儀式に寄生して自分を確かにしようとする道は、その儀式の形が整い過ぎちゃうと、ダメになりやすい。
Young Man Luther 『青年ルター』のp186の第4パラグラフ、ブランクのすぐ下から。
毎日が、知的であって、しかも、宗教的な生活は、ルターが大学や(男子)修道院で散々味わったものですが、3つのことが励みでした。すなわち、実在論と唯名論という、哲学的には大きなアンチテーゼと、宗教的神秘主義です。
詳しくは、この後エリクソンが展開するはずです。実在論と唯名論の対立は「普遍論争」と言われる有名な中世の神学・哲学論争です。大学などで習った人も少なくないと思います。個々の者に対して、「類の概念」などの「普遍」や「神」が実際に存在するのか?(実在論)、それとも、「普遍」や「神」は名ばかりの存在なのか?(唯名論)を巡る論争です。神秘主義は、神との直接体験を重視した立場です。深い瞑想や非日常的な体験を重視する立場です。
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