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阿賀野市 「夢二かご」小林ミドリ

2022年04月04日 | 歴史

 竹かご 小林ミドリ・82歳

阿賀野市(旧笹神村の「広報ささかみ」から)1996年(平成8年)4月号の記事から 笹神村合併40周年誌

  竹かご作りで昭和59年(1984年)黄綬褒章を受賞

小林ミドリ(82歳・今板集落)は、今板生まれ。6歳のときから竹かご作りを手伝った。当時は今板集落のほとんどの家庭で台所で使う実用品の竹カゴを作っていた。戦前、夫の仕事の関係で故郷を一時離れ、神戸に10年間住んだ。昭和42年(1967年)ころからビニール製品が急速に普及。竹かごの仕事が減り作る人が徐々に減った。しかし、偶然出会った村上市の民芸屋に勧められ、民芸用竹かごをミドリさんが作り始めた。昭和45年、長年病に倒れていた夫が他界。「今板の竹かごをお前の手で日本一に」と臨終の言葉をかみ締め、昼夜竹かご作りに励んだ。昭和47年(1972年)に初めて日本民芸公募展に出品し最優秀賞。昭和51年から3年連続でこの賞に輝いた。昭和57年に発表した独創的な「夢二籠」は、22種類の竹かごの内、最も人気が高い。昭和59年(1984年)には勤労者で特に功績のあった人に贈られる黄綬褒章を受賞。最大の悩みは後継者。一時、息子の利勝さんが数年間挑戦したが、利益が少なく見切りをつけた(手の込んだ夢二籠が1個4~5千円。どんなに頑張っても1日1個しか製作できない。全て手作業で大量生産できない竹かごがこの値段。値上げも十数年していない)。・・・ミドリさんは現在、死亡。横山集落に若い女性が竹かごつくりを継続している情報有り。26年前の話です。文章は広報ささかみを要約しました。


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