Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

2016 11月の 私の本棚

2016-11-26 13:37:26 | 私の本棚

2016 11月の 私の本棚(11月に購入した書籍・CD・DVDなど)

本人に訊く 壱  椎名誠 目黒考二  椎名誠旅する文学館  2016/10/10
潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官  川瀬七緒  講談社  2016/10//25
生命のことば  椎名誠  毎日新聞出版  2016/08/01
「そうだ京都、行こう」の20年  大田恵美  ウェッジ  2014/09/30
愛欲と情念の京都案内  花房観音  PHP研究所  2016/11/22
がん治療革命「副作用のない抗がん剤」の誕生  奥野修司  文芸春秋  2016/11/10
世界一ラクな「がん治療」  近藤誠  小学館  2016/11/21
実践・快老生活  渡部昇一  PHP新書  2016/10/28
脇坂副署長の長い一日  真保裕一  集英社  2016/11/10
女のいない男たち  村上春樹  文春文庫  2016/10/10
そば屋幻庵 其之五感涙!みちのく蕎麦三昧  かどたひろし  リイド社  2015/11/27
医者を見たら死神と思え ⑤  近藤誠  小学館  2016/11/02


秋は季節の移ろい

2016-11-23 06:59:20 | のんびり歩いて

秋は季節の移ろい

日本にはなぜ四季があるのだろうか
四季は地球の地軸が傾いていることで生まれます
中学生でもわかる説明です(中学生には失礼)
更には気団の勢力変化が大きいことでも生じます 小笠原気団=夏  シベリア気団=冬 
オホーツク気団=梅雨  揚子江気団=春、秋 と気団の影響をも受けております
そしてまた春夏秋冬の四季がある地域国々はあるのですが日本は明瞭な四季の変化を感じることができるのが特徴で 季節の変化を愉しむことが出来るのだろう

四季の変化をドラマテックに演じてくれるのは やはり秋の移ろいではなかろうか
職場のゲートからエントランスの間のモミジバフウの街路樹が見事な紅葉である

モミジバフウ 紅葉葉楓 (学名:Liquidambar styraciflua)は フウ科フウ属の落葉高木
別名 アメリカフウ;
図鑑によると
樹皮は褐色を帯びて若枝にはコルク質の綾があり
葉は掌状で光沢があり紅葉する
カエデの仲間に似ているがカエデは葉が対生であることで区別できます
花期は4月頃で雌雄同株であり雄花と雌花が別々に頭状花序をつける
果実は集合果 落葉した後の集合果はクリスマスツリーの材料にもなるそうです
分布及び生育地は北アメリカ中南部や中央アメリカの原産で
日本へは大正時代に渡来した … とあります

高木は20mはありましょうか 真っすぐに伸びた端正な樹形は美的であり 落葉の舞いで季節が流れていくことを知るこの頃

     

    

 


なのにあなたは京都へゆくの -そのⅡ

2016-11-13 07:01:20 | ゆるゆる旅日記

11/06(日曜日)
京都先取り紅葉狩り旅の二日目は叡山電鉄鞍馬線で山行きです

 宿泊したHOTELから京阪三条駅までの徒歩の途中で 三条大橋西畔の高瀬川沿いで前関白豊臣秀次公と一族の菩提寺である浄土宗西山禅林寺派の慈舟山 瑞泉寺を見つけました
そうです!前回訪れたばかりなのです!少し立ち寄りましょう
 戦国の世には主君に命を捧げて死んでいった子女は数多いが 戦いにもならず無念の最期を遂げた罪なき一族の運命は他に例を見ないだろう
全ての遺骸は刑場に掘られた大穴に投げ込まれ跡には四角推の塚が築かれ秀次公の首を納めた石びつを据えて見せしめとしたと言う
瑞泉寺の本堂はその塚の位置に建立されており当時の石の首びつは境内である墓域に奉安されているのです 前回は特別公開でしたので混雑しておりお参りできなかったが再訪したことで安心したような気になりました

■ 貴船神社
京阪三条駅から京阪電車で約10分程で叡山電鉄の出町柳で乗り換えて叡山電鉄で約30分程で叡山電鉄鞍馬線貴船口までまいります
ここからはBUSで貴船神社へ ポツポツと細かい雨が降ってきましたが
貴船神社(きふねじんじゃ)は京都市左京区にあり全国に約450社ある貴船神社の総本社です 近くには鞍馬寺がありますので大分山深いところです
地域名の貴船「きぶね」とは異なり水の神様であることから濁らず「きふね」と言うそうな
祭神は 高?神(たかおかみのかみ)伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神
水の供給を司る「水源の神」です
境内は本宮・結社(中宮)・奥宮の3か所に分かれて建っております
急勾配の石段をゼーゼー上り 勿論(?)ここまでです
紅葉はやはり来週くらいになるでしょうか

縁結びの神様でもあるようです
貴船神社のおみくじは くじを引いて巫女に告げるのではなく一見真っ白に見える紙の中から一枚を選び境内の霊泉に浮かべると吉凶が解かる「水占いおみくじ」です
このおみくじには“大凶”が存在するのですが神社ではあくまでも参考程度に留めておくように とのこと なんのこっちゃ!
 ところがなんとぉ!大当たりですよぉ! 水に浮かんだ文字は“凶”~ょぅ!が出ましたよぉ!
もうオミクジなんかひくものか
そそくさと京都市内まで引き返してお昼ご飯にしましょう

◎ 「本家 田毎(たごと)三条本店」
   中央区三条通寺町東入ル石橋町12
     075-221-3030
明治元年 信州月の田毎より屋号をとり本家田毎として開店したという
まずは“京都先取り紅葉狩り旅”の〆(しめ)ですのでビールで『お疲れ様でした!』
一通りメニューを眺めて見たものの二人とも迷わず“鰊そば”ではなくて“鴨せいろう”です
どちらかと言えば鴨汁そばでしたでしょうか
更科系の白い蕎麦で美味です
京都へ来たらまた立ち寄りたい蕎麦屋です

JR京都駅でH氏と解散してお土産“半兵衛 麩”の生麩をどっさり買いました
予定通りに15:00の新幹線のぞみに乗ります

 ― 紅葉の色づきはやはり今ひとつでしたが しかしまぁそれはそれで楽しめました
桜の咲き染めが心躍るように 紅葉もまたこれからの楽しみを思えば趣があったなぁ と思えるのだ
タイトルのように“京都先取り紅葉狩り旅”でした

 - 帰路の新幹線の車中でなにげなく広げた きょう11月6日の読売新聞に “ 紅葉トンネル色づき加速 ” の記事が眼に飛び込みました
【 叡山電鉄鞍馬線(京都市左京区)の市原駅~二ノ瀬駅間にある「もみじのトンネル」(約250m)のライトアップが5日始まった 280本のモミジによる自然のトンネルで…… 】
きょう往復して来た路線のニュースを読んで妙に嬉しくなって “京都先取り紅葉狩り旅”はフィナーレです

    

    


なのにあなたは京都へゆくの -そのⅠ

2016-11-12 12:38:28 | ゆるゆる旅日記

京都先取り紅葉狩り旅(2016/11/05~11/06)

京都と言えば すぐ思いだすのが 渚ゆう子の「 京都慕情 」です
1970年のベンチャーズの作曲・演奏でした
そして1971年 チェリッシュの「 なのにあなたは京都へゆくの 」も流行りましたなぁ
『?京都の町はそれほどいいの…』でしたでしょうか
発想が古いですかねぇ
先週に家人と 京都古文化保存協会との連携企画の一日京都定期観光バスツアーで“秋の特別公開文化財めぐり”の観光に訪れたばかりだと云うのに
唄いましょう『 ?なのにあなたは京都へゆくの~ 』
『ハイ 学会に参加するためなのです!』

11/05(土曜日)
【 第31回日本女性医学学会学術集会
メインテーマ:女性医学の多様性―他領域との連携― 】
会期:平成28年11月5日~6日
会場:ウエスティン都ホテル京都

シンポジウムを聴講して 興味のあった教科書を購入して 約束の時間に盟友H氏と合流です
H氏は親族のお孫さんとの初面会で横浜から京都を訪れたのですが 折角京都まで来たのですから “ 京都の現地視察学会 ”及び“ 野外見学 ”をもしましょう と言うことで同行していただきました
H氏とはつい先月に北海道で遊びましたがねぇ 今回もH氏にお任せです
そして唄いましょう『 ?なのにあなたは京都へゆくの~ 』
まず訪れるのは智積院です ちせきいんではありません ちしゃくいんです

■ 智積院
智積院(ちしゃくいん)は京都市東山区にある真言宗智山派総本山の寺院です
山号を五百佛山(いおぶさん)寺号を根来寺(ねごろじ)といいます
本尊は金剛界大日如来 そして開基は玄宥である
智山派の大本山寺院としては 成田市の成田山新勝寺(成田不動) 川崎市の川崎大師平間寺 八王子市の高尾山薬王院があります
智積院の歴史は複雑に構築されていて 日本史の勉強が疎かだった私には難解なのですが簡潔に云いますと紀州にあった大伝法院と豊臣秀吉が3歳で死去した鶴松のために建てた祥雲寺と言う2つの寺院が関与しているそうです
東大和通りと七条通りの丁字路に面して総門(東福門院の旧殿の門を移築した)が建ち
その先には講堂 大書院 宸殿などが建っている
大書院に面した庭園は国の名勝に指定されております

昼食は楽しみにしておりました名物の雑炊です 
たかが“雑炊”と侮るなかれ!
◎ 「わらじや」
   東山区七条通本町東入ル西之門町555
   075-561-1290
豊臣秀吉がここで昔 わらじを脱いだとか … それが「わらじや」の屋号の由来なのですなぁ
入り口の暖簾の横には大きな草鞋がさがっておりますな
京都七条の三十三間堂の直ぐそばにあるうなぎ雑炊(うぶふすい)の老舗です
創業は寛永元年(1624年)だそうですから400年以上の歴史があるとか
中庭から聴こえる獅子落としの音を聞きながら まずはビールで乾杯ですな
メニューは 「うぶふすいコース」のみです
“うなべ”は鰻の筒切りと丸太切りの焼き葱そして庄内麩と生姜 
“うぶふすい”は雑炊に鰻の白焼 餅 椎茸 牛蒡 人参 卵 青味など
木で組んだ鍋台にのせられてグツグツと煮立ったうなべが出てきます 
出汁が美味です
うぶふすいはやや薄味ですがあっさりとした味わいでしょうか
薬味の山椒が合いますなぁ
満足です また来たいなぁ

■ 雲龍院
雲龍院(うんりゅういん)は京都市東山区に在る真言宗泉涌寺派の寺院である
泉涌寺別院です 
本尊は薬師如来
南北朝時代は北朝の後光巌天皇の勅願により竹巌聖皐を開山として応安5年(1372年)に創建されたそうです
勅願の寺院であり皇室との縁の深さから塔頭同じく泉涌寺山内にありながら別格本山という高い寺格が与えられて今日に至るのです
雲龍院では結構楽しませてくれるパンフレット 〝雲龍院の「へぇ~」ポイント〟が配布されました
この寺院の見どころは庭園ですが 庭を取り囲むかの如く造られた部屋の窓から季節の移ろいを楽しむことができるのですなぁ
「蓮華の間」の“しきしの景色”は蓮華の間の雪見障子の四角いガラス窓から4枚の違った絵を眺めることができます  確かに椿・燈篭・楓・松と夫々が見えるのでした
「悟りの間」の“悟りの窓”は正確な円を描いており禅に於ける悟りの境地を表しております 円は宇宙を表し無にも通じることから悟りの象徴になるのだそうです ウゥ~ム
春にはこの窓から紅梅 ハナカイドウ 石楠花と順番に花々を愛でることができるのです
“迷いの窓”は四角い窓で人生に於ける苦しみを象徴し避けることのできない生老病死 四苦八苦を表しているのだそうです ウゥ~ム
“霊明殿”はその皇族の位牌堂のことで その前には徳川幕府15代将軍の徳川慶喜が寄進したもので下の砂には皇室の十六菊紋が描かれておりますな
“大黒天立像”怒れる神の面影の走り大黒天は胸元にはきりがね細工が施されており目は水晶です 家の方にまで幸福を持って来てくれるそうです
“大石良雄(大石内蔵助)筆の龍淵”などなど
楽しめた寺院参観でした

■ 泉涌寺
泉涌寺(せんにゅうじ)は京都市東山区泉涌寺山内町にある真言宗泉涌寺派総本山の寺院です
本尊は釈迦如来 阿弥陀如来 弥勒如来の三世仏
東山三十六峰の南端にあたる月輪山の山麓に広がる寺域内には鎌倉時代の後堀河天皇 四条天皇 江戸時代の後水尾天皇以下幕末に至る歴代天皇の陸墓があり皇室の菩提寺として“御寺(みてら)泉涌寺”と呼ばれております

■ 東福寺
行程の時間の都合でここは割愛しましょう
東福寺(とうふくじ)は京都市東山区本町にある臨済宗東福寺派大本山の寺院
本尊は釈迦如来です

さてさて夕暮れとき お楽しみの時間ですな
やはり京都の名物料理の一つ“水炊き”をいただき伏見の銘酒を味わいましょう
たかが“ 水炊き ”と侮るなかれ!
と…目指す店を探してウロウロとやや道に迷つていると“本能寺”がありました
あの本能寺の変の本能寺です 
立ち寄りをも考えるも このまま右往左往してはいけないので次回にとっておきましょう

◎ 「水だき鳥料理 本家 鳥初」
    京都市中京区河原町通三条上ル一筋目西入ル
    075-231-4861
辿り着いたのは京都市中京区河原町通り三条にある創業百二十年余の老舗
水炊きは 鍋に水を張り鶏肉・野菜などの食材を煮込んで調理する日本の所謂鍋料理の一種である
名前の由来は昆布などのわずかな出汁だけで他の調味料を使わずに水から煮立たせる調理法であることから“水炊き”と呼ばれるのですな
日本に於いては奈良時代以降仏教の影響で肉食とくに四つ足の畜肉を食することが禁じられていたのですが安土桃山時代に南蛮との交易によりこれらの国の食習慣が伝えられた
ところでここは京都 名物の“水炊き”の料理をいただきましょう
最初に供されたダシ汁スープの濃厚な美味しさには思わず“ウゥ~ム!”
飲みやすい“玉の光”と言う怪しげな(?)ネーミングの冷酒で2人ともほろ酔い気分に

今宵の宿は 河原町通りにある
ホテルビスタプレミオ京都 です
  京都市中京区河原町通六角西入ル松ヶ枝町457
  075-256-5888
京の賑わいの中心である河原町夜の行動には便利な立地でしょう とJTBが勧めたところなのですが
酔い心地よく お休みなさい!

    

    

    

 

 


そうだ 京都、行こう。 - 秋の特別公開文化財巡り

2016-11-10 14:03:02 | ゆるゆる旅日記

そうだ 京都、行こう。 - 秋の特別公開文化財巡り

“ そうだ 京都、行こう。 ”は 東海旅客鉄道(JR東海)が1993年から実施しているキャンペーンです
京都へ観光客を誘致するため映像やキャッチコピーを駆逐して京都の風景を紹介しております とくにJRの駅に掲示してあった大きなポスターはインパクトがありましたなぁ
そこで思い立って“ そうだ 京都、行こう。 ”と決めた訳ではないのですが紅葉で混雑する時期の前に訪れてみましょうか

京都定期観光バス
【 秋のイベント特別コース
      秋の特別公開文化財めぐり 】

特別公開ですので平素にはみられない4か所のスポットを巡ります

■東寺 灌頂院
東寺(とうじ)は京都市南区九条町にある仏教寺院
真言宗の根本道場であり東寺真言宗の総本山でもある
「教王護国寺」とも呼ばれ本尊は薬師如来
東寺は平安京鎮護のための官寺として建立が始められた後に嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜され 弘法大師に対する信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として庶民の信仰を集めるようになって現在に至ることはよく知られております
この東寺の境内の西南に灌頂院(かんじょういん)があります 
ここが今日の目的地なのです
普段は門が閉ざされていて中になにが在るのか全く見えません 
人通りも少なく寂しい場所にあります
実際に中の堂は所謂がらんどうで中にもなぁ~んにもないのですよぉ
しかしながらこの場所は重要な行事を行う場所とされており
① 後七日御修法(ごしちにちみしほ): 国家安泰 五穀豊穣 万民豊楽を祈る秘儀
かっては宮中行事でしたので天皇陛下も参加していたそうな
② 伝法灌頂(でんぽうかんじょう): 修業を積んだ弟子に阿闍梨(あじゃり)という指導者の位を授ける儀式です
③ 正御影供(しょうみえく): 弘法大師の命日の法要
この3つの行事の時にのみ使われる場所と言うことになります
 堂の中は 五間四面の正堂及び七間二面の礼堂を一間の相の間で繋いでいる
堂内は暗く厳かに暗闇に浮かぶ夜叉神立像がライトアップされております
像は弘法大師 空海の作と言われ 阿形(あぎょう)と 吽形(うんぎょう)の2体があり
ともにヒノキの一木造り(いちぼくづくり)で 像高は2m前後と大きく特異な表情と蜂が巣食った跡がオドロオドロシイ妖気を放っているようで圧倒されました
もとは南大門に安置されていたのですが門を通る旅人が礼を尽くさないと罰があたったといい現在は夜叉神堂に祀られているのですが今回の特別公開のために灌頂院に移されたそうです
堂内には不動明王像と弘法大師像も公開されており それぞれの像の後方には梵字が映し出されており演出効果満点ですなぁ
さらには京都いけばな協会所属の10流派の家元らによるいけ花も添えられているのです
いけ花の原点は仏前供花だそうです

昼食は 京都東急ホテルで懐石ランチをいただきました 食べ過ぎでした

■京都ハリストス正教会
京都と言えば もっぱら日本の寺院の観光でしょうが 今回は教会がスポットに入っていることで今回のコースを選んだのでした
京都ハリストス正教会は京都府京都市中京区にある正教会(ギリシャ正教)・日本正教会の教会です
生神女福音聖堂は日本正教会西日本主教教区の主教座聖堂であり日本正教会の現存する聖堂会堂のうち最古級の本格的ロシアビザンティン建築による正教会の聖堂である
聖堂の成聖式はロシア正教会から寄付されたモスクワ製の聖像(イコン)30枚が嵌め込まれた聖障(イコノスタス)などの到着と設置をもって1903年(明治36年)に行われたという
教会の中は思ったよりも狭いものでした

■瑞泉寺
なぜ 彼は死ななければならなかったのか…!
瑞泉寺(ずいせんじ)は京都府京都市中京区木屋町通にある浄土宗西山禅林寺派の寺院である 前関白豊臣秀次公の一族の菩提寺です
今から約400年前の時は文禄4年(1959年)8月2日の昼下がり 京の三条大橋西南の河原では世にも恐ろしい悲劇が演じられた
太閤秀吉の姉の「とも」の子として生まれた秀次公は 実子に恵まれなかった秀吉に請われてその養子となり 一時は豊臣を継ぐ関白太政大臣として天下にときめいていたと言う
だがその日 秀次公の一族すなわち4人の若君と1人の姫君 そして側室として秀次公に仕えた若く美しい女性達34人は盛夏の熱気去りやらぬ三条河原の刑場に次々と引き出され刺され或いは首を討たれて命を断った その時の加茂の清流は潜血によって朱に色を変じたそうです
時の関白豊臣秀次公が悪逆の汚名と謀反の罪を着せられ高野山に追放されそして切腹させられた 次いで 一族の公開処刑が三条河原で行われたのです
文禄4年(1595年)自害させられた豊臣秀次の石塔が発見されたことから秀次の菩提を弔うために堂を営むこととなり建立されたそうです
寺内には特別公開された
・瑞泉寺秀次公縁起 : なぜ 彼は死ななければならなかったのか!
天下人豊臣秀吉の甥に生まれ関白にまで就きながら 家臣とともに切腹した秀次 その場面を描いた縁起があります
そして寺の庭には
・秀次公供養塔 : 角倉了以が石を発見した際に石塔の「秀次悪逆」の4文字を削りその上に6角形の無縁塔を建てました
このような経緯から秀次供養塔は「秀次悪逆塚」とも言うようですが現在も碑銘は削られた中空の姿の石塚です
・五輪塔婆姿 : 秀次公の幼児 妻妾たち39人と賜死した家臣10人の五輪の塔
なぜ 彼は死ななければならなかったのか!
豊臣秀次公が悪逆の汚名と謀反の罪を着せられ切腹させられたのは諸説あるものの
・秀次公の愛妾淀の君に秀頼が生まれ実子を盲愛することに豊臣秀吉公からうとまられた という説
・石田三成らの奸計(悪だくみ 悪い謀)によるもの という説
・豊臣秀吉のすすめる朝鮮征伐に秀次公が異を唱えたことによる という説 などなど
かってこの地でおこった悲しい出来事や 高瀬川とともに始まる新しい京の町の記憶をとめている寺院です

 ― ところで瑞泉寺という名前の寺院が鎌倉にもあります
こちらは臨済宗円覚寺派の“錦屏山”瑞泉寺です
“錦屏山”と言う寺号は寺院を囲む山々の紅葉が錦の屏風のように美しいことから名づけられたそうです
この瑞泉寺の境内は四季を通じて様々な花々を楽しむことができますよ
在京していた頃には家人とよく鎌倉を訪れたものでした

■妙法院
妙法院(みょうほういん)は京都市東山区にある天台宗の寺院
本尊は普賢菩薩 
天台宗の他の門跡寺院(青蓮院 三千院など)と同様に妙法寺は比叡山上にあった坊(小寺院)がその起源とされ初代の門主は伝教大師最澄と伝えられている
国宝や重要文化財として
庫裏 : 桃山時代の建築です
庫裏は寺院の台所兼事務所の役割を果たす内向きの建物なのです
豊臣秀吉が先祖のための「千僧供養」を行った際の台所として使用されたと伝えられる豪壮な建物です
龍華蔵(宝物館) : ポルトガル国印度副王信書は1588年にインド半島西側に位置するポルトガル領ゴアのインド副王から豊臣秀吉に宛てた外交文書 鮮やかな文様の文書です
羊皮紙製で出来ているのだとか
しかしながら京都国立博物館に寄託されており特別公開の時に見ることが出来るのはレプリカだそうです
大書院 : 大書院と玄関は1619年に中宮東福門院入内の際に建築された女御御所の建物を移築したものと伝えられております
木造普賢菩薩騎象像 : 本堂(普賢堂)本尊です

今回のツアーは 「京つけもの 西利」に立ち寄ってお終いです
暑からず寒からずのまずまずの空模様の行楽 徒歩が多くやや疲れ気味でJR京都駅から新幹線に乗り込みました
(2016/10/31)