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月曜深夜の録画は2006年のブレゲンツ音楽祭、「トロヴァトーレ」だった。この演目は前年と同じなのは「炎」の演出が評判を呼び、再演したものらしい。舞台をわれ等の背広の時代にして、城でなく精油所が舞台。バックヤ-ドの換骨奪胎であれ、加賀の元住人はオペラでマイクはオペラとは思わないから、最初から抵抗がある。これではオペラでなくミュ-ジカルと思ってお楽しみしかない。更に、本夏にBS放送、シリーズ「地中海歴史紀行」でトロヴァトーレ(=宮廷吟遊詩人)には、なぜ訳語が与えられないかわかった以上、この録画に興味はない。マイクじゃ歌い方も違うし、夏のスペクタクルミュ-ジカルショ-だ。貶しじゃないが。違うものは違うしか・・・・・・・・ない。現存するベストの映像の《トロヴァトーレ》はパヴァのメトロポリタンだろう。ベストセラ-故か、CDより廉価だ。ルナ-伯爵=バリトンとジプシ-=メゾは高い声が求められて容易じゃない。テノ-ルは強く、ソプラノは細切れの早いテンポだし、ヴェルディの求めるものは高い。発声に体を使わぬマイクの舞台じゃネ。
「トロヴァトーレ」はかなり現代風の演出だとか。城でなく精油所って設定は、先の新国立劇場の「西部の娘」の演出を思い出す。新国は西部の開拓時代に炭鉱夫やカウボーイ達が集う酒場じゃあなくって、NYCかなんかの港の倉庫で憧れのミニーはツナギの作業服だったので白けてしまった。歌手達はなかなか好演かつ、熱唱だっただけになお更残念な思いで劇場をあとにしたものだ。
トロバトーレのDVDは、マルトンとパバが出演するものとリチートラとヌッチが出るものがあるとDVD在庫メモにあるが、チョッと画質は良くなかったような記憶がある。
TV録画はデジタルハイビジョンだろうから、演出やマイク使用はともかくも画質は抜群か。