
記憶にあるのは最近いつの年か忘れたが少し雨が降ったことがある。この日は例年元の勤め先の運動会であった。開会式には馬揃え(閲兵)よろしくトップを前にして並ぶ。管理人は先輩から知恵をつけられていたので最前列に並んで、朝から意欲的という風に見せかけた。個所のコミュニケ-ションがどうかというチェックの意味もあるらしく、今度は陣地に総務系のスタッフがクビ実験に廻る。これが終わったら、そそくさと帰った。一度子供を連れて行ったら、賞品に目がくらみまだいるといって困ったことがある。組合系の輩が正面本部に酔っ払い陣取っておるのも一層気分が悪くなったものだ。まだ、あの運動会をやっているのだろうか・
「ようだ」というのは、何せ入社以来~退職まで一切覗いたことが無かったから。勿論、何人集まってどんな内容の協議をやるのかも知らない。
まさか、浪人の故郷の会社は自由闊達を社訓ではないが旨としていたし、募集パンフにも書いてあったのだから、何処かの三流軍隊宜しく観閲はなかったんだろう。
まてよ、でも退職近くなったころ、変な言い方だなあと思ったことがる。
それまでは、社長でも専務でも、彼らの話を聞くときは、「社長の話があります」という紹介だったのが、いつのことか「社長の説示があります」というように変化していたのだ。
もともとは少しお役所的な体質のある会社だったから、また数十年前の体質に戻ったのかもしれない。
まあ、今となってはもう遅いが、運動会に出なかったことで何がしかの差が付いたとしても、運動会をサボって山へ行ったりスキーをしたりとそれを余りある楽しさを得たんだろうと思う。