The New Billy Taylor Trio/Billy Taylor
(abc paramount ABCS226)
(abc paramount ABCS226)
ビリー・テイラー、初期のプレステッジレーベルの主要なピアニストで、12インチ7000番台の最初7001にそのリーダー作がある事でも知られていま すよね。プレーヤーとしても知られていますが、彼はヴァージニア州立大の出身で、producerやwriterとしても知られており、一時は世界ジャズ 協会の要職にも就いていたと言います。
このアルバムはabc paramountに録音されたアルバムでいつものビリーのexciting, warm, technically brilliantなピアノを聴かせてくれます。この形容詞の表現は、ライナーを書いている女流ピアニストMarian McPartlandによるものです。さらにこのライナーのなかでマリアンは美しいパッセージを両手でおなじタッチで弾く事が出来て羨ましいなんて書いて あります。自分はキーボードの経験がないのでこれがいかに難しい事であるのか知る由もありません。そしてこのアルバムのタイトルが"NEW"Billy Taylor Trioとなっているのは、ドラマーに新しくEd Thigpenを迎えたことで、命名されたようです。ベースは昔からビリーと演奏している手堅いベーシスト、アール・メイです。彼が、たぐいまれな左利き のベーシストである事を皆様ご存知でしたか?演奏曲もスタンダード中心で"There Will Never Be Another You", "Will You Still Be Mine", "Round About Midnight"などが聴かれます。ビリーのオリジナルも2曲演奏されており、Thigpenのドラムをfeatureした最後の"Tittoro"が 終わったとに”ぴー”と言うロングトーンが入ります。これの意味については全く不明です。だれか情報あれば御教示ください。
センターレーベルはabcの黒レーベル、ステレオ盤でカバーにはmono-monoさん指摘のstereo stickerが見えます。センターレーベルの番号はABCS226のステレオ番号ですが、カバーの番号はモノの番号のままです。スーツ姿でタバコに火をつけているカバーフォトがこれまた粋ですね!アール・メイの靴は”おかめ”ですぞ!!!