残っています。やはり堂々たるまさにgloriousな雰囲気はこの年式ならではですね。上はランチをした喫茶店でのショットです。このお店、VWマークが入り口に掲げてあり、今日の自分らにぴったりでしたね。



 上はキャンパーの窓越しに撮影した四万十リバーサイドを疾走するグローリーです。後ろからみるとノーマルな車高が美しいですね。走りも軽く、のろのろキャンパーは置いていかれてしまいます。リアフードのトリムがゴージャスですね。



 そして、例によってKAZUさん宅にお邪魔し、ギター三昧です。KAZUさんは吉田拓郎の追っかけまでする拓郎フリークです。拓郎と言えばギブソンJ45ですね。KAZUさんのストロークが繰り出す芯のある鳴りは、拓郎そのものですね。低音をビビらしながらパーカッシブに弾くストロークプレイにしばし呆然です。やっぱりストロークはギブソンですね。素晴らしく鳴ってましたよ。プレイヤーの前にいるとやっぱり凄いです。画像は自分が持参したD18とKAZUさんのギブソン+αです。いろいろ弾いているうちに、あっという間に時間が経ち気がつけば17:00。おいとまする時間となり、奥様、お母様にご挨拶し帰路につきました。お土産までいただきすみません。今度は可能ならkubottchiさんをつれてお邪魔しますね。楽しい一日をありがとうございました。

ワークソングってナットの曲だったのか?!!

2008-01-27 07:13:10 | jazz & vocal
Work Song/Nat Adderley
(Riverside RLP 12-318)


 自分にとってワークソングというのは、とっても思い入れが深い曲です。この曲自体は本日の主役、ナット・アダレイの作品で、印象的なメロディが頭に焼き付いてはなれません。というのも、ポール・サイモンのギターソロで有名なアンジー(自分の愛奏曲です)の中間部にこのワークソングが使われていることに他なりません。例の「チャラチャーララ、チャンチャララーラ」のメロディです。ナットは兄ジュリアンとグループを組んでおり、このグループでもナットの作品はよく演奏されており、有名な"Them Dirty Blues"でもこの曲が取り上げられていました。本日は、ナット自身の演奏が収録されたリバーサイドの同名タイトル盤をアップいたします。

 録音は60年、ある意味、このアルバムはキャノンボールバンドの親分抜きセッションなのです。メンバーのNat(cor), Bobby Timmons(p), Sam Jones(cello, b), Louis Hayes(ds)はコレに御大を加えれば当時のキャノンボールバンドそのものになりますよね。他には、コレもキャノンボールが見いだしたと言われるWes Montgomery(g)の参加があるところは大注目です。他にcello、bass奏者のKeter BettsとPercy Heathが加わっている点が聴き逃せません。セロの演奏を堪能することができるアルバムでもあります。管楽器がリーダー、Natだけである点も彼のプレイに重点が置かれています。演奏曲では、なんと言ってもA-1のタイトル曲につきます。SamのセロとNatのコルネットが抜群です。Natの気合いの入ったアドリブが聴ける最長曲"My Heart Stood Still”もいいですね。celloとWes, Natのトリオで演奏されるA-3"I've Got Crush On You"やB-3"Violets For Your Furs"のバラードもいいですね。Wesのコードプレイも柔らかいトーンでほれぼれします。

 所有盤はRiversideのブルーラベル、モノラルオリジナル盤です。例によって、国内盤はなぜかマイルストーンのグリーンラベル(ステレオ)が使われています。この辺りのモノラル盤の中域の厚さは、さすがモノオリジナルと言ったところでしょうね。


止まれない恐怖!66bug再入院!

2008-01-27 00:12:46 | Volkswagen

 先日、オルタネーター交換で電装系トラブルから解放されたのもつかの間、今度はブレーキのトラブルです。この日、再びフラットパワーさんに入院した66bugです。そのためこの駐車スペースがまたがら空き状態です。27日には、ブログ仲間のKAZUさんを訪問予定ですが、66bugは入院中ですので、キャンパーかカフェオーレを使用するしかありません。

 ブレーキ系のトラブル、コレは本当に恐ろしい!!!金曜日の朝、子供達を載せて出勤。難なく走れて止まれてでしたが、なんか制動距離が伸びた感じがしていました。そして夕方、交差点で赤信号で止まれない。頭はパニック、ポンピングブレーキやサイドの使用など思いつける筈もありません。
運良くその信号は左折でき、自宅近くでしたのでなんとか家までたどり着けました。フラットパワーさんに自走していくことも出来ず、翌土曜日にフラットパワーのYさんにとりにきていただき再入院となりました。どうやらマスターシリンダーの劣化が問題のようです。またしても、しばらくキャンパー生活です。今までのトラブルは不動となっても、バッテリ系ばかりで動かないのが問題でしたが、今度は「とまれない」、コレは本当に恐ろしい!!!
走る、止まる、曲がるは車の絶対条件ですが、なかでも「とまれない」トラブルはどうしようもありませんね、。今回はブレーキシステムの勉強もさせていただきました。低年式は一系統、高年式は二系統です。マスターシリンダーの故障は突然やってきます!高速や山道でなくてよかったなあ・・・!

ミニチュアのスプリットにも会えました!

2008-01-27 00:10:38 | Weblog

 久々の休日です。次男坊と約束していた「高知県立竜宮城」に行ってきました。なんかヘンテコリンなタイトルなのですが、高知に関連した造詣文化展ってことで、次男坊が好きな鉄道模型やら車や航空機の模型などを中心に展示されていました。子供達はフリーということで、高知県立美術館に行ってきました。美術館の前でのカフェオーレです。



 ミニチュアの高知のメインストリート、はりまや橋交差点です。とても精巧にできていて素晴らしいです。まるで風景の写真のようですが、実はミニチュア模型です。四国銀行やお菓子の「浜幸」そして高知城などがとてもリアルに作られています。



 航空機模型のところにはドイツ軍の戦闘機の脇に、なんとスプリットが置かれているではないですが。思わずシャッターを切ってしまいました。昨年の人体の不思議展以来の高知県立美術館でしたが、たまにはこういう休日もいいものですよね。

ジャジーな女優さん、Mitzi Gaynor

2008-01-26 02:59:40 | jazz & vocal
Sings The Lyrics of Ira Gershwin/Mitzi Gaynor
(Verve MGVS-6049)


 本国アメリカにはとってもジャジーなVocalを聴かせる女優さんが多いですね。そして、ダンスも出来たりで、本当に多彩です。ドリス・デイを筆頭にこんな歌手は本当にたくさんいます。本日の主役、Mitzi Gaynorもactress, singer, dancerと紹介されており、そんな一人だろうと思います。自分のような映画関係にはあまり強くない輩には、やっぱりVERVEに残された2枚のボーカルアルバムが注目ですよね。一枚は黄色の背景に彼女の全身が写った"Mitzi", もう一枚は本日アップのこのアルバムです。

 バックはラッセル・ガルシアのオケで、Ira Gershwinのlyricsをつけて12曲を歌ったものです。Gershwin兄弟はというと弟のGeorge Gershwinが何といっても有名ですが、ここでもGeorge作の楽曲6曲と他にも有名な作曲家(Kurt Weill, Harold Arlen, Vernon Duke)の楽曲に歌詞をつけた6曲が取り上げられています。A-1の"Soon", B-4の"There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York"やB-6の"Isn't it A Pity"などはGeorgeの代表作ですし、Vernon DukeのA-6の"I Can't Get Started With You"やKurt Weillの"My Ship"などの佳曲がセレクトされているのがうれしいですね。"Soon"のでだしから、Mitziのスマートでジャジーな粋なヴォーカルを味わえますよ。個人的には、カバーの有名な"Mitzi"よりこちらのアルバムに肩入れしてしまいます。

 所有盤はVerve INCの”Stereophonic"盤です。こっちはアップ画像ですが 周囲がオフフォーカスでなかなかいい仕上がりのカバーで決して"Mitzi"に負けてないと思うのですが・・・。

Dizzyはやっぱりビッグバンドの人だ!

2008-01-25 00:10:46 | jazz & vocal
Birks' Works/Dizzy Gillespie Big Band
(Verve MG-8222)


 ジャズトランぺッターでは、ディジー・ガレスピーはアルトのバード、テナーのレスター、ホーキンスのようにその楽器の開祖と言われる存在だと思われます。もちろんコンボ演奏も多く録音されていますが、ビッグバンドでのレコーディングが非常に多いことに気づかれることと思います。底抜けに明るい演奏スタイルや、楽しいMC、ボーカルを含んだ構成などがストイックな我が国のファンには軽視されがちなのかもしれませんね。また彼のビッグバンドには、将来独り立ちして素晴らしい演奏を提供してくれた名プレイヤーが在籍したことでも知られていますね。本日は、Verveに録音された彼のヒット曲"Birks' Works"をタイトルに冠したアルバムをアップしますね。たしかBIRKSは彼のミドルネームですよね。

 57年の録音でメンバーはDizzy Gillespie(vo, tp), Lee Morgan, Ermet Perry, Carl Warwick, Talib Dawud(tp), Al Grey, Rod Levitt(tb), Melba Liston(tb, arr), Ernie Henry, Jimmy Powell(as), Billy Mitchell(ts), Benny Golson(ts, arr), Billy Root(bs), Wynton Kelly(p), Paul West(b), Chrlie Persip(ds), Ernie Wilkins(arr), Austin Cromer(vo)という猛者ぞろいです。A面トップの挨拶代わりののミッチェルのテナーが活躍する"Jor-du"、ゴルソンのテナーがいいタイトル曲、A-4の”枯葉”、Austin CromerのボーカルナンバーであるB-1の"Over The Rainbow", B-3の"If You Could See Me Now", そしてラストの"Whisper Not"と選曲の魅力も十分です。A-3の"Unmbrella"での御大のボーカルも味わい深いですよね。

 所有盤はVerveのトランぺッターラベルのモノラル盤です。例の先端が曲がったトランペットでマイクに向かうディジーを捉えたBurt Goldblattのカバーフォトもいいですよねえ。