子どもの貧困。その最終回。
マザーテレサに言わせたら、日本はパンも貧困。ハートも貧困です。
何故でしょう?
それは政治的無作為。貧富の差を縮小し、人間らしい暮らしを保証することが、政治の務め、義務なのに、それをやってない。政治家の宿題は、憲法が保障している基本的人権、すなわち、「人間とした当たり前の正しいこと=人間らしい暮らしを保証する」という義務をやってない。宿題をやらない小学生以上に今の政治家、特に安倍晋三政権は「問題児」ですね。相対的貧困率が右肩上がりなのは、すなわち、安倍晋三政権が無策だからです。
まず、満足に食べられない。日本にもそんなのあるの? と思う人もまだまだあるでしょう。しかし、母子家庭。TVタックルに出て来た18才のシングルマザー、萩野小雪さん。安倍晋三政権が掲げる「女性が輝く社会」という謳い文句に「バカ言ってんじゃない」とハッキリ言っていましたね。
決定的に重要なのは、労働。労働政策が非常に貧困。日本は「カローシ(過労死)」という英語にならない言葉が、当たり前にようにあります。まず法定労働時間を守らないこと。正規雇用と非正規雇用の間に差別があること。労働においても、男と女の間に差別があること。
ですから、法定労働時間を守るというコンプライアンス(遵法)、非正規雇用の差別、賃金、社会保障、福利厚生などの差別を撤廃すること、雇用における、男女間の差別、就職、雇用継続、昇進などにおける差別をなくすことが大事です。今の安倍晋三政権のやっていること、たとえば、「残業代ゼロ」などの政策は、この方向と真逆で、民主主義に反していることは、火を見るよりも明らかですね。
心の問題は、パン以上に貧困です。でも、これも相当労働政策の貧困のせいでもある。法定労働時間を守れない労働環境にあるから、大人が子どもに時間をプレゼントできにくくなっているからですね。スウェーデンやデンマークで、朝7時ころや夕方5時ころに、カヌーやクリケットに、あるいは観劇、ダンスハーティーに、多くの人が出ているのを見て、なんて日本は遅れているのかと感じましたね。かたや7時間労働、日本は8時間労働+サービス残業。かたや失業保険がボーナスのない給与(所得の12分の1)の9割給付で無期限、日本では、失業保険はボーナスを差し引いた給与(所得の17分の1)の6~8割給付で、せいぜい一年間だけ。
私どもは、まだまだ民主化の道を進めていくことが大事ですね。
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