ネットでリサイクル着物を購入するのは大変勇気がいるものです。状態がわからない手触りがわからない、細かいトラブルを承知でノークレノーリタは覚悟ですかね。そんな中一枚の振袖が目に留まりました。我が家の姫は「青」が好き。ついでにぼかしというかグラデーションが好きでこだわっていたのです。もう振袖はあるしましてまだ成人式には遠いのですが、着物好きが高じてこの金額なら!と思って買った振袖。
実際にはもっと輝いているような感じで裾には金箔があります。なんて綺麗なんだろう、姫に着せたいなあと思い購入。それがなんと「さが美」のロゴが入っていたのです。「さが美」は全国チェーン店ですが、懇意にしている店なので展示会も招待されて良く行きます。そう友人が勤めている店です。袋帯とセット価格が、元値の十分の一。あ~あ。と友人はため息です。
振袖は自分の物にしましょう!などのキャッチコピーもむなしく、たぶん成人式に一度着てそのままなのかしら?状態がすごく良いので驚きました。身幅が広いのでお直しに出しても十分もとはとれますね。もったいない!非常に残念です。
お宝を手にした私はうれしいのですがすごく複雑。でも目利きがあるって事ですよね?すご~い自分!
本気で成人式の振袖は無駄なのかしら?今年の成人式もTVで見ましたが「個性」はないですね。皆にたような髪型にふわふわ白いショール。定番です。私自身は付け下げに袴姿だったので振袖にもあこがれましたが、着る期間が少ないだろうと袴を作ったのですが、教員になったので大活躍しましたね。まあその時の判断としては間違いはなかったのです。
だから姫には振袖を!という強い意気込みがあったのかもしれません。二枚もどうするんだろう?と思いながらも、その分ロシアンセーブルのショールが欲しいなあとかヌートリアもいいかなとか、考えています。
披露宴に呼ばれても着付けが大変とか色々あるのでしょうね。着物好きの姫はため息。「ありがとう!素敵!」とお引きずりで部屋を行き来しています。「姫!」と呼びながら追いかける私。楽しい時間です。以前にも「逃走!」と言いながら走りだしたのを裾を踏んで「姫!お待ちください!」と言ったら「その手があったか~」と楽しい姫です。
レンタルじゃあなんだからと親としては揃えても売りに出してもねえ。やってらんない!と友人の嘆くこと。振袖・・・・・・。難しいのかな?着物人を養成するには幼いころからの刷り込みしかないのかもしれませんね。