エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ティク・ナット・ハーンさんとマインドフルネス

2015-04-12 06:12:09 | エリクソンの発達臨床心理

 

 マインドフルネス。愛着障害の子どもたちの治療に良いと、岡田尊司さんの本『回避性愛着障害』に出て来たけれども、それが何なのかいまひとつわからずに来ましたね。ただ、マインドフルネスは、サンスクリット語のsati、気付き、悟りの英訳だということと、瞑想を大事にすることは分かる。それ以上は分からない。

 そんなところで、ちょうどNHKの教育テレビの「こころの時代」で、「禅僧ティク・ナット・ハン」の2回シリーズを鑑賞し、得るところが多かった。これは単に「頭でわかる知識ではない」と分かっただけでも良かったですね。

 これは、非常に深い内省を促すために、瞑想を用いていることが分かります。内省(インサイト insight)は深い洞察(インサイト insight)をもたらしてくれるからです。「今ここで自分が生かされていることの意味」を「心の声」から気付くことです。「ありのままの自分」に気付くこと。易しいことではありませんね。遣り甲斐があることです。怒りや憎しみの過去に囚われるのではない。そこにある「人間を上下2つに分けるウソ」に囚われていた自分を見つけ出して、自由な自分、本当の自分を見つけ出していく…。

 その時には呼吸が大事にされます。呼吸に意識を集中させる。一息一息にフット意識を載せていく。自分を感じていく。生きている。生かされている…。

 すると、温もりに充たされた自分がそこにある。その自分、温もりと共のある自分に充たされるから、マインドフルネスなのだと感じますね。

 あなたも今、そんな “自分“ に充たされてくださいね。

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