Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

卒寿は 江戸前で

2012-01-30 16:05:33 | のんびり歩いて

義父が満90歳の誕生日を迎えた

卒寿である旧字体の卆は縦に読むと九十になることから卒寿と云われている

長寿のお祝いは本来は数え年で表すのだがまぁ90歳にもなるとそのへんはなんにしてもお目出度いと言うことでお祝いの会を持ちましょうということになった

舞台は広島から東京である

誕生日のその日が大相撲初場所の初日であることから大相撲観戦をプレゼントなのです

どうにか升席がとれたのだ

(なま)の大相撲をみるのは初めてであるが両国国技館に入るのも初めてなので大相撲ファンならずとも興味津々でした

中入り後の後半戦から見たのですが取り組みは実にリズミカルに進行するように工夫されていてあまり飽きることがなかった

途中から満員御礼の垂れ幕が降りてきましたが不祥事続きで人気に陰りが出てきているのだがやはり初日は賑わいがあるのだろう

伊勢の里が勝ちました琴奨菊はいまひとつ元気がないのか

がんばれニッポン!

 打ち出しの太鼓の音を背に近くのホテルで小宴です

久々にバースディケーキをいただきました

翌日はTOKYO SKY TREEの近くまで行って見上げて来ましたもう少しで完成です

最高高さが634mで自立式の電波塔としては世界一の高さになり全建造物でもアラブ首長国連邦のドバイに在るブルジュ・ハリフィ(828m)に次ぐ世界第2位の高さなのだとされる

5月のオープンは予約がいっぱいなのです

東武伊勢崎線業平橋駅は「とうきょうスカイツリー駅」に変更されるのです

あ、「神谷バー」がまだあります創業者の神谷伝兵衛さんが考案した“電気ブラン”を味わったことがありましたブランデー・ジン・ワイン・キュラソーそして薬草が配合されたもので材料の詳細や配合の割合は今でも秘密なのだとかおよそ100年の歳月が流れているのです度数は30若かったから飲めたのでしょう

浅草は金龍山浅草寺でお参りをしましょう浅草観音あるいは浅草の観音様の通称で本尊は聖観音菩薩で秘仏なのです

そう言えば家人とほおずき市や歳の市の羽子板市に遊んだことを思い出しました

今日は祝日で成人式なのですそのせいか仲見世通りは大混雑です

せっかく来たのですから「並木の藪蕎麦」でお昼にしましょう

この店はいつもながらの盛況で30分は待ちましたでしょうか

「ここのソバを食べずして江戸(東京)のソバを語るなかれ」とまぁなにかの書物に書かれておりましたが“江戸前ソバ屋の原点”だけあってもりそばのソバ汁の濃厚さは懐かしく思わずウ~ムと

ところで藪蕎麦の発祥地は“団子坂蔦屋(つたや)”とされその周囲に竹藪が多かったので「藪」と通称されるようになったそうである

藪蕎麦の御三家の特徴は

<かんだ藪蕎麦>注文すると大きな声で注文の口上を言ってくれるのが心地よい響きである元気をもらうようで好きですなぁ

<池之端藪蕎麦>上野広小路から入った鈴本演芸場の近くで下町の雰囲気か環境はあまりよろしくないのですよ

そしてこの<並木藪蕎麦>きりりと辛いつけ汁は懐かしささえ感じたものでした

平日の昼下がりに熱燗でも頼んでゆっくり楽しみたいところですがまぁ叶わぬ夢物語かなぁ

帰路は偶然なのですが最近就航したばかりのボーイング「787」型機でした

義父は喜んでくれたかしら ワシには懐かしい想い出の“江戸前”でしたが~!

 

  

 

                

 

 


シンガポールの夜は更けて そのⅡ

2012-01-29 15:45:15 | ゆるゆる旅日記

ヒトの記憶はこれ程までにも脆く曖昧なものであったものかと思うと寂しくも些か恐ろしいものがある

1978年と言えば確かに大分以前のこととは言え人生の軌跡のなかではかなり大きな位置を占めているのだが

その年『6th Asia Oceania Congress of ENDOCRINOLOGY』学会に数名でSingapore を訪れている

私の担当した演題は「Determination of Estrogen in Pregnancy Urine by Latex Agglutination Inhibition Reaction 」であり大学院を終えたばかりで国際学会には好んで出掛けていた時期でもある所謂血気盛んな年代であったのか

同行のリーダーは当時のY助教授であり米国留学の経験もあり英語が堪能であったそのせいか安心して(?)なんども国際学会に出かけることができたのであろうか

学会中はやはり緊張のためか余裕がなかったのかその土地の名所旧跡は行きそびれてしまうのが常であった

 Singapore と言えばどうしても「昭南島」の呼称を思ってしまう

実際に前回訪れた30年前にはMerlion Park の近くにあった戦勝記念碑()のあたりで反日デモのグループにBusが取り囲まれた記憶がある今はそこまではしないだろうが

 どうしてもMalaysia からSingapore を見てみたいのだ

そこでマレー作戦の山下奉文中将がアーサーパーシヴァル中将に『イエスか ノーか』と迫ったとされているジョホール・バルJohor Bahru へ出かけた

ジョホール海峡はコーズウェイJohor-Singapore Causeway1,056m)によって結ばれている

コーズウェイの両側には料金所と国境検問所があり出国審査を受けてからコーズウェイを渡り入国審査を受ける

このコーズウェイは道路のほかにマレー鉄道そして水のパイプラインが通っているのです

水のパイプラインは3本ありそのうち2本でMalaysiaからSingaporeが原水を買い 1本で上水道をMalaysiaに売っているのだそうな

Busで走っていると橋のようだが土手道なのである

  ところで高低差の少ないSingaporeの国土では水源が極めて乏しいため Malaysiaから原水を購入しているが必ずしも良好な関係とは言えない隣国のMalaysiaが「水の価格を100倍に上げる!」などと要求されているらしい

その解決策として日本の逆浸透膜を使った高度濾過技術を導入して国内の下水を再処理して飲用水にも利用可能とする計画が進行しているそうな オォ!日本もやるではないか!

“石油が無くてもヒトは生きていけるが水が無いとヒトは生きていけない”のだ

 旅程も時間とともに遥か若い頃にいちどだけ訪れたSingaporeの断片的な記憶の一部がチラチラしてくる

ボケまくっているのをのだけれど… 

D.F.C.免税店からオーチャード・ロードOrchard Rd.をブラブラ歩いてSingaporeのお土産でも

オーチャードとは果樹園と言う意味もあるらしく街路樹は背が高くさすがに赤道直下の街である

30年程前に当時のリー・クアン・ユー首相が提案してこの地域を一大商業ゾーンに計画したのだそうな

ガーデン・シテイと言われるだけあって緑が多くそしてゴミが落ちていない

なによりも魅力的なのが街中にあの眼に汚い看板広告がひとつもないことである

Orchard Rd.の中心にはシンガポール高島屋S.C.があり紀伊國屋書店まであるのです

そこで発見!おぉそうだった!

 隣にあるホテルMandarin Orchard Singapore こそ学会のときに宿泊したホテルなのでした

大きくなってショッピング・モール「マンダリン・ギャラリー」オーチャードウィングとよりモダンな造りのメインタワーの2棟からなっている

暑さに負けてヘコヘコし懐かしの探索はここまででした

 Singaporeで話される英語は独特のアクセントを持っておりシングリッシュSinglishと呼ばれる現地のマレー語・標準中国語・福建語が混じった英語である

そのためにではないのだろうけれどもまたしてもなかなか会話がスムースにいかないのだが今回の宿泊先のIntercontinental Singapore(Bugis Arab St.)はスタッフが皆優しくて殆ど日本語で通したのですが分かろうとしてくれるのが嬉しいのでした

 

      


1月の 私の本棚 (1月に購入した書籍・CD・DVDなど)

2012-01-23 06:43:16 | 私の本棚

蕎麦通・天麩羅通  坪内祐三  廣済堂文庫  11/12/01

蕎麦屋酒 ああ、「江戸前」の幸せ  古川 修  光文社知恵の森文庫  11/12/20

大日本オサカナ株式会社  椎名 誠・東海林さだお  朝日文庫  12/01/30

金魚のひらひら  中野 翠  毎日新聞社  11/12/25

ダーティ・ママ、ハリウッドへ行く!  秦建日子  河出書房新社  11/12/30

下流社会 第3章 オヤジ系女子の時代  三浦展  光文社新書  11/12/20

どはどぶろくのど 失われた酒を訪ねて  本郷明美  講談社  11/11/17

いま本当に行くべき見るべき世界遺産111  別冊宝島  宝島社  12/01/13

平家物語 マンガとあらすじでよくわかる  関幸彦  実業之日本社  11/11/19

老いを楽しむ習慣術「しなやかな心」のつくり方  保坂 隆  朝日新書  11/12/30

 

CD 1969 由紀さおり&ピンク・マルティーニ  EMI


シンガポールの夜は更けて

2012-01-22 16:13:47 | ゆるゆる旅日記

【世界三大がっかり】は シンガポールのマーライオン、コペンハーゲンの人魚姫の像、ブルユッセルの小便小僧と言うことになっているようである

昨年訪れたドイツ・ライン川のローレライも 負けず劣らずの【がっかり】でしたが きっと次点でしょうか

 今季も寒さが厳しく 年末年始は暖かいところで過ごしたいものと決め込み 休暇の時間を考えるとSINGAPOREでしょうと言うことになった

【世界三大がっかり】のひとつをクリアーしましょう と言うことです

前日も勤務先でのカンファレンスがあって遅く帰宅 慌てて鞄に夏服を詰め込んだので用意周到とは言えない状態で空港へ コートの下は夏服なのです

深夜便は疲れることが分かったので 今回は往復とも日中の移動である 日程の都合上で中国乗り継ぎのコースを選ばざるを得ないのだ

12/30 9:20 広島空港発の中国東方航空で上海のPU DONG空港で乗り継ぎ時間を費やす

18:30 シンガポールのCHANGI空港到着 時差はちょうど1時間である 時差ボケがないのが嬉しいのだ

ホテルはCMで話題のホテルを敢えて避けて INTERCONTINENNTALホテルを4連泊としたのだが 落ち着いた雰囲気でこれは大成功であった

12/31 シンガポール定番半日市内観光は スリアリアマン寺院、ウェットマーケット、佛牙寺、マーライオンパーク、ラッフルズ卿上陸地点をバスで廻る 

昨日から乾季にはいったので暑い! 外気温はナント32℃である

午後は トライショーでシンガポールの街めぐりです 輪タク いわゆる人力自転車サイドカーと言ったものでしょうか スピーカーで日本語の演歌「北国の春」が流れます サーヴィスなのですが妙にマッチしていたのが不思議でした

夜は ナイトサファリ観光です なんで動物園があるのかしら などと思ってはいけません

これが案外よくできていたのでした アニマルショーと日本語によるトラムカーのコースです

1/1 ゲートキーパーやホテルマンがA HAPPY NEWYEARと声をかけてくる おおそうだった!新しい年になったのでした 今年は穏やかなそして健康でありたいものです

午前は ジョホール・バルJohor Bahru観光へ マレーシアMalaysiaへの《外国旅行の外国旅行》です もちろんパスポートと出入国カードが必要です

コーズウェイをバスで超えてマレーシアへ入るとなんとなくイスラム世界なのです

アブバカモスクとヒンズー寺院 そしてマレー村へ マレー人はインド人や中国人に押されてマイナーになってきているようである

1/2 午前中は セントーサ島観光です スカイタワーに上ってシンガポール本島のリバーサイドを見渡します

アンダーウォーターワールドいわゆる水族館とドルフィンショーを見てもどります

午後は 旅の思い出になにか自分にご褒美の買い物にぶらぶら歩きを

そう言えばシンガポールには一度来たことがあるのです

1978年に『6th Asia & Oceania Congress Of ENDOCRINOLOGY 』学会に出席して Determination of Estrogen in Pregnancy Urine by Latex Agglutination Inhibition Reaction 」の演題の発表をしたものでした 若さで光り輝いていた頃なのです そのわりには記憶が有りません ボケを家人に窘められましたが困ったものでした

オーチャード通りを歩くと「伊勢丹」「高島屋」の日本のデパートがあり その隣にマンダリンホテルが そうでしたよ!このホテルに宿泊したのでした ほんの少しだけでも記憶が残っておりヤレヤレでした

1/3 帰路は同じ方法で20:10 広島空港着です

きっぱりと冷気が包みます

忘れ物は 夜景を眺めつつ「シンガポールスリリング」を賞味することでした