エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: 神の約束と、母親の献身

2016-11-20 01:30:08 | 間奏曲

 

 

 
毒素を振りまきすぎのルター
   ギャンブル依存症と「ウソのない生活」  ギャンブル依存症。日本には536万人以上の患者がいるそうです。「クローズアップ現代」でやっていましたね。h......
 

 昨晩は、信濃町の思い出で、雨宮慧先生の思い出や、教えていただいたことをお伝えしましたね。「ツェダカー」についてお話しましたね。でも、雨宮慧先生先生から教えていただいたことは、それだけではありません。

 神と人との約束についても、大事なことを教えていただきました。『旧約聖書』の「創世記」15章に神様がアブラムと交わした約束について述べられています。新共同訳には「神の約束」といタイトルがありますね。この「神の約束」は、神様がアブラムに対して、一方的に約束を守る、というものです。

 かくして、アブラムは、アブラハムとなり、「信仰、ピスティス πίστις の父」=「神さまを信頼して生きる手本」となりました。

 赤ちゃんは、母親から夜昼分かたず、オッパイを貰ったり、オシメを取り換えてもらったり、あやして貰ったりします。それは、最も誠実な約束を忠実に実行しているかのようです。今「かのように」と申しました。赤ちゃん、インファント=infantは、「しゃべらない」という意味ですから、母親は赤ちゃんと、「○○しますね」と言葉で約束を交わしたはずがありません。でも、母親がしていることは、赤ちゃんのためになる約束を一方的に実行している訳です。少なくとも、それか最も適切な子育てです。

 かくして、一方的に自分のために約束を守ってもらった赤ちゃんは、根源的信頼感、ピスティス πίστις を人生の基礎に据えて、希望をもって生きることができます。

 

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