エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

現世考 : #発達トラウマ障害の子ども支援モデル

2017-06-15 01:49:15 | 間奏曲

 

 

 

 
インターメッツォ : 自信と望み
   武満徹さんの 宝物のようなうた   神の前で、神なしで生きる  人の心は、バイセクシャル。面白いですね。人の心って、実に深くて、不思議に満ちて........
 

 安倍・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちの狂気が,一つのクライマックスを迎えようとしています。こんなバカが行われてしまう背景は,今の日本に,「そうしたい」と思えるようなヴィジョンがないからです。

 そのヴィジョンを,今宵はお示ししたいと考えました。

 ヴァン・デ・コーク教授や,アメリカ小児科学会の元会長 ロバート・ブロック博士の言葉を参考にすれば発達トラウマ障害(DTD)幼いころのむごい体験(ACE)は,今日私たちの国が直面している 取り組まれていない 公衆衛生最大の脅威であると同時に,子育て支援,医療,教育,福祉の上でも,最大の脅威です」と,私はハッキリと申し上げたいと思います。

 現状は,発達トラウマ障害は,ADHDや自閉症など発達障害と誤診され,学校でも,児童施設でも,アメリカ精神医学会が,それはやってはならないとする禁忌正しいことを押し付ける関わりをして,虐待しているのが現実です。ですから,発達トラウマ障害の子どもは,小学校の時よりも中学生なると重度化してしまいますし,中学校の時よりも高校に行くと,さらに重度化してしまいます発達トラウマ障害の子どもは,家でも,学校でも,病院でも,児童施設でも,理解されないまま,ホッタラカシで,虐待されいるからです。ひどい話ですね。でも,これは「お話」ではなく,毎日の現実です。

 まず最初にしなくてはならないのは,保育所,保健所,児童相談所,病院,児童施設,市町村役場,小中学校など,発達トラウマ障害に直接かかわる人たちに,オン・ザ・ジョブ・トレーニングで,発達トラウマ障害の子どものことを,知らせることです。そうすると,子どもの様々な課題が,バラバラだと思っていたところが,コンステレートしてきて,まとまって,統一的に理解することができます。

 それから,同時に,オン・ザ・ジョブ・トレーニングで,発達トラウマ障害の子どもの関わり方を知らせることです。これは,陽気で楽しい関わりを基本として,サイコセラピー・ボディーワーク・薬物療法の三大療法について,その大枠をつかむことです。

 その次に,あるいは,それと並行して大事なのは,上記の社会的資源を,一つのチームにまとめて,ケア・マネージメントすることです。定期的にミィーティングを持つと同時に,ことあるごとに,そのチームのメンバーが連絡を取り合って,話し合いをもってケースに対応する,柔軟性も問われます。

 そして,次が,そのような,発達トラウマ障害の子ども支援チームのモデルを日本中に広げることです。将来的には,ヴァン・デ・コーク教授がアメリカで実現しているみたいに,その全国ネットワークを繋ぐ国立子どもトラウマ・ネットワーク・サービスを実現して,実践的な支援法を,必要なところにデリヴァリーできるシステムも作りたいと考えます。

 また,予防が何よりも大事ですから,労働政策を一番大事にして,8時間・週40時間労働の徹底,労働基準法を順守する政策を実現し,子育て休暇を有給で500日くらい実現することでしょう。

 このくらいすれば,発達トラウマ障害の子どもも激減しますし,たとえ発達トラウマ障害になっても,的確な支援ができるのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« #ペッソボイデン体感療法 ... | トップ | エリクソンの叡智: #ヌミ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿