他者の誠実さに自らを委ね続ける態度。trustfulness。ピンとこない人が多かったみたいですね。人は平気でウソもつくし、裏切りますでしょ。それでも信頼し続けることができたら…。 ほとんど不可能だと言いたくなりますけれども、それを信じ続けるのが、他者の誠実さに自らを委ね続ける態度なんですね。
p240の10行目途中から。
しかし、ガンディーは知ってましたし、そうだと言ってたことは、こういった無学な男女がみんな、村から今しがた出て来た者も、ずっと前から無産階級になってた者も、強力な指導力がなければ、行動指針に従うほどの道徳的な力も、社会的な連帯感も持ち合わせてない、ということなんですね。「みなさんは、誓いを立てる方法と時を知らなくちゃね」とは、ガンディーがよく言ってましたっけ。それじゃぁ、その誓い、本気の熱心さは、当時はまだ、指導者の特権だったり、指導者の献身だったりしました。結局は、行動指針に従うという、この問題が解決したのは、ガンディーが周りの人たちのメンツを保つために妥協をしたからではなくて、ガンディーがもともとは提案した解決法を、周りの者たちが、本気で受け止めたからなんですね。
ガンディーの行動指針とは、争うもの同士が双方を傷つけることなく、正義を実現することでしたね。しかし、そんじょそこらの人が、この高貴な行動指針を容易く守ることなどできませんでしょ。
でもね、強力な指導力があれば、可能ですし、実際、ガンディーはそれを実現してしまったんでしたね。それは、人々の内的な力、倫理的な力を呼び覚ます、ガンディーの内的な力なんですね。
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