エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 現代の礼拝、イキイキ・ピチピチと生かされて、自分を確かにされる道

2017-01-07 04:28:58 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
大人の覚悟
   「救い」に至る戦い  改訂版  ガンディーの課題解決法とは、非暴力。それは、争い合うものが「共に成長する」不思議なやり取り。 p239第2パラグラ......
 

 今宵のエリクソンも、Insight and responsibility p.232。タイトルは、『心の中の子どもを内省していると、目の前の子どもに応答し続けることができますよ』という程の意味で、『…と責任』という感じじゃない。さらに、やり取りの大切さがわかる、感じが続きます。 

 

 

 

 

 

 ここで私どもはもう1つの気付きについて付け加えておかなくてはなりません。その気付きとはこういうことです。すなわち、子どもの相手をしている親御さんが、ご自分がイキイキした生命力の点でも、ご自分が確かにされる感じにおいても、倫理的な行いに対する心構えの点でも、高められるのは、まさに、そのイキイキした生命力、将来自分が確かにされる感じ、倫理的な行いに対する心構えをお子さんに譲り渡す、様々な形の礼拝・世話によるものだ、ということです。

 

 

 

 

 

 つまり、真心から子どもを世話することが、現代の礼拝になるのです。

 礼拝・世話においては、親も子も、クライアントもサイコセラピストも、聴く者も語る者も、共に高められ、恵まれます。つまり、礼拝・世話は、恵みの分かち合いそのものなんですからね。

 ministrationは、「礼拝」であると同時に「世話」でもあるんです。

 

 

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