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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第2章。「心と身体を理解する,革命」,p.33,ブランク後の 第4パラグラフ,6行目途中から。その前もご一緒に。
脳を落ち着かせること
1985年のアメリカ精神薬理学会の総会は,可能ならば,それ以前の会よりも,はるかに知的刺激に満ち満ちたものになりましたね。キングスカレッジの教授,ジェフリー・グレーは,扁桃体の話をしました。扁桃体は,音,イメージ,体感が,脅威を感じるかを判断する脳の塊です。グレーが教えてくれたことは,扁桃体の感受性は,少なくとも一部は,脳の部分にセロトニンという神経伝達物質の量による,ということでした。セロトニンが低レベルの動物は,ストレス刺激に過剰に反応しましたが(大きな音を立てる),セロトニンが高レベルの動物は,警戒システムを弱めましたから,脅威になるかもしれないことに対して,攻撃的にならず,凍り付くこともありません。
発達トラウマ障害の子どもも,大人も,セロトニンレベルが,低レベルなんでしょう,人間の警戒システムである扁桃体が肥大化して,脅威になるはずのないことまで,過剰に警戒,過剰にビクビクしたり,過剰に凍り付いてしまったりしがちです。
ニッポンでは,凍り付いている子が多い感じです。
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