以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

最近多いんですよね。。。

2025-02-15 13:00:00 | 日記
意味不明なクレームじみた連絡が。。。

ケースその1)速度計を修理したら速度計が上がらない。(W124 6cyモデル)

現品を分解して故障箇所を特定したら速度計ワイヤーケーブルの接続部分のシャフトの歪みや軸受の傷が原因でシャフトがロックしていた。この部分の部品交換&ギヤー類のチェック、清掃、注油の上で組み付けて実際にシャフトに回転力を加えてメーターの指示とODO&TRIPの動作を確認して完成。










で、、、メーターAssyを返送。。。

説明として此方は現車を確認していないので『恐らく速度計ワイヤーケーブルの劣化が想定されるのでマストで交換でしょう。』の旨助言をしてあげたにも拘らず。。。

メーターの返送先は某デイーラー。。。よって現車の故障診断の要はデイーラー、、、つまりはキーマンはデイーラーの整備士君。。。

修理完成品のメーターAssyを何も確認せず単に現車に装着されたらしい。。。

結果、、、速度計が動かない。。。

デイーラーの整備士はそのままをオーナーに連絡する伝書鳩。。。

オーナーは寅🐯に『対処せい❗️』って、、、それって寅🐯の言った事聞いてないっしょ⁉️

ってかオーナーは素人さんだから判断出来ないとしても、、、現車修理を請けた整備士は速度計トラブルならば故障原因を探究して修理方針を決定すべきでしょ❓
つまりは現車側の速度計ワイヤーケーブルの劣化と言う部分も視野に入れてトラブルシュートすべきでしょうよ❗️

当社と致しましては『現車を診断していないので判断がつきませんが、分解修理の結果メーターワイヤーケーブルの接続部分のシャフトが変形していた事を踏まえて速度計ワイヤーケーブルの交換を行ってテストしてから再度御報告下さい❗️』と言って終了‼️

ケースその2) W124 500Eの場合。。。

コンピュータモジュールの劣化が激しく制御不良も診断機でモロに判断がつく程イカれていたので先ずは制御の要であるコンピュータモジュール×四種をO/Hして制御の基準を整えないと次に進めない旨を伝えて施工。。。

施工後、モジュールの積算は安定して入力された温度や空気量、空気温度、水温、CO値等に従った積算値で制御を行う様になった。。。

だが、モジュールがしっかりしても点火系の消耗品やセンサー類の消耗品が寿命に近付いているので要交換の旨をオーナーに話したが予算の関係で一旦納車と相成った。。。

それから約一ヶ月。。。

オーナーから凄い剣幕でエンジン不調の知らせ。。。

症状を聞くとエンジンのかけ始めは何でもないが、温まって来るとミスファイヤ🔥。。。

M119のデスビ仕様エンジンによくある持病みたいなモンやわ。。。

『言ったべした❗️デスビローター&キャップ、Oリング左右がアカンって❗️』の寅🐯の一言にダラダラネチネチと嫌味タップリの文句を言われてしまったので、、、

『その状態で自走してっと生ガスがバンバン排出されて触媒が焼けて悪くするとファイヤー🔥しまっせ‼️積載で修理工場に入庫された方がヨイです❗️』(既に寅🐯は受け付ける気は無し。)

その一件の数週間後、今度は『吹けない❗️コンピュータの修理ミスだ❗️』と曰わって来たので、、、『エアマスセンサーが前回データ取得した際に補正値が荒れてましたと言いましたよね❓』。。。

その四日後、、、『119エンジン用のエアマスセンサーがメーカー供給終了で入手出来ない。中古があっても高価でとても買えない❗️何とかならんのか⁉️』と、意味不明な電話。。。

寅🐯のお返事『ウチは中古品の相場師じゃないので市場の相場は何ともなりませんねん。ウチで探せと言うのならば価格は手数料込の時価で800,000円以上になりますが如何ですか❓但しあくまでも中古品なので中古現状でノークレームですけどね。🤣』(つまりは旧い車に乗ってコストの負担を強いられる事を受け入れていないから寅🐯としてはお付き合いしたくない。)

と、まあ『ウチは電機屋でその範疇はウチの領域ではありません❗️コンピュータモジュールの修理ミスが原因だと言うのならばその根拠を御提示下さい。』
診断の分析力もスキルも無いド素人が無闇矢鱈に当社に大きい声を上げれば寅🐯から有無を言わさず縁を切られるだけです。

客が業者を選ぶならば業者も客を選ぶ権利が御座居ます。
当社に縁を切られて後の事は知ったこっちゃ御座居ません。
どうぞ思い通りになる業者に御依頼下さい‼️

と、言う姿勢に対して盾を突くのが一部の根性の捻じ曲がった団塊爺‼️

武蔵野簡裁から公示送達❓❓

素人が業者を訴えて金を貪る訴訟マニア。。。
自分に都合良くしか思考が行かないおめでたい脳ミソの持ち主。。。

暇なんだよね。てか、弁護士使わないで司法書士って何❓しかも不動産専門の。。。🤣

訴訟だの裁判だのと聞くと寅🐯は爆笑しながら原告を弄んじゃうから相応のメンタルは必要よ❗️❤️
過去に天麩羅弁護士を使って来たドアホ糞爺の結末は悲惨。。。
弁護士からの内容証明郵便に落書きして依頼人と発送元の弁護士事務所にFAX。。。
その後に専門性のある内容の質問状を内容証明郵便とFAXで突きつけて返事を煽る‼️
此処で大体はプライドの高い弁護士はブチ切れるから寅🐯の思うツボ。。。
裁判所に提訴前に弁護士が自ら解任通知を出して来ちゃったり。。。🤣

大体は和解も何も裁判自体が成立せず依頼人(原告)は訴訟費用全額自己負担の空裁判となって悔しさ全開となる。。。相手が悪かったと思って諦めなさい‼️

つまりはド素人のクレーマーに民事裁判で負ける様な仕事はしとらんと自信を持って胸張って言えっからこんな事もブログに書ける訳なのです。

要するに今回のブログは寅🐯のヤル気を殺ぐ様な輩に対する警告⚠️です❗️




やっちゃった⁉️

2025-02-13 09:30:00 | 日記
寒い🥶ですね〜。。。

こんな寒い時に限って外出案件が増えると言う正に寒いのが苦手な寅🐯には拷問の様なシーズンですわ。。。😷

今回はW124メーター修理の御依頼の内、100件中1件の割合であるケースを御紹介致します。

御依頼内容は右ウインカーモニターが点滅しない。

ウインカーモニターのみの不灯で車外の前後側面のウインカー灯は点滅していると言う。

症状を聞いて寅🐯はピンと来た。。。

『自然故障ではなく人為的故障やな。』

早速修理品が到着して分解。。。

三分割のメーターユニットのネジを全て緩めて撤去してもクラスターからメーターユニットが抜けない。。。😅

知恵の輪技で何とかメーターユニットを摘出したがクラスター側を見るとやはりと言うか何と言うか、、メーターイルミネーション電球💡の箇所に在る電球💡の光をクラスターの前まで導くアクリル板が水飴状に溶けてイルミネーション電球と同化していた。。。





よくあるのよ。コレで電球💡が割れていてガラスの砕けた粉が出て来る様なケースもあるし、ココまで変形してしまうと再び電球💡が挿入出来ないケースもあります。

電球💡を装着しても導光効率がスポイルされている故にイルミネーションも暗くて役に立たないと言うお話に至る事も多々あります。

又、メーターイルミネーション球は純正は3Wなのですがポジション球用の5W球が仕掛けられているパターンも多いですが先ず間違えなく道光板が溶けます❗️

余談ですがこう言ったケースで素人がDIYで5W球をセットして状況を最悪なパターンにしてウチに持って来られるケースも多いです。
此方はイルミネーション部分の修復には今後の事を考慮して溶けた道光板を撤去して熱害の心配の無いLEDイルミネーション化を推奨致しますがこう言う人に限ってイルミネーション球は電球💡に拘って明るくしろと曰うケースも多い。。。
仕方無く寅🐯の手持ちの比較的程度の良い導光板に組替えてイルミネーション部分を復旧させるが大体は導光板のみならずクラスター部分迄熱害で変形させてしまっている為に正常な導光板が素直に収まらない。。。
すると、導光板自体の加工の手間が生じて結構な工数となる。
下手すりゃLED化してしまう方が結果的に格安で長い目で見ても球切れの心配も無いしクラスターが溶ける何てトラブルも避けられます。

此方は導光板の交換に難義した挙句に摘出したイルミネーション球を確認すると5W球である事が多いので依頼者に『危険⚠️です❗️』の旨を伝えると『俺はやってない❗️てか工賃が¥高い❗️ 導光板交換にこんなにとるんか⁉️』と曰う人も居る。。。
こんな人には此方の手間を建設的に説明しても普通に理解して貰えず二度と当社に依頼は来ない。
此方もその方が清々とするので二度と依頼しないで欲しい。
後は修復困難な修理案件の壁にブチ当たって治せない業者でもハシゴして宇宙遊泳してりゃエエ。😎

さて、前置きが長くなりましたが今回の問題の核心に行きます。。。

先ずはコンビネーションメーターユニットの基盤を素っ裸にして、、、基盤上の右ウインカー回路のサーキットを追います。。。

はい❗️ウインカー動作時のカチカチ音を出すラッチングリレー回路脇で焼損しとりました。
この焼損箇所によっては大変修復困難な事もあるのでココで寅🐯の手間が変わります。

今回は焼損時に隣の燃料計の信号サーキットライン迄影響を受けていたので要修復と周辺のダイオードにもダメージが及んでいたので同時交換です。

今回の溶断箇所は結構長い距離に渡っていたので焼損部分を切開して摘出。
銅グラフトをサーキットラインの同形状に切り出して基盤に低温半田で半田付け。。。


補修箇所をシリコン材で養生して自動車の振動や結露の影響から最大限保護する。

後は新品のダイオードを載せて完了。

ついでに基盤のO/Hメニューを施工して完成。

さて、今回のウインカーモニター右回路の焼損ですがコレは通常使用で起こり得る故障では御座居ません。どんなにDIYを隠蔽しても我々プロには速攻で判断がつきます。
多くはオーナーさん御自身が自作LEDをセットしてショートさせたケースが殆どです。
中にはメーター下側の警告灯をLED化しようとしてショートさせたケースも御座居ますが警告灯類はエンジンスタート時のING-ONでオルタネーターのL端子がアースに落ちる事で警告灯類を点灯させてますので警告灯のマイナス側のサーキットラインがLEDのショートで焼損すると被害は甚大になり、場合によっては修復不可に陥る場合も御座居ます。最悪のケースではオーナーさんの暴挙によってオルタネーターのICレギュレータまで昇天させてしまった事例も御座居ます。

当社から言えます事は『LEDLEDと簡単に考えるのは危険⚠️』と言う事だけですがコレだけ口を酸っぱくして言ってもやらかすオーナーさんは後を絶ちません。。。😩

こう言った『やらかし事案』においては自然故障と異なり被害も結構甚大なケースも多いので当社も保証問題の観点から一切の妥協を省いた修復作業になりますので御理解下さいませ。



日々多忙中〜。。。

2025-02-12 23:13:00 | 日記
先月後半から激しい業務負荷で当ブログの更新もままならず、、、

チャンスを見つけては私用を足しに外出と言う生活を送っている寅🐯です。。。

さて、先週御依頼戴いた案件の中でも特に珍しい案件。。。

W124 6cyモデルの速度計Assy ODO&TRIP不動修理。





先ずは速度計組立を摘出。。。

して、全分解してみます。。。

このタイプの速度計はATミッションからワイヤーで伝達された動力で動作している故にメーター背面で速度計ワイヤーと接続されています。

接続されたワイヤーの回転力がメーター本体のメインシャフトを回転させるので↑のダイキャストボディの中心にある円盤が手でスムーズに回る筈なのですが、、、回らね〜❗️😣

しかも手でスムーズにスポッと軸受から抜ける筈が、、、抜けね〜❗️


シャフトを軸受から叩き出してシャフトと軸受を観察すると。。。

軸受のメタルは削られて傷だらけ〜。


シャフトは微妙に湾曲していて使い物にならん状態でした。。。

コレで速度計も動いていたのかどうかは不明ですが、恐らく劣化した速度計ワイヤーがメインシャフトに挿入された継ぎ目の部分で捻れて屈折して暴れたと考えられるので速度計ワイヤーは同時交換ですな。。。

当社の措置は軸受のあるダイキャストボディとメインシャフトの清掃研磨済み品と交換してODO &TRIPメーターに動力を減速して伝達しているギヤーBOX内全数のギヤーとシャフトの清掃とグリスアップを行い再組立。。。

ダイキャストボディの背面の速度計ワイヤー接続部分に電動モーターで左回りの回転力を与えて速度計の上昇の確認とODO&TRIPの動作確認をして完了。。。

ってなワケで速度計修理は完成。。。

続きまして水温計、燃料計、油圧計のコンビネーションメーターユニットのO/H。。。

旧いのでメーターユニットを分解しただけで各計器類が接触不良に見舞われるケースもあるので今回の速度計修理を機会にこのコンビネーションメーターユニット&回転計&時計ユニットのO/Hも承りました。
因みに油圧計は不穏な指示動作をしていた様なので確実にO/Hの時期ですね。。。




基盤上のコイル全数を取り外して研磨作業。

基盤のメッキ加工してある接触部は全て研磨してピカピカに。。。

今回はウインカーモニターの動作時にするカチカチ音発生源となるラッチングリレーを駆動しているダイオードも劣化が激しく断線寸前だったので交換。
油面警告灯の積算基盤上の電解コンデンサーも膨張していたので交換となりました。
燃料計の指示の進角調整用のレオスタッドも経年劣化で酸化による接触不良が出ていた為に接点復活剤でメンテナンス。。。😊

文字盤を装着してメーター針のニュートラル位置を出してメーター針の挿入をして完成。
各警告灯の電球💡は予め点灯試験をして電球💡の燻んだガラス面を拭いて装着。
電球自体が黒ずんで末期状態或いは断線して不灯の場合は勿論交換。

余談ですがメーター照明をLED化されるオーダーがあった場合にはセット工数としてウインカーモニターL,R球、燃料残量警告灯、サイドブレーキ&ブレーキフルード液面警告灯、ハイビームモニターの計5箇所の電球💡をLED化してキレ難く仕上げます。
上記5箇所の電球💡は点灯頻度が高いので電球💡切れの頻度も高いのでキッチリと対策されたLEDにする分には警告灯の弾切れで車検場で大慌て何て事も回避出来ます。🤣
ウインカーモニターのLED化は素人さんのDIY製作或いは汎用品等では先ず間違えなく数十回の点滅で切れますので素人さんは手出ししないのが賢明です。

さて、最後に回転計&時計ユニットのメンテナンス。。。






各基盤上の電解コンデンサーが膨張してますので近い将来故障が想定されます。

よって今回は此方のユニットの基盤メンテナンスと回転計コイルのチェック、時計ユニットのグリスアップと動作チェックと言うメニューで施工します。







このユニットの分解修理に関しましては当社のノウハウの塊なので公開出来ませんので悪しからず。





てなワケでメーターAssyの修理完了です。


さて、お次は同じW124で右ウインカーモニター不灯の修理依頼です。。。


To be continued……











エアバッグモジュールの続き。。。

2025-01-22 16:47:00 | 日記



基盤清掃と修復も完了して最後に大容量の電解コンデンサーを載っけて組立。。。










取り敢えず完成〜。。。😙

さて後は現車搭載試験。。。

To be continued……



エアバッグモジュール。。。

2025-01-19 21:33:00 | 日記
W463 G36 AMGのSRS警告⚠️修理の格闘レポート。。。





SRSのエラーでは運転席エアバッグのTR点火回路エラーとあるが運転席エアバッグ→スパイラルコンタクト→エアバッグモジュール間の各接続は問題無さそうなので、、、

エアバッグモジュールの不良と言う仮説に行き着いた。。。


このモジュールもW140何かと共通品番ではあるが現在では品薄で入手も厳しくなりつつあります。。。

模擬電源入力で基盤の動作電源が不安定なので要修復。。。

電源不良の状態では演算回路も不安定になって規定値内での信号が出力されずエアバッグシステム自体エラーになってしまうので先ずは電源回路から攻める。。。

先ずは大容量の電解コンデンサー。。。





一回目の測定試験で既にオーバーキャパシティ。。。


二回目の測定試験では容量抜け。。。

明らかに電解コンデンサーは不良なので交換ですけど当該の電解コンデンサーの居た基盤の周囲に液漏れ浸潤の痕跡があるので要修復です。。。

ひとまず判明した部品を発注して今宵は終了。。。

続きはまた次回‼️

To be continued……