今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の25日目。
今晩は、 「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章の15日目。発達トラウマ障害≒愛着障害の診断基準D.5.です。
診断基準D.5.友達でも、大人に対しても、安心と安全のために、友達に対しても、大人に対しても、ベタベタしようとしたり、過剰に頼ったりすること。
診断基準D.5.は、発達トラウマ障害の診断基準のAのトラウマ・ストレスに晒されてきた子どもが示すことの多い、間違った境界線の事です。これには、性的な問題行動や、間違った身体的な境界線、あるいは、過剰な自己開示も含まれるかもしれません。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の調査によれば、発達トラウマ障害の4分の1が、性的な問題行動があると、言われます。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)のデータによれば、発達トラウマ障害の子ども達は、他の子ども達、PTSDの症状が重度のコントロール群と比べても、不適切な性行動を取ることが多い、とされます。CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)の研究では、発達トラウマ障害の子ども達は、他のトラウマに晒されている子ども達に比べて、対人関係の自我境界の問題を抱えていることが有意に多かったのでしたし、性行動も多かったし、「子ども性行動尺度」が高得点でした。これらの知見は、他の出版されたデータと一致します(メリック、リトーニック、エバーソン、コックス、2008; タレン・スウィーニー2008)。
人が対人関係の中で、いわゆる自我境界を適切に育てるためには、親の養育態度が一貫していて、そこで示される自我境界も一貫していなくてはなりません。
しかし、親が子どもと関わる時間が短く、この自我境界も、親の気分でコロコロ変わっている場合の方がはるかに多いのが、ニッポンの偽らざる子育て事情です。
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