エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#みんなと一緒

2025-03-01 09:29:35 | エリクソンの発達臨床心理


「発達トラウマ障害 Enpedia」
については、Google検索ではなく、MSN検索やBing検索で情報をご確認ください。とのことでしたが、一日でMSN検索とBing検索にも情報操作が施されたようです。
これは、
「発達トラウマ障害 Enpedia」の真実
がいかに重要かを物語っています。

Childhood and Society 第3章  p.161 最後のパラグラフから。



ダコタの子ども等は,…世の中は危険で敵対的だと描いてします。幼いころの自宅での暮らしの中にあった慈愛に満ちた暮らしは,今は失われた思い出として思い出されます。サモナケレバ、ダコタの子ども等にとって,世の中は予測しがたいもの 生きる目的がないもの と思われている様です。ダコタの子ども等の話は,登場人物は名無しですし,明確な行動もなければ,ハッキリとした結末もありません。したがって,警戒心と反抗心が,ダコタの子ども等全体の話の,主たる特色になります。ダコタの子ども等の後ろめたさと怒りが出るのは,重箱の隅を楊枝でほじくるような悪口,誰彼構わぬ悪口,衝動的な泥棒,仕返しの話です。子どもらしく,ダコタの子ども等も,現実逃避のお話が好きです。しかし,ダコタの子ども等の空想は,白人が来る前に昔に戻っています。古き(訳注:良き)暮らしを創造するのは、「エコの栄光を思い出すのでなくて,思い出に満足するためで,思い出に浸るときに(だけ),今の暮らしの辛さと不安が忘れられるからでした」ダコタの子ども等の話は,みな,関わり合いと言ったら,大抵は,人様からの関わりですし,大抵は,
身勝手な関わり合い信用の置けない関わり合い底意地の悪い関わり合いばかりです。大人からそんな関わりをされれば,喧嘩になったり,おもちゃや持ち物を壊したり,することになりますし,話し手が、悲しくなったり,不安になったり,怒ったりすることになりますね。話し手の子ども等だって,喧嘩になったり,持ち物を壊したり,規則を破ったり,盗みをしたりすることが常になります。動物とさえ、おっかないものを示す事になります。ガラガラヘビ,野良犬,質の悪い牝牛ばかりか,子どもらが実生活で,幼い時分から喜んで手綱を握っていた馬でさえ,おっかないと言います。人の死,病気,別れに対する思い煩いが,人や動物からの敵意に次いで多い話題です。良い面では,映画を見に行きたい,お祭りに行きたい,ロデオをしに行きたい,というのが、共通の願いです。映画やお祭りやロデオに行きたいのは,そこで,ダコタの子ども等は,特定の一人とではなく,皆といられるからです。


 一人の人との愛着があれば,どなたと一緒でもいいんでしょう。
 一人の人との愛着がなくても,その再生を望むのであれば,特定の一人と一緒にいることを望むでしょう。
 一人の人との愛着がなくて,しかも,その自覚がない場合,皆と一緒にいることを望むことがよくあります
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