この大島紬はかなり古い昭和の物。私が中学生の時には着た記憶がある古い物です。もう一枚黄線が抜けている格子柄のアンサンブルもあります。寒い時期なのでお出かけには羽織がいいですね。アンサンブルにするとちょっとレトロになりますがその分大切に着ている感じが出ていいんじゃないかと自分勝手に思ってます。
かなりカビ臭いので着る事がメンテナンスになるんだと言い聞かせてファブしてます。風通しの良いところに掛けておいたらかなり匂いがとれました。これからしばらく寒い時期なので活躍してくれると思います。半幅帯をかるた結びにしてすっきりしておけば車の運転も楽。半襟を付け替えなかったのでちょっと合わない感じが残念ですがまあご愛敬。見逃して下さい。
通院する病院ではかなり着物通として定着してきました。月に一回薬を取りに行くのですが毎回着物なので、よく話しかけられます。同じような物を持っていたけど・・・とか。良いわねお母さんのお下がり?とか。先日着ていたひっぱりは「あ!お母さんのだね」とうれしそう。そういうところでも思い出してくれるのはありがたいですね。
この格子柄の大島紬は珍しくはないのですが、現在はあまり作らないのかな。リサイクルでは良く見かけます。新調するには反物がないのかしら?まあなんとなく定番で無難な感じで気楽です。案外軽いので動きやすいですよ。絹の「シュッ」という衣擦れの音がいいです。羽織を着ている限り帯に気を使わないのも楽でいいですね。
今日はショッピングをしていろいろつまみ細工の材料を買い込みました。100均で和小物アクセが大量に売っているのでこれにつまみ細工で花をつけてゴージャスにします。オリジナルになって良い感じ。仕事のストレスを解消するいい趣味になりました。でも趣味多すぎかもしれません。
しまいこんである古い着物も着る事が一番のメンテナンスですよ。カビ臭いときには一日風を入れてそれから着ます。わが町は風が強いのが名物。よく電車が不通になるくらいに強い風が吹きます。異常乾燥注意報や警報が出るくらいに晴天が続くので、火災に気をつけないとお宝が台無しですから、注意しないといけません。
クローゼットを整理して羽織を引き出しにしまえるようになったので、これから春まで活躍するでしょう。目標は池田重子さんのようなトータルコーディネート。半襟も羽織も帯留めも寸分の余地なく完璧です。あそこまでしつこく揃えても嫌味にならない上品さはこれからも追求したいですね。