エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

しゃべらない愛着障害の子に、感覚運動セラピーをしたケース

2015-11-27 01:57:16 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
法の支配 the rule of law と恣意的支配
  法の支配。民主主義の原理の一つだと思われますが、ここで言う「法」とは、基本法、日本では憲法がこれにあたるそうですね。 ですから、憲法が、日本の政財官だけで...
 

 タンゴから合気道まで、いろんなアクディヴィティが、発達トラウマを抱えた愛着障害の子どものセラピーに役立つらしい。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.216の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私がリズムと癒しについて、もう1つの強烈な教訓を学んだのは、トラウマ・センターの臨床家たちが5才の、しゃべらない女の子の治療を頼まれたときです。その子の名前は、イン・メーちゃんで、中国の乳児院からの養子でした。その子と何とか関わろうとして、何か月もの間、関われずにいた後、トラウマ・センターの同僚のデボラ・ロッツェルとリズ・ワーナーが気付いたのは、この子がリズムに合わせることが出来ない、ということでした。その子は、周りにいる人達の声や表情に、心響かせるとが出来ませんでした。それで、私の同僚たちは、感覚運動セラピーをすることになりました。

 

 

 

 

 発達トラウマを抱えた愛着障害の子どものセラピーが、手探りで始まったことが分かりますね。子どもの言葉にならない言葉を聴くことから、セラピーを形作る訳です。メーちゃんから学んだセラピーのやり方が、感覚運動セラピーだったわけですね。

 明日は、この感覚運動セラピーって、どういうものかが分かります。知的障害児施設の人(あるいは、その子らの支援学校の人)ですと、すでに知っているかもしれませんね。

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