本年も病気と付き合いながら、生きている実感を綴っていけたらと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
この羽子板は私の大好きだった祖母から母へ
そして最近になって、私が貰い受けたものです。
祖母は明治生まれですから100年近く前のものです。
裏には墨で名前が書かれています。
「◯子」と子の付く名前は、当時まだめずらしかったそうです。
幼稚園に上がる前、私は一人暮らしの祖母と一緒に暮らしていました。
物心がついた時、握っていた手は祖母の手。
おんぶしてもらった背中は祖母の背中でした。
そんな祖母が少女の頃、これで羽根つきを楽しんでいたのだと思うと
立場が逆転して、いとおしくさえ思えます。
私をいつもかわいがってくれた祖母の手のぬくもりが伝わってくるようです。