Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

2017 3月の 私の本棚

2017-03-31 06:08:29 | 私の本棚

2017  3月の 私の本棚(3月に購入した書籍・DVD・CDなど)

救急病院    石原慎太郎    幻冬舎    2017/02/20
ガン入院オロオロ日記    東海林さだお    文芸春秋    2017/03/10
騎士団長殺し 第1部顕れるイデア編    村上春樹    新潮社    2017/02/25
騎士団長殺し 第2部還ろうメタファー編    村上春樹    新潮社    2017/02/25
さよならの力 大人の流儀⑦    伊集院静    講談社    2017/02/27
回帰 警視庁強行犯係・樋口顕    今野敏    幻冬舎    2017/02/20
院内刑事    濱嘉之    講談社+α文庫    2017/02/20
ブラタモリ④ 松江 出雲 軽井沢 博多 福岡    NHKブラタモリ制作班    KADOKAWA    2016/10/15
ブラタモリ⑤ 札幌 小樽 日光 熱海 小田原    NHKブラタモリ制作班    KADOKAWA    2016/12/16
新廃線紀行    嵐山光三郎    光文社文庫    2017/03/20
ペンギンが教えてくれたこと  キャメロン・ブルーム  マガジンハウス  2016/12/15
ビブリア古書堂セレクトブック ブラック・ジャック編    手塚治虫    角川文庫    2017/02/25
医者を見たら死神と思え⑥    近藤誠    小学館    2017/03/05
脊柱管狭窄症は自分で治せる    酒井慎太郎    学研プラス    2016/03/08


桃太郎に逢いに 吉備津

2017-03-30 13:30:12 | ゆるゆる旅日記

桃太郎に逢いに行きましょう
と NHK-TVで視た番組で荘厳な社(やしろ)に感嘆したことから 近々行ってみたいと思っていた吉備津神社へ出掛けました
新幹線で岡山までは近距離なのです
JR岡山駅で吉備津線を待つと入線を知らせるメロディー“桃太郎さん 桃太郎さん~” が聴こえてきました
吉備津駅までは20~30分くらいでしょうか 松並木の参道を歩くこと約15分くらいか 
田舎の風景が心地よいですなぁ

●吉備津神社
吉備津神社(きびつじんじゃ)は岡山県岡山市北区吉備津に位置し備中国一宮です
吉備津彦神社とも称したが現在は吉備津神社が正式名称である
その概要は 岡山市西部の備前国と備中国の境の吉備の中山の北西麓に北面して鎮座している 
吉備の中山は古来より神体山とされ 北東麓には備前国一宮の吉備津彦神社が鎮座している 吉備津彦神社とも主祭神には当地を治めたとされる大吉備津彦命を祀る
足利義満の造営とされる比翼入母屋造りの本殿は独特の吉備津造りで拝殿とともに国宝指定である
本殿の大きさは出雲大社の本殿 八坂神社の本殿に匹敵するもので随所に仏教建築の影響がみられます
また社殿3棟が国重要文化財指定であり御釜殿では釜の鳴る音で吉凶を占う特殊神事の鳴釜神事が有名なのです
退治された鬼の首が釜の下に埋められていて釜の鳴る音はその鬼の声だと言われている
かの軍師の黒田官兵衛も祈願に参じたそうです
そしてまた桃太郎伝説のモデルとしても知られております

  桃太郎の物語(お伽話或いは昔話)は いくつかの場面で出典に違いがあるのですが
『 むかし むかし あるところにおじいさんと おばあさんがすんでおりました ~ 』ではじまる「かぐや姫」と並んで幼い頃読んだことがあります
* 桃太郎の出生に関しては“ドンブラコ ドンブラコ”と川に流れてきた桃から誕生したと言う説や 桃を食べた老夫婦が若返って子供を産んだと言う所謂回春説
* 桃太郎の成長についてはお爺さんとお婆さんの期待にこたえて働き者に育ったと言う説や 三年寝太郎のように力持ちで大きな体に育つが怠け者で寝てばかりいたとの説
* やがて成長した桃太郎は 鬼が島の鬼が人々を苦しめていることを理由に鬼退治に旅立つが その決意が“義を見てせざるは勇無きなり”と自発的に行ったと言う説 村人や領主に言われて受動的に行ったとする説
* 出征時に両親からは黍団子を餞別にもらったそうですが 道中で遭遇した犬 猿 雉にその黍団子を分け与えて家来にしたのだと言う説
* 鬼が島での鬼との戦いで勝利を収めて鬼の所持していた金銀財宝の宝の山を持ち帰り お爺さんとお婆さんのもとに帰って幸せに暮らしたと言うエンディングです

 それでは懐かしく文部省唱歌「桃太郎」(作詞 不詳 作曲 岡野貞一)の歌詞を
  桃太郎さん桃太郎さん お腰につけた黍団子 ひとつわたしに下さいな
  やりましょうやりましょう これから鬼の征伐に ついて行くならやりましょう
  行きましょう行きましょう あなたについて何処までの 家来になって行きましょう
  そりゃ進めそりゃ進め 一度に攻めて攻めやぶり つぶしてしまえ鬼が島
  おもしろいおもしろい のこらず鬼を攻めふせて 分捕り物をえんやらや
  万々歳万々歳 お伴の犬や猿雉は 勇んで車をえんやらや
戦時歌謡が華やかなりし頃には替え歌があったそうです
戦意を鼓舞したのでしょうか
その頃からでしょうか 桃太郎が日の丸を頭にしたのは

 それでは吉備津神社の鬼退治神話では
“ 昔々異国よりこの吉備津に空を飛んでやって来た者がおりました
その者は一説には百済の皇子で名を温羅(うら)と言い眼は狼のように爛々と輝き髪は赤々と燃えるようで身の丈は一丈四尺もあり強力な腕力を持ち性格は荒々しく凶暴であった
温羅は鬼が城に居を構え城を築き都に向かう船や婦女子を襲い恐れられていたそうです
武勇の誉れ高い五十狭芹彦命が戦いを挑むことになりましたが苦戦を強いられます
不思議なことに五十狭芹彦命が射た矢と温羅が投げた石が空中で衝突してしまう
そこで強弓を用い一度に二矢を射ることで一矢は温羅に突き刺さり雉に姿を変え山中に逃げ込むと五十狭芹彦命は鷹となって攻撃する 温羅は鯉に姿を変え血吸川に逃げ込むのでした 命は鵜に変化しついに捕まえることができたのだと言う
これから吉備津彦命と呼ばれるようになったそうです ”
吉備津神社の北西に 鬼の城と呼ばれる朝鮮式の山城の石積があり調査発掘が行われております
神話ですから覆したり異を唱えることはできません

 お伽話あるいは昔物語の桃太郎伝説の更に解釈として
椎名誠は「かぐや姫はいやな女」の著書なかで興味深い解釈と提言をしている
『「桃太郎」も「かぐや姫」も典型的なエイリアンものとして解釈すべきだろう』 と言うのだ
著書のなかで「桃太郎」の昔話或いはお伽話から問題点を提示しております
 * 桃太郎の実力はどれ程のものなのか
 * 桃太郎の敵成敗出兵の動機は及び勝算はいか程のものか
 * 悪いと言われる鬼たちの罪状はいか程のものか
 * 犬と猿と雉が加勢してどれ程の戦力強化となるのか
 * 成敗してなにがどうなるのであろうか
まぁ これらの問題点は桃太郎がエイリアン説で解釈すれば全て解決してしまう(ような気がする)のですが
かってから考えていた自説として 椎名誠のエイリアン説をとりたいと思うのです

《 ECO-POWER桃太郎 》は 日本貨物鉄道(JR貨物)岡山機関区所属の電気機関車・EF210形の愛称です 
そう言えば山陽本線で通勤の途中 このマークの貨物列車が走っておりますなぁ

2016年より西日本旅客鉄道の吉備線の愛称が《 桃太郎線 》ですなぁ

 桃太郎には逢えませんでしたが 久々に長閑な田舎道を歩いて気分一新の休日でした
小旅行と言うよりも少し足を伸ばした散歩だったかも知れませんが 遠出をしたことで
『 旅に出たい! 鮮烈な光景を探したい! 』と思わずにはいられないのでした 
ヨーロッパへの旅も良いが近隣にも未だ見ぬ良い処が沢山あるのです
君にも教えてあげよう