
曇天の日は身辺整理に。まだあの世に行くには早いが。殆ど捨てた本を更に捨てることにして、青春の一ペ-ジを飾った想い出本は埴谷雄高だけとなった。古代地中海世界の歴史の直訳本だけは残し、解釈本は捨てた。DVDももう当分見ないものは押入れに入れたが、そのうちのカラスとステファの来日公演をチョット画像なしで音だけで楽しんだ。カラスが自らこれを最悪の公演と憎悪したらしいが、最近のリサイタルものより遥かにいい。この公演は社会人となって、居酒屋もなれた頃の新橋でビ-ルやりながら、見た。当時騒がれていたからか居酒屋親父も見たいといっていたのを記憶している。日本公演を聴き終わったら、ご両人のマノンレスコ-のCDを引っ張り出して聴いた。


リゴレットも公爵もジルダもそこそこ声もいいし上手いのだがどうにもバランスが悪くて聞いていても盛り上がらないで終わってしまう。
もっともオケが何時もよりふらついていたのはメンバーが悪いのか、リゴレットが難しいのか。指揮者がオケを引っ張りきれないで苦労しているのがありあり。
結局、今年のリゴレットは不発で終わる。
そうなると、やはり名盤DV、パバとヌッチのリゴレットをみることになる。う~ん、やっぱりリゴレットってこうなんだよなあと納得。新国との細かい違いは良く分からないが、不足感は感じないのはノーテン公爵にたいするリゴレットの凄みと深みによるものか。
素人には新国のリゴレットが何故、ダメなのかを書くには難しい。書く必要も無いのだが、生の舞台での不足感は、往年の名歌手のDV、CDに助けられるという例は多い。