感情脳の混乱をコントロールして、自分自身をコントロールするためには、内省が不可欠です。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.208のブランクの下から。
感情脳と仲良くなること
1 過覚醒をコントロールすること
ここ20~30年以上の間、精神科は私どもが感じる感じ方を変えるために、薬を使うことに焦点を当ててきましたし、過覚醒や覚醒レベルが低いことへの治療法として受け入れられてきました。薬剤については、次の章で議論するつもりですが、私が今強調したいことは、私どもには、安定する、生まれながらの技術がある、と言う点です。第5章で、どのように感情が体に登録されるかを見ましたね。迷走神経の80%は、抹消から中心に向かうものです。すなわち、私どもは、呼吸の仕方、歌い方、動き方によって、覚醒システムを訓練できる、ということです。それは、中国やインドのいろんな場で、太古の昔から利用されてきた仕組みですし、あらゆる宗教上の実践として私どもが知るものです。しかし、これは、中心的な文化では、「あぶれ者」として疑いを持って見られていたのも事実です。
これは、マインドフルネスにも通じる禅の思想でしょうね。感情脳をコントロールすることは呼吸や歩き方を意識する中でできるようになるわけです。ティグ・ナット・ハーンさんも、仏教の知恵を自分の伝道に活用したわけですね。
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