私どもは、道徳的・倫理的敏感さがある大人として、子どもの前に立ちたいものです。
p222冒頭から。
辞書は、あいまいさの避け処なのですが、この場合、道徳的敏感さと倫理的敏感さを区別できないだけなんですね。すなわち、道徳と倫理は、お互いに同義語であると同時に反意語として定義されます。言葉を変えますと、2つの言葉は同じなんですね。ただ違いもあります。その違いを私は強調したいんですね。というのも、何が合法で何が違法かを知っている人、あるいは、何が道徳的で、何が道徳に反するのかを知っている人は、それによって倫理的なことが分かっていることに、必ずしもならないのは、明らかでしょう。極端に道徳的な人たちは、倫理に反することもしでかしますし、倫理的な人が、道徳に反することに関わるのは、内的必然による悲劇、の場合でしょう。
ここを読んだだけでは、道徳と倫理がどう違うのかは、まだよく分かりませんね。でもね、どうやら、この2つは、同じことであるようで、その向き、オリエンテーションが違うようですね。
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