噂の女 奥田英朗 新潮社 12/11/30
大人の流儀3 別れる力 伊集院 静 講談社 12/12/10
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 水野敬也 飛鳥新社 12/12/13
中国人が死んでも認めない 捏造だらけの中国史 黄 文雄 産経新聞出版 12/10/07
「大発見」の思考法 iPS細胞vs.素粒子 山中伸弥 益川敏英 文春新書 11/01/20
生きていてもいいかしら日記 北大路公子 毎日新聞社 08/01/25
頭の中身が漏れ出る日々 北大路公子 毎日新聞社 10/03/05
やがて可笑しき老年期 ドクター井口のつぶやき 井口昭久 風媒社 12/12/20
一度は使ってみたい季節の言葉 長谷川 擢 小学館 00/06/20
そば屋幻庵7 かどたひろし リイド社 12/12/11
東京での研修は 東京都庁にほど近い新宿NSビルのスカイカンファレンスルームを会場に2日間の日程でぎっしりと講義が詰め込まれているのだ
“ 勉強せぇ~よ!”と言うことなのです 古希を前の手習いです
夜は昨宵のH氏がまた付き合ってくれますのでJR有楽町駅で降ります
銀座の夜はあいかわらず人通りが多い 西銀座の年末ジャンボの売り場には長い列が出来ております
銀座ミキモトのビルの前には例年のように大きなクリスマスツリーが人目をひきます
携帯で写真を撮るひとが大勢です 東京は絵になるところがたくさん有るのです それが都会なのでしょう
明日の日曜日は国会議員選挙の投票日 銀座4丁目の交差点では選挙の宣伝カーの上でM党が絶叫しています ワシは不在者投票を済ませてきたのです
今宵の酒肴はH氏の郷里である尾張名古屋の酒と料理の店「 蔵人厨 ねのひ 」の銀座店でいただきました
この「 ねのひ 」とは 奈良朝の頃から正月初めの「 子の日 」に野山へ出でて小松を根引き和歌を詠んで長寿延命を祝うという宮人達の雅ゆかしい風習があり このめでたい由来によるものだそうです
H氏が現役時代のM研究所のK女史も同席してくれましたので昔話しに花が咲きましたなぁ H氏が定年退職してからもう随分経ったのです
閉めでいただいたのは 純米大吟醸【 ばくはつ娘 】いやぁ~!クセがなく美味しく飲めました
爆発することなくホテルへ帰って今夜も【 爆睡 】
明日もう1日新宿まで行きます
研修のために江戸への出張である
ホテルのイルミネーションが綺麗なのでさすが東京と思ったらクリスマスなのでした
夜はH氏と一献酌み交わす約束があり 東京駅で車を待つ
東京駅は98年前の1914年( 大正3年 )の開業 関東大震災では耐えたが終戦直前に米軍の空襲で炎上し 67年ぶりに復元工事が完了したばかりである
写真を撮っている人たちが大勢なのです
広島より暖かいなぁと思いながら約束の場所へ向かう
創作家庭料理「 御 燗 」OH! KAN! は 一ツ橋の日本教育会館の地下に在る
教育会館の地階が居酒屋 と言うのも興があります
暖簾の前には 今宵も秋田犬が待っている よく出来た人形である
女将のSさんが秋田出身であり 酒肴は“ 秋田料理 ”を供してくれるのだ
女将の秋田訛りが心地よい響きですよ ずう~っと訛っていて欲しいものである
この夏の研修の際にH氏に連れてきていただいてすっかりお気に入りになっての再訪なのです
“ 秋田料理 ”を詠っているだけに「 ハタハタ 」がでてきました
《 秋田名物八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ 能代春慶 桧山納豆 大館曲げわっぱ~ 》と秋田音頭の最初に出てくるハタハタである
ハタハタの語源には諸説があるが「 霹靂( はたはた・へきれき )」は雷のことだそうな
冬の雷は日本海特有のもので 日本海の熱と冷たい季節風の大気の乱れで発生し 雪も降り始めるのだ
風雪を伴った雷が鳴り響き 海が荒れて海水温が下がるとハタハタは接岸してくる
ハタハタは【 霹靂神( はたはたがみ )】の使者なのだ
したがって漢字では神の魚【 鰰 】と書く
ハタハタの商品価値を上げているのが卵巣である ワシが生まれ育った秋田では「 ぶりこ 」と言うのです 「 ぶりこ 」無ければ値打ち半減なのです ハタハタの世界でもどうも ♂ は肩身が狭いらしい
H氏と酌み交わす盃は またしても充分量をいただいてしまいました
【 サザンカ 】
サザンカ / 山茶花 はツバキ科の常緑広葉樹
秋の終わりから 冬にかけての寒い時期に花を咲かせます
植栽された園芸品種の花の色は赤や 白や ピンクなどの様々ですが 我が家の庭先でもこの時期になると寒さに震えながら花をつけてくれます
漢字表記の山茶花は 中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来しており サザンカの名は山茶花の本来の読みである「 サンサカ 」が訛ったものらしい
さざんか ですぐ思い浮かべるのは唱歌『 たきび 』です
かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
「 あたろうか 」 「 あたろうよ 」
きたかぜぴいぷう ふいている
『 たきび 』と言う唱歌が初めて発表されたのは1941( 昭和16 )年 作詞は巽聖歌 作曲は渡辺茂です
当時 この曲はやがて歌唱が禁止されたそうです
時局がら贅沢である!と 落ち葉も燃料になるので集めて燃やせば風呂も沸かせるということなのだそうな
そして現代 都会はおろか 田舎でさえも たき火は憚れるのですなぁ
温室効果GASの排出!と
そしてまた思い出すのは 1982年大川榮策の演歌『 さざんかの宿 』
カラオケで「 お父っつぁん 」たちが絶唱( 絶叫? )していたのでしたなぁ
それを思い出すワシもまた「 お父っつぁん 」なのでしょう か
『 鉄道ファン 』のことを “ 鉄キチ ”とか“ 鉄ちゃん ”などと呼称していたのは昭和40年代であったでしょうか
“ キチガイ ”と言われてもなぁ “ ちゃん ”の方がまだ可愛いかなぁ と思うのですが
ワシもまた 幼い頃は《 鉄道大好きの子ども 》であった もっとも蒸気機関車の時代のかなりレトロのファンでしたでしょうか いわゆる《 汽車 》の時代なのです
秋田駅のはずれに在った《 ターンテーブル 》での方向転換や 駅構内の入れ替え作業や連結作業を見ているだけでも飽きないでうっとりと時間の経つのを忘れるほどであった
土曜日の午後 勤務先からの帰路JR大野浦駅の待機ホームに“ 清盛マリンビュー ”が3両編成で停車しているのが楽しい
本来はJR西日本が広島~三原間を山陽本線・呉線経由で運転している臨時列車で“ 瀬戸内マリンビュー ”なのである
全線電化の路線を今では珍しくなった【 気動車 】が走行するのが また楽しいのです
このマリンビュー号のヘッドマークには「 ひろしま清盛 」そして 浮き輪とオールの代わりに【 杓文字 】が
NHK大河ドラマ『 平清盛 』の連動企画として この地にゆかりが深いことからマリンビュー号はJR宮島口駅まで運転区間を延長し その名も“ 清盛マリンビュー ”なのである 車内はレトロ調で趣きがある
TVドラマは低視聴率を呈したそうであるが 今年の宮島観光はそこそこに賑わったらしい
NHK大河ドラマによる相乗効果が大きく その誘致には熱がはいるのだとか
来年の大河ドラマは 綾瀬はるか主演の『 八重の桜 』である 主人公新島八重の夫は同志社大学を設立した新島襄でした
はたして来年の視聴率は如何になりますやら