歌劇「ドン・カルロ」( ヴェルディ作曲 ) から バリトン : ドミートリ・ホロストフスキー 指 揮 : ワレリー・ゲルギエフから
映像は2006年5月20日, メトロポリタン歌劇場 (ニューヨーク)の前支配人の引退ガラ公演から。指揮者がこの素晴らしいバリトンを見出したらしい。ネトブレコもそうだがワレリ-の才能見出し力はたいしたものだ。バスティア-ニの再来か。メトのガラコンは勉強になる。ワレリ-はメトの首席指揮者らしい。次にくるルネ・パーペのアリア「彼女はわたしを愛したことがない」も素晴らしい。こんな映像を見てると、日本のオペラは何のかんの言っても学芸会が多いか。日本をどうか「お救い下さい」
映像は2006年5月20日, メトロポリタン歌劇場 (ニューヨーク)の前支配人の引退ガラ公演から。指揮者がこの素晴らしいバリトンを見出したらしい。ネトブレコもそうだがワレリ-の才能見出し力はたいしたものだ。バスティア-ニの再来か。メトのガラコンは勉強になる。ワレリ-はメトの首席指揮者らしい。次にくるルネ・パーペのアリア「彼女はわたしを愛したことがない」も素晴らしい。こんな映像を見てると、日本のオペラは何のかんの言っても学芸会が多いか。日本をどうか「お救い下さい」
主役の岡崎?女は藤原所属でイタリアのパアドバ在住とか。向こうのあちこちの劇場で蝶々婦人を歌ってすこぶる評判が良いらしい。
それにピンカートン役は老いたりとはいえ往年の名テノールのジャコミーニなのでこれもかなり好みの声と迫力の持ち主とあって期待していそいそと劇場へ向かう。
ただし指揮は日本人大御所大ベテランのW氏なので一抹の不安もあるが&かなりの不満を持ちつつ入場。
最初はメゾかと思ったくらいに強い声に&歌い方真の強さを表現して存在感を示している。こういう歌い方が向こう=欧州では受けるんだなあと実感。弱弱しい可憐な乙女を表現することの多い日本の舞台とはかなり雰囲気を異にする。
この強い蝶々婦人にジャコミーニのピンカートンも女々しい優柔不断さを弱めた気迫ある歌い方で丁々発止とぶつかり合って、なんと新しい形と雰囲気の良いコラボになっているじゃあないかって感心。ジャコも力は衰えずを知る。
そんな歌手達のブレイクスルーに対して指揮は旧態依然としたマッタリ調を維持で東フィルだから取りこぼしも多くオケは出来が悪くて浮いていた。
歌手達はそんなオケと指揮者には関わり無く自分達で舞台を進行・構築して公演内容は充実。いつもは渋い新国の観客もめずらしく大拍手でねぎらう。
指揮者の指示通りに歌っていたら学芸会になりかねない舞台だったと痛感。