『人を大事にする術』も第二章~第四章すべてを翻訳しました。昨日で第三章が完訳だったんですね。残すのは、巻頭言と第一章のみ。9割以上は訳し終えたことになります。
今日は、パラケルススの言葉を引用した、巻頭言を訳してみましょうね。
無知なる者、大事にできるものなし。
無為なる者、解せるものなし。
無理解な者、ろくでなし。
さりながら、
真を知る者、すなわち、労わる者にして、人の痛みを知り、事の次第を見通す者。
…
理を知る深さは、すなわち、労わり、痛みを知り、事の次第を見通す深さ。
…
果実すべては、苺と共に熟すと思えば、すなわち、葡萄のこと、何も知らず。
パラケルスス
苺は春が旬。葡萄は夏から秋にかけてが旬。苺は今は年末ごろが旬みたいになってるけれども、それは人工的なことで、本来の旬は春らしい。
知と行い。パスケルススの知は、行いと一致している。バラケルススも、≪言ってること≫と≪やってること≫が一致している。また、その知は、人を大事にしたり、人の痛みに気付いたり、事の次第を見通す力と結びついていて、単なる「科学的知識」ではない。むしろ、「人格的真理」、「人格的な知恵」ですね。
それはね、≪言ってること≫と≪やってること≫の一致してることが、人格的真理の絶対条件なんですね。
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