前回のブログにも記載致しましたが、、、このFMCSシステム開発当初から開発にもお付き合い戴いた最高速号。。。
http://www.geocities.jp/mejironosuzuki/professional/sakiyama/260712.html
ただでさえ水温の高い300E-24Vのこの車種ですから。。。
水温コントローラーを追加して、低速と高速のファンの動作条件以外に任意に設定した水温で補助電動ファンを低速より若干速い回転速度で回転させる。。。
平常時は水温85℃~90℃位で安定を見込んで構想しました。
但し、、、補助ファンの回転速度の設定。。。
当初はレジスターの組み合わせで低速より速い回転速度を設定しておりましたが、レジスターの動作熱の問題は残りボンネット内の温度上昇の原因になってしまったのでは本末転倒というか、、、エネルギーロスが大きく電力損失と電動補助ファンモーター起動時の電力が結構大きな大電力となってしまうというリスクも抱えておりました。。。
そこで、、、FMCS(ファンモジュールコントロールシステム)というシステムを構想しファンの回転速度をPWM制御によって制御してしまおうと言うシステムにて開発にとりかかりました。。。
ただ、、、W124の純正ファンシステムはファンモーターの設計も旧くPWMでの制御には高いハードルが待っていました。。。
ファンOFF時の尋常でない逆起電力の問題やら課題は山積み。。。
当初は、ファンスイッチングをノーマルのプラススイッチングのままで開発を継続しましたが、、、ノーマルのマイナス側を常にアースに落とした状態でのプラススイッチングはただでさえ電源ON時の突入電流の大きさがリレーやレジスターといった各周辺部品に負担を強いること、純正ヒューズの「D」を電動補助ファンの電源ヒューズとしている個体に至ってはヒューズ接触点の過熱による陥没等の問題があることを踏まえ、電動補助ファンのスイッチング方式自体の変更、、、つまりノーマルのプラス側スイッチングからマイナス側スイッチングに変更することによる周辺機器の保護策を講じた上でマイナス側にPWM制御モジュールを追加挿入することで電動補助ファンのPWM回転速度制御の安定化にも貢献しました。
補助ファンスイッチON時の立ち上がりもプラススイッチングの様な「ドン!」といった起動ではなく、滑らかな起動に落ち着きました。
更にPWMでの立ち上がりは殊更に滑らかな起動となりますので、電動補助ファンモーター自体にも優しい設計となります。
PWMモジュールの電源の安定化にも拘り、車両各部からのノイズ対策にもかなり神経質になりました。。。
現在のタイプのFMCS市販仕様一号機を最高速号に装着した上で安定化制御を確認し、、、仕様変更したFMCSを供給させて戴くに至りました。。。
その後、、、数十台のW124に装着致しましたが結果は気温の高い日でも85℃~95℃程度で水温も安定し御好評を得ております。。。
本日は最高速号はA/Cの冷媒が抜けてしまい、A/Cコンプレッサー入らず、低速電動補助ファンが回転しない状態でお見えになられましたが、、、FMCSシステムのチェックと電動補助ファンの動力線の一部高温対策を行いPWM制御の水温動作設定を行い、、、お知り合いの工場さんでA/Cの冷媒を注入して好調になられた様ですね。。。
FMCSも好調に動作していた様なのでコレで今年の夏は快適に過ごせそうですね。。。
電力消費の高い機器にはマイナススイッチングという方式は現代の車ではほぼ常識で、、、安定した制御をするには欠かせない方式になっております。
ソレが毒車にも対応したって話で御座居ます。。。(笑)
http://www.geocities.jp/mejironosuzuki/professional/sakiyama/260712.html
ただでさえ水温の高い300E-24Vのこの車種ですから。。。
水温コントローラーを追加して、低速と高速のファンの動作条件以外に任意に設定した水温で補助電動ファンを低速より若干速い回転速度で回転させる。。。
平常時は水温85℃~90℃位で安定を見込んで構想しました。
但し、、、補助ファンの回転速度の設定。。。
当初はレジスターの組み合わせで低速より速い回転速度を設定しておりましたが、レジスターの動作熱の問題は残りボンネット内の温度上昇の原因になってしまったのでは本末転倒というか、、、エネルギーロスが大きく電力損失と電動補助ファンモーター起動時の電力が結構大きな大電力となってしまうというリスクも抱えておりました。。。
そこで、、、FMCS(ファンモジュールコントロールシステム)というシステムを構想しファンの回転速度をPWM制御によって制御してしまおうと言うシステムにて開発にとりかかりました。。。
ただ、、、W124の純正ファンシステムはファンモーターの設計も旧くPWMでの制御には高いハードルが待っていました。。。
ファンOFF時の尋常でない逆起電力の問題やら課題は山積み。。。
当初は、ファンスイッチングをノーマルのプラススイッチングのままで開発を継続しましたが、、、ノーマルのマイナス側を常にアースに落とした状態でのプラススイッチングはただでさえ電源ON時の突入電流の大きさがリレーやレジスターといった各周辺部品に負担を強いること、純正ヒューズの「D」を電動補助ファンの電源ヒューズとしている個体に至ってはヒューズ接触点の過熱による陥没等の問題があることを踏まえ、電動補助ファンのスイッチング方式自体の変更、、、つまりノーマルのプラス側スイッチングからマイナス側スイッチングに変更することによる周辺機器の保護策を講じた上でマイナス側にPWM制御モジュールを追加挿入することで電動補助ファンのPWM回転速度制御の安定化にも貢献しました。
補助ファンスイッチON時の立ち上がりもプラススイッチングの様な「ドン!」といった起動ではなく、滑らかな起動に落ち着きました。
更にPWMでの立ち上がりは殊更に滑らかな起動となりますので、電動補助ファンモーター自体にも優しい設計となります。
PWMモジュールの電源の安定化にも拘り、車両各部からのノイズ対策にもかなり神経質になりました。。。
現在のタイプのFMCS市販仕様一号機を最高速号に装着した上で安定化制御を確認し、、、仕様変更したFMCSを供給させて戴くに至りました。。。
その後、、、数十台のW124に装着致しましたが結果は気温の高い日でも85℃~95℃程度で水温も安定し御好評を得ております。。。
本日は最高速号はA/Cの冷媒が抜けてしまい、A/Cコンプレッサー入らず、低速電動補助ファンが回転しない状態でお見えになられましたが、、、FMCSシステムのチェックと電動補助ファンの動力線の一部高温対策を行いPWM制御の水温動作設定を行い、、、お知り合いの工場さんでA/Cの冷媒を注入して好調になられた様ですね。。。
FMCSも好調に動作していた様なのでコレで今年の夏は快適に過ごせそうですね。。。
電力消費の高い機器にはマイナススイッチングという方式は現代の車ではほぼ常識で、、、安定した制御をするには欠かせない方式になっております。
ソレが毒車にも対応したって話で御座居ます。。。(笑)