発達トラウマ障害(DTD)の子ども。自分の気持ちも分からないし、人の気持ちも分からないのは、幼いころから、自分の気持ちを分かってもらう経験が極端に少ないからです。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.356の第4パラグラフから。
私どもは、自分の脳が物見櫓としての役割を強めるためには、脳が身体感覚に気付いて、名付けるに限ります。たとえば、胸が締め付けられた時には、おそらく、ビクビクしているのでしょう。呼吸が浅いのは、イライラしているから。怒りってどんな感じ? 身体の感じを変えるためにはどうすりゃいいの? 深呼吸したら、どうなるの? 縄跳びを跳んだら、どうなるの? サンドバックを殴ったら、どうなるの? ツボをポンポン叩いたら、楽になるの? 私どもは、子どもたちにも、教員たちにも、人の面倒を看る他の職種の人たちにも、跳ね返ってくるいろんな感情を手当てする道具箱を、プレゼントしよう、ってわけですね。
自分の気持ちの面倒を看るやり方を知っているということは、とても大事。
よくいますでしょ。イライラして、子どもを怒鳴りつけている母親や教員が。そういう子どもっぽい「大人」は、自分の気持ちの始末もできないから、子どもっぽい。でも、それは、もしかしたら、自分の気持ちの面倒を看るやり方を教えてもらって来なかったからかもしれませんね。
ですから、心の専門家たる、私どもサイコセラピストや、ヴァン・デ・コーク教授のような精神科医は、気持ちの面倒を看るやり方を、子ども等に教えることも大事な役目ですね。
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