田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

本『捨ててこそ空也』梓澤要(あずさわかなめ)

2022年07月26日 | 趣味・本

空也:平安中期の代表的庶民宗教者。

僧名は光勝(こうしょう)。

出自については不明であるが、

皇統から出たという説がある。

ということで、

著者の梓澤要さんは、

空也を天皇の御子として書いてます。

 

嫉妬のような悪感情は怖いものですね。

 

五宮(空也)は、

醍醐天皇の皇子であるのに、

他の皇子が皇太子になってしまったことから、

母親は感情を高ぶらせ、

高殿の縁から我が子を放り投げ、

骨折させるなんてことを、

するのですよ。

 

その後遺症で、

五宮(空也)の左ひじは長いこと、

ねじれたままになってしまうのです。

文庫で500ページ以上の大作で、

仏教の教えが沢山詰め込まれているのですから、

理解が難しい本でもあります。

 

自分を捨て、

他者の利益の為だけに生きていく空也。

 

その空也は、

法然より200年も前に、

念仏の教えを説いた仏教者だったとのことです。

 

ひじの曲がりが治ると共に、

母親への、

恨みつらみが消えていくところ。

 

ねじくれて凝り固まっていたのは、

ひじではない、

わが心だったようだ。

 

この辺りも心に染み入りました。

 

生き生きと描かれている登場人物の、

頑魯・道盛・草笛・実頼・猪熊らが、

読後も、

私の中で生きている感じです。

 

Keiさん、

良いご本の紹介有難うございました。

理解はできなくも、

気高くなるような本ですね。

 

今読んでる本も500ページ超の本です。

今度は科学ですので、

またまた理解不能になるかもですが、

本はいいですね

 

 

コメント (11)
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