
少しジョギングして河口に向かう途中、しゃがんで樽を囲んでいる人たちがいる。樽の中味は貝の塩辛
で食事中。画像は食事じゃないがよく似た風景。街の中を徘徊しているうちに魚醤の臭いを身に付けてしまい、四六時中、臭くってたまらない。エーゲ海のサントリ-ニで、急勾配の坂を上る時のロバの糞を身に付けたの同じだ。着てるものを捨てるしかない
。海辺の漁村も山中の村も家に窓があっても、外枠だけで、中は土間。窓に乗り出して茶碗抱えて飯を食らう少年。ベトコンの映像を思い出す。ファンティエットはサイゴン(ホ-チミン)から車で5時間、200KM以上。夜道は今は霞んでいるだろうか、ずっと満天の星
を眺めての移動は一生の素晴らしい思い出になった。ハノイまで繋がる国道は米軍の戦闘でまだ至る所に大きな穴を残していた。門戸開放から間もなかったから、地方はまだ何もかも昔のままだったのか、ヴェトナムすげ笠は市場で邦貨50銭だった。 続く




「新島のくさや」、「琵琶湖の鮒寿司」かなあ?。
それまでくさやの干物を焼いて日本酒を飲んだことはあったけど新島へ渡る機会があって現地で食べたものは物凄く臭く感じた。マズイと言う訳ではないがまあ余り食べたくも無い代物だった。
八条島へ行ったときもクサヤを食べたが新島ほど臭くは無いような気がしたがそのときの体調や飲み物にもよるのかも知れない。酒好きには焼酎好きにはたまらない摘みだというが、好んで食べたいとは思わない種類の一つだ。ムロアジやトビウオの刺身は毎日食べても飽きなかったのだが。
湖北で出された鮒寿司もどくとくの癖のある臭いに悩まされたが、高い料理だと聞いてなんとか一口だべては見たものの、食欲も萎えるような気分で残りは返上してしまった。木造の味のある建物が静かに佇んでいて、接客も比較的にさっぱりとした雰囲気の良い宿だったが、この宿の得意とする鮒寿司にはお手上げで係りの仲居さんも困惑気味の様子だった。琵琶湖は冬は鴨鍋、夏はあゆが美味しいのだが鮒寿司を食べないことにはこの辺りでは食通とは言われないようだ。