ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第2章。「心と身体を理解する,革命」,p.38の,第4パラグラフから。その前もご一緒に。
適応か それとも,病気か?
脳の病気のひな形は,4つの根源的な真実を見逃しています。
1)人間が互いに殺し合う力は,互いに癒し合う力とピッタリと同じだ,という真実。人間関係と,繋がりのある社会を回復することは,人間の幸せを回復する中心です。
2)笑いは,自分自身と人を変える力になるという真実。笑いのおかげで,自分の経験を分かち合うこともできますし,私たちか知っていることをハッキリ腑に落ちたものにすることもできますし,お互いに分かり合える共通の意味を見出すこともできます。
3)私どもは,自分の生理を一定にする(訳注:ホメオスタシスの)力がありますでしょ。脳や身体の自律的な働きもそうでしょ。このような生命維持の働きは,呼吸,移動,人や物に触れることでできますね。
4)対人関係を変えるのは,子どもも大人も安心し,子どもも大人も成長できる場を作るためです。
私どもがこういった,最も純粋な人間らしさをなおざりにする時,人がトラウマから回復し,自分が生きていることを取り戻す道を奪い去ることになります。
これは,医療だけではなくて,およそ,ヒューマンサービスに関わる者が心すべきことですし,現在進行形の大問題です。
その逆がいかに多いことか?!
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