Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

安芸の空から 第Ⅲ章(改編)

2008-11-28 09:54:22 | のんびり歩いて
お世話になりました皆様にはお変わりないことと思いますが如何お過ごしでしょうか。
ご無沙汰の段お詫び申し上げ近況の報告を致します。

あの炎天下の湿った空気が纏わりついて酸欠になるような夏はいつの間にか遠くに行ってしまいました。
「広島の夏は厳しい暑さですが、冬の寒さも厳しいよ」と言われたことがありますが、
その兆しを感じさせる秋冷のこの頃です。
温暖の地の広島にスキー場があることからも窺い知ることができます。
もうすぐ近隣の“宮島”の紅葉情報も聞こえてくることでしょう。
そろそろ冬の通勤に備えなくては、と思うこの頃でもあります。

 広島の地に降り立ち、少しでも早く“市民権”を得ることを決意してから4ヵ月が経ちました。正直なところ、まだ右も左も分からない手探りの日常でしょうか。
と言うのも、今のところ居住地と勤務先の往復だけで周囲を見渡す余裕がないからでしょう。
第二幕に選んだ“高齢者医療”に携わることになった訳ですが、やはり今までの感覚とあまりにも距離があることに戸惑っているのが本音です。
本来の就業の条件であるサテライトクリニック展開の事業計画は、不況も影響して遅延しております。
来年の秋頃までには、宮島口の近辺で50戸くらいの規模の高齢者マンションを建てて
1階の一部にクリニックを開設、午前中は婦人科外来を午後は訪問診療のスティーションを担当することになります。やっと立地の候補地が何件か上がってきてはおりますが、
私の専門性を特化出来る日はマダマダ先になりそうでやや沈んでいる日々です。
現在は“回復期リハビリティーション病棟”の専任医として届けられておりますが、「回復の可能性がある」入院患者が対象ですので、療養病棟に比べると未だ明るさがありますのでこのことは救いになっているような気がしております。末ページに病院の事務が[営業]に使っているパンフレットのコピーを添付しました。
何事も勉強である、と言いきかせて机上には“老人医療”関係の教科書が並ぶようにはなりましたが“婦人科”関係の情報収集にやや遅れが出てきているように思われ気を引き締め直す必要を感じ始めました。


気の毒に思ったのでしょうか、同業Drの夫妻が“山口”の半日観光で遊んでくれました。
在住の廿日市市は山口県寄りですので山口探訪は比較的容易なのです。
柳井(やない)のやまぐちフラワーランドと白壁の街として知られている柳井の古い町並みをブラブラ歩いただけなのですが、すっかり忘れていた《ゆったりとした時間の流れ》が肌に沁みこんでいくのがわかり心地よい休日を体験。
街のあちこちに『かにが路上を 横切ります 人も車もご注意を』の看板が、昔の面影のなかに優しさを見つけてホッとしました。

ア、 そしてCHIBIもまた変わりがありませんので申し添えます。
すっかり年老いて白髪?が目立つようになりました。若いころの自慢の毛皮?も薄くなり
地肌が見え隠れします。これからの寒さが身に染みます。
寒さの朝は寝床(私の)からなかなか出てきません。
最近目にした言葉です……
イヌの気持ちは分からない。
何を考えているのか、
本当のところは理解不能。
それでいて、
イヌと人間の間には
不思議な信頼関係がある。
それでいいのかもしれない。
      パートナー  森 詠 から


田舎生活の不便さ、を除けば心身とも落ち着きつつあります。
それではまた。

11月の 私の本棚

2008-11-25 13:14:29 | 私の本棚
ひとつ目女  椎名 誠  文芸春秋  08/11/30
オリンピックの身代金  奥田英朗  角川書店  08/11/30
楽天主義のすすめ  遠藤周作  青春出版社  08/10/01
嬉しうて、そして…  城山三郎  07/08/18
歎異抄をひらく  高森顕徹  1万年堂出版  08/03/10
私訳歎異抄  五木寛之  東京書籍  07/09/07
へんな人間図鑑  沢野ひとし  KKベストセラーズ  08/06/25
おひとりさまの老後  上野千鶴子  法 研  08/03/07
日本浄土  藤原新也  東京書籍  08/08/05
メメント・モリ  藤原新也  三五館  08/11/05
疾風怒涛完結編よりぬき読書相談室  本の雑誌社  08/11/20
イノセント・ゲリラの祝祭  海堂 尊  宝島社  08/11/21