エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

善い研究 ダメな研究

2017-02-27 07:24:56 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
ナゾナゾ : 猛毒で、同時に、宝の塊って、な~んだ?
   「透明な力」  いのちの鼓動に耳を傾けるものでありたいですね。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p87から。 &......
 

   発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.164,第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 研究者たちは,48名の女の子たちを集めるという辛い務めをしました。その子たちは,ワシントンDCの福祉局から紹介された子たちで,家族から性的虐待をされた子たちでした。比較対象の48人の子たちは,年齢,人種,社会階層の点で同じで,家族の中に性的虐待を受けた者がいない子たちでした。研究を始めた時の平均年齢は17歳。20年以上にわたって,2つのグルーブは,最初の3年と,17歳,18歳,19歳の時に,年に一度,計6回にわたって,徹底的に調査されました。母親も最初の査定の時に参加してもらい,子どもは最後に参加してもらいました。その女の子の内,なんと96%が,今は成人女性ですが,最初からこの研究に参加し続けているんですよね。

 

 

 

 

 

 研究協力者たちが研究に協力し続けてくださる。それは,その人たちの福祉と人権に貢献しているという実感がなければ,協力し続けてくださることはありません

 でも,現実には,「大学教員」という肩書を悪用して,子どものためには全くならないことを,お役人に取り入りながら,続ける輩もないではありせんね。そういう時の子どもは,浮かない,つまらなそうな顔をしていますから,5分でそれと解かります。以前にも書きましたっけね。あってはならない研究,ダメな研究です。

 

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