Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

京都 大原 三千院 ♪ 青苔と同化してみましょうと

2011-09-23 08:39:23 | ゆるゆる旅日記
♪♪京都 大原 三千院
恋に破れた 女が一人
結城に塩瀬の 素描の帯が
池の水面に 揺れていた
京都 大原 三千院
恋に破れた 女が一人 ~ ♪♪
1966年(S.41)に デューク・エイセス(いずみたく作曲)の歌でヒット
 そこで 秋の連休は京都定期観光バスで「比叡山と大原三千院」を巡ることに (まぁあまり関連性はないのですが 前々から行ってみたい処でしたので)
※ 比叡山延暦寺
世界文化遺産の比叡山延暦寺は最澄により開かれた天台宗総本山 法然・日蓮・親鸞・道元などの高僧を輩出したのです 山内は根本中堂を中心とした東塔をはじめ西塔(釈迦堂)・ 横川(横川中堂)の3つのエリアに分かれております したがって「延暦寺」と言う「寺」はないのです 諸堂めぐりのシャトルバスが走っております
根本中堂は以前訪れたことがあるので 今回はササッーとついて廻るだけ
奥比叡ドライブウェイで峰道展望台から琵琶湖を望みます 前回の比叡山観光では眼下の大津のプリンスホテルに泊まったことを思い出しました
目指す大原まではBusで40分程の田舎の路並み もう稲刈りが終わっておりました
※三千院
最澄が比叡山に根本中堂を造営した時に建てたお堂を現在地に移したものであるそうな
苔庭が眼に優しいのです 紅葉の頃にはさぞかし趣がありましょう
宸殿の柱に「等持定理青苔地、円覚観前紅葉林」と書かれた伝教大師の言葉があるが
「 修業僧は紅葉を見 青苔に接して 紅葉と和し 青苔に融け 一枚の散る紅葉を青苔とが一つになって同化し 自分の心にとけ込んでいく心境づくりをするものであります 」と言うことなのです ウゥ~ムそのような気持になってきましたぞ
往生極楽院の阿弥陀三尊像は国宝です 中尊の阿弥陀如来は来迎印を結び 右の観世音菩薩は往生者を蓮台に乗せる姿で 左の勢至菩薩は合掌し 特筆すべきは両菩薩共に少し前屈みに跪く「大和坐り」であることです
※勝林院
呂律の寺・聲明の寺です 声明梵唄修業の僧が集まり院内の坊として宝泉院 実光院などが栄えた
来迎院は声明発祥の地であるそうな 声明とは日本仏教の儀式や法要で僧の唱える声楽のことである 呂律は もともと中国から伝わった雅楽の言葉で「りょりつ」で言葉の調子を意味している「呂旋(りょせん)」は長音階に「律旋(りつせん)」は短音階に相当するのだとされます
呂(りょ)と律(りつ)と言う音階が合わないことを 《 呂律が回らない 》の語源なのだそうです
そしてこの勝林院は 法然上人を招いて浄土教について論議した《 大原問答 》の証拠堂でもある 来迎橋の近くには 法然上人腰かけ石 があります
すぐ近隣には 平清盛の娘建礼門院が安徳天皇と平家一門の菩提を弔い阿波内侍と余生を送った寺である寂光院があります 来年のNHK大河ドラマは平清盛ですが あまりの暑さに負けてしまい失敬してしまいました
京都盆地の暑さのなかでも 路々にはきっちりと薄の穂が揺れております 初秋なのですなぁ
奥比叡ドライブウエイの土産物屋で 「ガン封じ」の携帯ストラップが眼についた 無病息災で六瓢箪である 家人が『こっちじゃないのぉ!』と「ぼけ封じ成す守」の茄子のストラップを ハイハイわかっておりますよ!とふたつとも購入する これで大丈夫です 多分!
そう言えばいつぞやは“岩船寺”では足腰に良いとされる可愛いミニチュア草鞋のお守りを買いましたなぁ
机の引き出しの中にどぉ~んどぉ~ん増えていきそうです
      
                                青苔と同化できた心境になりました

9月の 私の本棚 (9月に購入した書籍・CD・DVDなど)

2011-09-17 06:32:10 | 私の本棚
風を見にいく  椎名 誠  光文社  11/08/30
逃亡医  仙川 環  祥伝社  11/08/10
地球でデート! 旅を愛するふたりに贈る、究極のラブトリップ26選  A-Works編集  A-Works  11/06/28
老後は都会で 「刺激」と「変化」の中でイキイキと生きよう  山崎武也  PHP研究所  11/08/19
作家の愛したホテル  伊集院 静  日経BP社  09/11/23
死ぬ気まんまん  佐野洋子  光文社  11/06/25
神も仏もありませぬ  佐野洋子  筑摩書房  03/11/15
役に立たない日々  佐野洋子  朝日新聞出版  08/05/30
法然入門  熊沢敏之  ちくま新書  11/08/10
池上彰の宗教がわかれば世界が見える  池上 彰  文春新書  11/07/20
水が世界を支配する  スティーブン・ソロモン  集英社  11/07/31
我が異邦  藤谷 治  新潮社  11/08/30
国防論  小林よしのり  小学館  11/09/05

DVD  ツーリスト  監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク  ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント

寿命は世界一!なのかしら

2011-09-11 15:53:21 | のんびり歩いて
近隣の医療機関が作成したカレンダーにあった気になるフレーズがありました
“ 寿命は 世界一! ”日本人はなぜ長生きか?
【 長寿要因のひとつは
それは《遺伝的要素》
無駄なカロリー消費を抑える 短い手足
紫外線に強い 褐色の皮膚
内臓脂肪を貯めやすい 長い胴体
“日本人を含むモンゴロイド”は
長寿に適した遺伝子を持ち
北極圏からアマゾンまで生き残れたのです 】
~ そうなのかなぁと思いましたが

6月12日に放映された NHK特集「あなたの寿命はのばせる」、“長寿遺伝子サーチュイン発見” を見直してみた
その概要は;
 【 老化の原因の大きな要素は ミトコンドリアの弱体化と免疫細胞の暴走にあると言う
どちらもそれ自体の劣化つまり老化が原因なのだ
ミトコンドリアは 細胞内のエネルギー工場であり それが数多く活発なら身体も若々しく活動できるのですが 老化すると活性酸素を多く出すようになり 身体を傷つけていくのです
免疫細胞も老化すると敵味方の区別が出来なくなり 正常な細胞を攻撃するようになるのです その標的になりやすいのが血管内の細胞で 年をとると動脈硬化が起こりやすくなるのだと言う
ご存じの活性化酸素や抗酸化作用の解説も交えなかなか勉強になりました
それでは長寿遺伝子をスイッチオンする方法とはなにか?
それは“カロリーを制限すること”であると言うのです
従来から言われていた腹八分目を心がけることだと言うのです
そしてこの長寿遺伝子の正体は? それはサーチュン遺伝子と呼ばれているもの
サーチェン酵素は老化促進の原因を抑制するのだそうである
それは「レスベラトール」と言う「赤ブドウ」の中に存在する成分で アメリカではサプリメントとして流通しているとか 本邦でも市販されているようです】
この概要をもう一度整理すると;
長寿遺伝子は普通に生活していても 眠った状態で働くことがない
長寿遺伝子を活性化させる方法は
Ⅰ.食事のカロリー制限 !です
摂食量を7割に減らすこと
摂食カロリーが少ない状態が持続すると 細胞内にあるエネルギーを作り出すミトコンドリアからNADと言う物質を放出 この物質が細胞の核に入ることで 長寿遺伝子に刺激を与え活性化する 次に
Ⅱ.レスベラトールを摂ること ! です
の2点である
 それでは長寿遺伝子が活性化すると どうなるのか?
ヒトは健康を維持していくために 絶えず細胞の生まれ変わりが行われている
ところが細胞が分裂出来る回数は決められており これは細胞の染色体末端にあるテロメアDNAと言う物質の長さによって決まる テロメアDNAは 細胞分裂の度に短くなっていき 最終的には細胞分裂が出来なくなる こうなると細胞がどんどん死滅していき つまり老化してしまう 
細胞がすべて死滅すると最終的には寿命を迎えるので テロメアDNAは「生命の回数券」と呼ばれる
つまり長寿遺伝子が活性化されると このテロメアDNAを保護する作用が働き 細胞の死滅を防ぐことで 老化を防止することになる
 難解ではあるが 長寿寿命についての理解度合いはワシのような近頃とくに気掛かりな「ウスラボケ頭」ではこの程度であった
さて 赤ブドウと言えば ワシはほぼ365日 赤ワインをがぶ飲みしているのだが! 
食事量は9割かなぁ!と言えども最近は食指があってもあまり食べれなくなっているのだが 
まぁこれでは“健康寿命”を短めているのか どうも劣化が気になるこの頃なのです
     
 ワシには塩分制限は難しいのですが        染色体(左)とテロメア(右) Wikipediaより転載

時は流れて 望郷の念はありしか

2011-09-05 06:39:51 | のんびり歩いて
 “ ようこそ秋田 おかえり秋田 秋田で元気に! ”の小冊子が同封された【 ようこそ秋田移住促進会議 】からの郵便物が届いた
これは 秋田県からの営業委託を請けて活動している所謂非営利の民間団体からのようである
秋田県は年間1万人ずつ減少を続ける人口問題が難問のひとつになっているのです いわゆる過疎化なのでしょう
そこで 秋田県の出身者の帰郷を促進し地域活性化を図ろうと言うのであろう
この促進会議の会長は荒谷紘毅さんという方で なんと高等学校昭和38年卒であるからワシと同級生なのだ
そこで定年退職世代のシルバーエイジに送りつけたのであろうか
 《 何処そこ出身である 》…この何処そこ出身の定義が難しいといつも思うのだが 一般的には生まれまれ育った土地と言うのであろうか
そういえば 秋田で生まれて高等学校を卒業するまでの17年間を家族とともに生活したのであるから秋田出身であると言えるのかもしれない
あるいは東京での大学生活そして卒業後の研修期間は 人生のかなり長い時間を費やしたのだから 東京出身と言えなくもないのかと
そして独立した生活を送った25年間の千葉県もまた出身地と言えなくもないだろうかと
 青雲の志を胸に世界に活躍の場を求めた者に 出身地があるのかないのか或いは必要なのであろうかとも思うのだけれど
まぁ現実的には秋田に移住することは有り得ないし 余程の機会がなければ訪れることもないだろうなぁ
 鮭の母川回帰率は1%に過ぎないと言う
ヒトも皆 出身地と言うより 故郷とか古里といったものを『 懐 』のなかに密かに大事に暖めているのであろうか
 

 
    子どもの頃ワシもこの中の独りであった 笛と太鼓のリズムはサンバのように思えたのでした

大阪の夏は暑いのです

2011-09-03 16:32:26 | のんびり歩いて
 第63回の学会学術講演会に参加するために 先月に続いての大阪へ出掛けた この夏2度目である
学会場は 大阪国際会議場と隣接しているリーガロイヤルホテルである
 この学会は例年は春の気候の良い頃にあるのだが 東日本大震災のための電力供給の不確実さと放射能による影響を危惧して 予定されていた東京会場から急遽夏の大阪へ会場と日程が変更されたのである
しかも 月曜日~水曜日という平日の日程になってしまった
震災の影響はこんなところにもあるのです
 ワシはこの学会が認定する専門医であるため 認定資格を維持するためには研修が義務付けられていることから 参加シールを取得する必要があるのだ それだけでの目的ではないのだが参加している人たちはその殆んどがワシよりも若いのだから 刺激的でもあるのです このことに意味があるのでしょうか
 興味を持って見聞したのは 子宮頸がん検診におけるHPV(ヒトパピローマウイルス)検査についてであり 細胞診・HPV-DNA検査併用検診が高精度化して中等度異型性以上(CIN2+)の検出率抜群に向上してきていることに進歩を感じた
併せて子宮頸がん予防ワクチンの有用性と普及についてはなるほどと思うところがあった
子宮頸がんの主要原因ウイルスHPV16型および18型感染を抑えるワクチン「サーバリックス」の臨床応用は数年前を考えるとまさに著しい進歩であろう
しかしその普及に関して言えばいちばん必要とされている若年者の受診率が15%にも満たないことが課題であろうか
 それにしても暑い!!
 先月にも増して大阪の暑さは特別なように思えるのだが 大阪は大阪湾に面してはいるものの風が抜けないのかも知れない ヒートアイランド現象もあるのだろうか
まぁそれだけが要因ではないのだろうが 大阪は8月の平均気温が沖縄を上回り日本一になったこともあるそうな
あまりの暑さにヘロヘロと負けてしまい ふたつ早い新幹線で帰ることに
着いた広島も暑い!
が 少しだけ違うような
広島は比較的たくさんの緑りと河川のせいだろうか と思う

   学会会場の 大阪国際会議場と堂島大橋   学会会場のリーガロイヤルホテル

“お盆休み”は あるのかしら

2011-09-02 19:33:09 | のんびり歩いて
 今年も“ お盆 ”がやって来た
毎年8月が近ずくと飛行機の切符の予約と8月17日の勤務を休むための届出を忘れないようにしなければならないのだ
 “ お盆 ”は仏教用語の「盂蘭盆」の省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれている 盆とは文字通り 本来は霊に対する供物を置く容器を意味するため 供物を供え祀られる精霊の呼称となり 盂蘭盆と混同されて習合したのだと言う説もあるらしい
 伝統的には 旧暦の7月15日に祝われたのだが明治6年1月1日のグレゴリオ暦いわゆる新暦の採用以降は 旧盆は旧暦7月15日で東京・横浜の旧市街地や函館や金沢など そして新暦8月15日に月遅れの盆 旧盆で行われるところが多い
 ワシが生まれ育った土地では お盆のお供えは蓮の葉にナス・きゅうり・米を混ぜたものであったような微かな記憶がある
そして「 精霊馬 」と呼ばれるきゅうりやナスに折った割り箸を脚に見立てて差し込んで作った牛や馬を配した記憶はわりに鮮明である きゅうりは足の速い馬であの世から早く家に戻って来れるように またナスは歩みの遅い牛でありこの世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように また供物を牛に乗せて持ち帰るのだそうな
子どもの頃は その意味もよくわからないのに造るのが面白かった
まぁいろいろな地方の風習が残っているのだろうか
 ところで新暦8月15日前後は平日であってもかなりの人が「 お盆休み 」となる
土曜日曜をはさんでの連休をとって 夏のG.W.のようになり あるいは年末年始のお正月休みのようになり 観光地などは“ 繁忙期 ”の特別料金になるところもあるらしい またしても“民族大移動”なのです
 ワシのお寺は毎年きまって8月17日に「施餓鬼会」の法要があるので墓参に出掛けることになるのだがお盆休みと言うわけにはいかないのです
千葉までの日帰りは加齢とともに難儀になってきたが 帰って来るとなんとなく安堵するのだ “ 今年の夏が終わったなぁ ~”と
今年も“ お盆休み ”はなかったけれど きっとよい季節を過ごしているのです

    大巌寺本堂         大巌寺本尊