山崎 喬

加賀生まれ(金澤)

湖上音楽祭はヘッドホンマイクだから

2007年09月10日 23時09分38秒 | Weblog

月曜深夜の録画は2006年のブレゲンツ音楽祭、「トロヴァトーレ」だった。この演目は前年と同じなのは「炎」の演出が評判を呼び、再演したものらしい。舞台をわれ等の背広の時代にして、城でなく精油所が舞台。バックヤ-ドの換骨奪胎であれ、加賀の元住人はオペラでマイクはオペラとは思わないから、最初から抵抗がある。これではオペラでなくミュ-ジカルと思ってお楽しみしかない。更に、本夏にBS放送、シリーズ「地中海歴史紀行」でトロヴァトーレ(=宮廷吟遊詩人)には、なぜ訳語が与えられないかわかった以上、この録画に興味はない。マイクじゃ歌い方も違うし、夏のスペクタクルミュ-ジカルショ-だ。貶しじゃないが。違うものは違うしか・・・・・・・・ない。現存するベストの映像の《トロヴァトーレ》はパヴァのメトロポリタンだろう。ベストセラ-故か、CDより廉価だ。ルナ-伯爵=バリトンとジプシ-=メゾは高い声が求められて容易じゃない。テノ-ルは強く、ソプラノは細切れの早いテンポだし、ヴェルディの求めるものは高い。発声に体を使わぬマイクの舞台じゃネ。 

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1 コメント

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オペラの演出はさまざま (Unknown)
2007-09-13 22:04:31
ブレゲンツ音楽祭んは行ったことがあるという人からの又聞きだけど、夕闇迫る中でのオペラは、なかなか趣があるそうな。一度は行って見たいところだが、暇は持て余しても先立つものが…。

「トロヴァトーレ」はかなり現代風の演出だとか。城でなく精油所って設定は、先の新国立劇場の「西部の娘」の演出を思い出す。新国は西部の開拓時代に炭鉱夫やカウボーイ達が集う酒場じゃあなくって、NYCかなんかの港の倉庫で憧れのミニーはツナギの作業服だったので白けてしまった。歌手達はなかなか好演かつ、熱唱だっただけになお更残念な思いで劇場をあとにしたものだ。

トロバトーレのDVDは、マルトンとパバが出演するものとリチートラとヌッチが出るものがあるとDVD在庫メモにあるが、チョッと画質は良くなかったような記憶がある。

TV録画はデジタルハイビジョンだろうから、演出やマイク使用はともかくも画質は抜群か。
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