エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

歴史を学ぶ意味

2016-01-14 08:43:48 | アイデンティティの根源

 

 

 
みんなが宗教家か哲学者になる時代?
  エリクソンを正しく理解することにおいてさえ、いいえ、だからこそ、肩書や社会的地位とは関係ないんですね。「権威」と言われている「権威」がニセモノであることが日本...
 

 ルターは、自分自身になること、≪本当の自分≫になることを、何よりも大事にしていました。

 今日から、Young Man Luther 『青年ルター』p.251、第Ⅷ章 終章(エピローグ)の第3パラグラフ。

 

 

 

 

 

 このルターのメッセージを、偉人を、あまりにも人間的にしてしまいたくないからと言って、理解しないことは、ルター自身は、自分のことを、面白みも楽しみもある人物として描いてはいるけれども、私ども自身が、現代の「誘惑」に誘われる危険から身を守ろうとしているだけでしょう。それはちょうど、ルターが自分の時代の誘惑に誘われないようにしていたのと同じです。歴史を分析することは、私どもの時代の課題を、より深く学ぶことであるべきで、偉人の陰に、私どもの時代の課題を隠すことではありません。

 

 

 

 

 

 エリクソンの歴史研究の神髄、ここにありですね。

 

 

 

 

 

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